参加型の社会貢献型ゲームとして注目を集める「PicTrée(ピクトレ)」が、サービス開始から1周年を迎えたことを発表しました。スマートフォンで電柱やマンホールなどのインフラを撮影するこのユニークなゲームは、Web3技術とゲーミフィケーションを融合し、インフラ点検と観光促進という社会課題の同時解決に取り組んでいます。

ピクトレとは

参加型社会貢献ゲーム「PicTrée」、累計150万枚撮影突破──Web3活用でインフラ保全と地域活性化に貢献

ピクトレは、Digital Entertainment Asset(DEA)とGreenway Grid Global(GGG)が共同開発したチーム対抗型の撮影ゲームです。インフラ設備の写真を撮影・送信することで、プレイヤーはチームに貢献しつつ、点検業務の補助にも関わることができます。

老朽化が進むインフラの点検や、地域観光の活性化といった日本各地の課題に対し、「ゲーム×社会参加」という形で取り組む新しいモデルとして注目を集めています。

1年で150万枚以上の撮影を達成

参加型社会貢献ゲーム「PicTrée」、累計150万枚撮影突破──Web3活用でインフラ保全と地域活性化に貢献

2024年4月のリリース以降、累計ダウンロード数は2万件、ユーザー数は2,000人超に達し、撮影されたインフラの画像は150万枚を突破しました。

緊急時対応の実証実験では、特定の時間内に指示された撮影を行う「緊急ミッション」機能で90%以上の達成率を記録。実際のインフラトラブルへの対応力を高める成果も示されています。

地域活性化への波及効果

ゲームに参加するためにプレイヤーが地域を訪れることで、地元飲食店の利用やSNSでの地域紹介といった経済的・情報的な波及効果が生まれました。実証地域は東京都(3区)をはじめ、秋田県、群馬県、静岡県沼津市など6都県に広がっています。

また、プレイヤー主体のコミュニティも形成されており、遠征や現地イベントなどが活発に行われていることも特徴です。

DEAPcoinを活用した報酬設計と直感的UX

ピクトレは、DEAPcoin(DEP)などを活用した独自の報酬設計を導入し、ブロックチェーンによる真贋性や透明性を担保した運営を実現しています。スマートフォンひとつで始められるシンプルなUXも、Web3に不慣れな層へのハードルを下げています。

今後の展望

今後は全国47都道府県への展開を目指すとともに、防災・教育分野などへの応用も視野に入れています。グローバル展開も想定しており、「遊びながら社会に貢献する」体験の世界的普及に向けた動きが本格化しそうです。

コメント

DEA ピクトレ開発責任者・栗原英誠氏:
「Web3技術を活用し、“遊びながら社会に貢献する”を実現するプロジェクトとしてスタートしたピクトレが、想像を超える成果を出せたのは、地域・企業・自治体・そしてプレイヤーの皆さまのおかげです。」

GGG Innovation Manager・鬼頭和希氏:
「前橋から始まったこの取り組みが、1年で多くの人々に支えられて続けられたことに感謝しています。インフラの“民主化”に向けて、次の1年も挑戦を続けていきます。」

参考記事はこちら