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慶應義塾大学と一般社団法人國酒テック・イノベーション推進機構(KTIP)は5月9日、NFTを用いた熟成日本酒のオンラインオークションシステムを開発したと発表しました。同システムを活用したオークションサイト「traditionjpn.com」の運営はKTIPが担当し、今年5月18日より正式にサービスを開始する予定です。

慶應 日本酒NFT
(画像=『NFT MEDIA』より引用)

本システムは熟成酒を一本単位でデジタル資産化し、均一価格方式のオークションで販売します。慶應義塾大学経済学部附属経済研究所マーケットデザイン研究センターが価格形成モデルを設計し、同研究所FinTEKセンターがNFTによるトレーサビリティ機能を開発しました。オークションに関する仕組みは特許出願済みで、知的財産の保護も進めているとのことです。

背景には、2022年の福島県沖地震で被災した酒蔵の旧蔵から新蔵へ「歴史と想い」を継承するため、熟成酒に一点物の価値を与えるフードチェーン実証研究があります。同研究は2024年にスタートし、醸造から販売までをブロックチェーンで記録する試みを続けてきました。今回のNFTオークションはその成果を具体的なマーケットサービスへ昇華する取り組みとなります。

KTIPは、国内外の日本酒愛好家や投資家に向けて「安心して希少な熟成酒を取引できる場を提供する」と説明しています。サービス開始後は銘柄ラインアップを拡充し、災害復興を支援するクラフト酒蔵との連携も視野に入れる考えです。

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