ビジネスカードの申し込みを検討している方もいることだろう。ライフカードのビジネスカードは4種類あり、希望限度額や利用法などによって選択することができる。特定の高額支払い向けカードや、デポジット(保証金)を支払うことによって希望限度額を決められるカードもあるので、便利に使えるケースも多いだろう。この記事では、ライフカードビジネスの種類や特徴、選び方のポイントを解説する。
目次
ビジネス用ライフカードは4種類
ビジネス用のライフカードは、以下の4種類がある。
ライフカードビジネスライト
申し込みはWeb上で完結し、必要書類も本人確認資料のみ。発行まで最短4営業日の、手続きが簡単なビジネスカードである。
ライフカードビジネス
経費精算を効率化するために、従業員向けカードやETCカードなどを複数枚発行できる。スタンダードなビジネスカードである。
利用先限定型ビジネスカード
利用額の0.5%がキャッシュバックされる、システム料など特定の高額支払い向けビジネスカードである。
ライフカードビジネス デポジット
カードの限度額相当をあらかじめデポジットするタイプのカードで、開業直後でも原則として保証人・決算書不要で作成できる。審査が不安な法人や個人事業主向けのビジネスカードである。
手続きが簡単な「ライフカードビジネスライト」
手続きが簡単な「ライフカードビジネスライト」の特徴を紹介しよう。
審査書類が不要で手続きが簡単
ライフカードビジネスライトは、審査書類が不要で、手続きが簡単なことが特徴だ。パソコンやスマホで手続きをすれば、最短4営業日でカードが発行される。手続きの流れは以下のとおりだ。
- パソコンやスマホからオンラインで申し込む
- ライフカードで審査・確認が行われる
- カードが自宅へ本人限定郵便で届く
- 口座振替依頼書を郵送で提出する
利用条件
・年会費
スタンダードは無料。ゴールドカードは1枚あたり2,200円(ただし初年度は無料)。
・発行対象
法人代表者・個人事業主。
・国際ブランド
Mastercard、JCB、またはVisa。
・カード表示
法人は企業名と使用者名、個人事業主は屋号と事業者名。
・ショッピング枠
10万~200万円。
・従業員カード
最大3枚まで。
・ETCカード
1枚まで(無料)。
・必要書類
カードの受取時に本人確認書類が必要(財務書類は不要)。
・Web明細
対応している。
・分割・リボルビング払い
可能(ただし、あとからリボ・あとから分割には対応していない)。
・キャッシング機能
あり(ただし、従業員カードでは利用できない)。
・支払口座
法人代表者:法人名義口座または本人名義口座
個人事業主:屋号名または本人名義口座
ゴールドカード限定のサービス
ゴールドカード限定のサービスは以下のとおりだ。
・空港ラウンジサービス
全国の主要空港で、ラウンジを無料で利用できる。ソファーでくつろぎ、ドリンクも無料で楽しめる。
・ポイントサービス
カード利用額1,000円につき、1ポイントが貯まる。貯まったポイントに応じてギフトカードに交換したり、キャッシュバックを受けたりすることができる。
・L-Mall(エルモール)
ライフカードが運営する会員限定のショッピングモール「L-Mall」で、ショッピングや旅行の予約などができる。L-Mallでのショッピングでは、最大25倍のポイントが貯まる。
・付帯保険
海外旅行傷害保険と国内旅行傷害保険、およびシートベルト傷害保険が付帯する。
スタンダードとゴールドに共通するサービス
スタンダードとゴールド共通のサービスには、以下のものがある。
・クラウド会計ソフトfreee(フリー)での明細取得
シェアトップのクラウド会計ソフトfreee(フリー)によって利用代金明細を取得し、会計帳簿を自動で作成できる。
・弁護士無料相談サービス
ライフカード提携弁護士事務所による、電話または面談での法律相談を、初回1回のみ1時間無料で利用できる。
・福利厚生サービス
全国のホテル・旅館・スポーツジム・映画館などを利用できる福利厚生サービス「ベネフィット・ワン」を年会費(11万円)無料で、月会費も会員特別価格で利用できる。
・海外アシスタントサービス
海外旅行の情報収集や、ホテル・レストランの予約だけではなく、カードの紛失・盗難時の手続き案内、病気やケガの際の医師や病院の紹介・手配などのサービスも日本語で利用できる。
・旅行サービス
国内や海外ツアーを最大8%オフで利用できる。
・Mastercard優待サービス
国際ブランドにMastercardを選択した場合は、さまざまな経営ニーズに合うビジネス向けソリューションを提供する「Mastercard ビジネス・アシスト」を利用できる。
・Visa優待サービス
国際ブランドにVisaを選択した場合は、ホテルやオフィス・サプライ、レンタル会議室などをお得に利用できるサービス「Visa ビジネスオファー」、および全国の厳選されたレストランを特典付きで予約できる「Visa ビジネスグルメオファー」を利用できる。
スタンダードな「ライフカードビジネス」
「ライフカードビジネス」は、スタンダードなビジネスカードだ。利用条件やサービスなどはライフカードビジネスライトとほとんどが同じだが、希望限度額が異なる。
