
Treasure DAOが、分散型ガバナンスの下で進める新たなロードマップを発表しました。
We’ve launched the AI Agent Creator — Pudgy Penguins, Azuki, Miladies, Meebits, and Bored Apes are now allowlisted.
— Treasure (@Treasure_DAO) April 25, 2025
Holders can turn their NFTs into AI agents powered by $MAGIC on Treasure:
✨ Custom Personality
🗣️ Agent Chat
🎮 Automated Gigaverse Gameplay
Create Now 👇 pic.twitter.com/8ZuEnTzgLk
これにより、長らく続いた高コスト体制からの脱却と、持続可能な成長への転換を目指します。注目されるのはAIエージェントの導入やBridgeworldの新モード、さらにDAO全体の財政見直しに向けた方針です。
経営危機と再編に向けた動き
Treasure DAOは財務上の深刻な問題を抱えており、過去に分散化したリーダーシップ体制を一時的に解消し、中心人物のJohnが再びプロジェクトを牽引。現在の年間支出は約830万ドルに達し、その大部分(約610万ドル)が人件費という構造です。
The Next Chapter of Treasure ✨
— Treasure (@Treasure_DAO) April 2, 2025
We're releasing an official statement on our pivotal transition, outlining the rationale behind leadership changes, financial restructuring, and our bold new strategic direction.
Full details 👇 pic.twitter.com/BjWgZxc98l
また、独自チェーン「Treasure Chain」の維持費も年間45万ドルに上り、これがDAOの財政圧迫の要因に。さらに、MAGICトークンの価格下落によってUSDC建てでの支払い負担が増加し、流動性にも課題を抱えていました。
これらを受けて、すでにチームメンバーを15名削減し、今後は運営コストを年300万ドル以下に抑える計画を進行中です。
新ロードマップの要点:AIと中核コンテンツへの集中
今回発表された新たなロードマップでは、以下の4つの主要施策が打ち出されています。
・AIエージェントの導入
Web3環境内で自律的に活動するAIエージェントを開発・展開。これらのエージェントはメモリーシステムを搭載し、MAGICトークンを使って取引やアップグレードが可能です。新設されるマーケットプレイスで売買も行えます。
・Smolworldの開発
Smolverseに基づいたシミュレーションゲームで、AIキャラクターがコミュニティを形成し、成長・進化していく「デジタルたまごっち」的な要素が特徴。2025年後半にデモ版をリリース予定。
・Bridgeworldの拡張:Canopyモード
新たな競争要素を加えたCanopyモードでは、土地の支配権や資源分配など、プレイヤーの行動がゲーム結果に直接影響するメカニズムが導入されます。
・AIマーケットプレイスの立ち上げ
ユーザーがAIエージェントを作成・取引・カスタマイズできる新たな市場を構築。今後のDAO収益モデルとしても期待されます。
これら全ての機能はMAGICトークンを中心に回るエコシステムの一部として設計されており、ユーティリティとトークンの需要増を狙っています。
DAOの今後と提案予定
Treasure DAOは今後、以下の提案をコミュニティに対して行う予定です。
- DAO清算リスクの提示と手続きの検討
- Flowdeskからの資金(約78万ドル)の回収
- Treasure Chainの廃止
- マーケットプレイスの移転先決定
- 新しい事業方針へのコミュニティ承認
今回の方針転換により、Treasure DAOはパブリッシング事業から撤退し、BridgeworldやSmolworldなどの中核プロジェクトに経営資源を集中。加えてAI技術の活用による新たな価値創出を目指す方針です。
この戦略が奏功すれば、MAGICの価値回復とDAOの持続的な成長に繋がるかもしれません。
今後の動向に注目が集まります。