ショッピングの希望限度枠は、「ライト」が10万~200万円であるのに対し、こちらは10万~500万円(500万円を超える限度額についても相談できる)である。その代わり、入会時に本人確認書類のほかに財務資料が必要になる。
またキャッシング枠は、「ライト」は本人名義のカードのみ「あり」だが、こちらは「なし」となっている。
ライフカードビジネスの手続きの流れと必要書類
ライフカードビジネスの手続きの流れと必要書類は、以下のとおりだ。
・手続きの流れ
- インターネットから必要事項を入力し、申込書をダウンロードする
- 申込書に記入し、必要書類と一緒に郵送する
- ライフカードで審査・確認が行われる
- カードが郵送で送られる
発行までの期間は「約2週間」となっている。
・必要書類(法人の場合)
希望限度額が200万円以下の場合は、「登記事項証明書」と「代表者の本人確認資料」。200万円を超える場合は、「登記事項証明書」と「代表者の本人確認資料」および「決算書2期分」。
・必要書類(個人事業主の場合)
希望限度額が200万円以下の場合は、「事業主の本人確認資料」。200万円を超える場合は「事業主の本人確認資料」と「確定申告書2期分」。
特定の高額支払い向け「利用先限定型ビジネスカード」
「利用先限定型ビジネスカード」は、特定の高額支払いについて利用すると0.5%のキャッシュバックが受けられるビジネスカードだ。サーバーの使用料や広告宣伝費など、特定の支払先に高額な支払いをしている場合は便利に使えるだろう。
経費削減にもなる
利用先限定型ビジネスカードを月500万円の支払いに利用した場合、年間利用額は6,000万円になる。その0.5%がキャッシュバックされるので、年間30万円の経費削減効果があるのだ。
カードタイプはスタンダードのみで、ETCカードや空港ラウンジサービス、付帯保険などのサービスはない。しかし、このカードは「ライフカードビジネス」や「ライフカードビジネスライト」など他のビジネスカードと別枠で申し込めるようになっている。
手続きの流れ
利用先限定型ビジネスカードの手続きの流れは、以下のとおりだ。
- 専用ダイヤル(03-4503-5230、土日祝日を除く9:00~18:00)で申し込む
- 必要書類がライフカードから送られる
- 申込書に必要事項を記入して、必要書類とともに返送する
- ライフカードで審査が行われる
- カードが送られる
開業直後でも安心な「ライフカードビジネス デポジット」
「ライフカードビジネス デポジット」では、デポジット(保証金)を事前に支払うことによって、ショッピングやキャッシングの希望限度額を支払ったデポジットと同額に設定できる。
一般のビジネスカード「ライフカードビジネス」の場合は、2期分の決算書または確定申告書の提出が必要だ。しかし、開業直後だと決算書を提出することができない。その場合でも、このライフカードビジネス デポジットなら持てることになる。
その他、以下のようなケースでもライフカードビジネス デポジットは重宝するはずだ。
- 現金はあるもののビジネスカードを持てないケース
- 希望する高額な限度額を設定したいケース
年会費と希望限度額
ライフカードビジネス デポジットのカードタイプは、ゴールドのみ。年会費とそれに応じた希望限度額は、以下のとおりだ。
年会費 | 希望限度額 |
---|---|
1万円 | 30万~100万円 |
2万円 | 110万~200万円 |
4万円 | 210万~500万円 |
6万円 | 510万~1,000万円 |
8万円 | 1,010万円~ |
利用条件やサービス、保険
ライフカードビジネス デポジットの利用条件やサービス、保険については、以下のとおりだ。
・クレジット会社
Mastercardのみ
・付帯保険
国内・海外旅行傷害保険、シートベルト傷害保険
・従業員カード
発行可
・ETCカード
発行可(発行手数料・年会費とも無料)
・その他サービス
空港ラウンジ、弁護士無料サービス
・ポイントサービス
LIFEサンクスプレゼント付帯
ライフカードビジネスの解約方法
ライフカードビジネスを解約する場合は、「045-914-7003」に電話をして解約を申し込む。音声ガイダンスでのサービス番号は「32#」で、受付時間は8:00~23:00。オペレーターによる受付を希望する場合は、サービス番号は「7#」で、受付時間は9:30~17:30(日曜・祝日・1/1~1/3は休み)だ。
ライフカードビジネスを解約すると、付帯するETCカードや従業員カードなども同時に解約となる。またライフカードビジネス デポジットの場合は、未入金の利用明細がないことを条件にデポジット(保証金)が返還される。
種類の違いを知り、自社に合ったカードを選ぼう
ライフビジネスカードには、以下の4種類がある。
- 財務書類が必要なく手続きが簡単な「ライフカードビジネスライト」
- スタンダードな「ライフカードビジネス」
- 特定の高額支払い向けの「利用先限定ビジネスカード」
- デポジット(保証金)で支払い希望限度額を決められる「ライフカードビジネス デポジット」
特に、利用先限定ビジネスカードやライフカードビジネス デポジットは、便利に使えるケースが多いだろう。カードの種類の違いを知り、自社に合ったカードを選んでほしい。
文・高野俊一(ダリコーポレーション ライター)