ナ・デックス、インドで電溶工業との合弁会社設立

株式会社ナ・デックス(7435)は、ナ・デックスおよび株式会社電溶工業(山梨県中巨摩郡)との共同出資による合弁会社(以下:JV新会社)をインドに設立することを決定した。

なお、ナ・デックスのJV新会社への出資については、インドにナ・デックスグループの100.0%出資子会社(以下:新会社)を新たに設立し、新会社を通じて実施する予定であり、JV新会社は、ナ・デックスの持分法適用関連会社、新会社はナ・デックスの連結子会社となる。

同時に、電溶工業がインドに保有するDenyo India Pvt. Ltd.(インド・ハリヤーナー州)の事業を、JV新会社が譲受けることを目的とした基本合意書を締結することも発表した。

ナ・デックスは、2024年1月12日付「インド拠点開設の検討に関するお知らせ」、2024年6月11日付「インド現地法人設立の決定に関するお知らせ」および2024年12月13日付「(開示事項の経過)インド現地法人設立の進捗状況に関するお知らせ」を公表していた。

ナ・デックスは、接合機器の開発・製造・販売・取付工事および接合材料の販売、ファクトリーオートメーションシステムの開発・設計・製造・販売・取付工事、電子制御機器の販売等を行っている。
電溶工業は、各種溶接機、溶接機部品の製造および消耗品の販売を行っている。 Denyo Indiaは、電溶工業の子会社で、各種溶接機および設備、溶接機部品ならびに消耗品の輸入、販売およびサービスを行っている。

背景・目的

ナ・デックスグループは、中長期経営VISIONで「成長市場・成長事業へのグループリソースの重点傾斜配分」を重要な経営課題の1つとして掲げている。

中長期的に高成長が期待できるインド市場で、グループが国内外で培ったソリューションの提供が可能であると判断し、最適な進出形態について総合的な検討を進めた結果、電溶工業とのJV新会社を設立することとした。

JV新会社を設立することで、電溶工業の各種溶接機製品とナ・デックスグループが国内外で培った各事業とを掛合わせ、両社の強みを生かしたトータルソリューションとして提供できる体制を構築する。

JV新会社がDenyo Indiaから事業を譲受けることで、インド市場における人財の確保、営業体制が早期に構築でき、ナ・デックスグループのインド事業の拡大・成長を狙う。

なお、新会社については、インドにおける統括会社として位置付けており、ナ・デックスグループのインド事業推進のための戦略の策定、投資の実行などを行う予定である。

JV新会社(合弁会社)の概要

名称:未定
所在地:インド・ハリヤーナー州
代表者の役職・氏名:代表取締役社長 鈴木 敦智
事業内容:各種溶接機および設備、溶接機部品ならびに消耗品の輸入、販売、設置およびサービス
資本金:200,000千INR(360百万円) ※1INR=1.8円(予定)
設立年月:2025年9月(予定)
大株主および持株比率:株式会社電溶工業 51.0%(予定)、株式会社ナ・デックス 49.0%(予定)

譲受事業の内容

各種溶接機および設備、溶接機部品ならびに消耗品の輸入、販売およびサービス

日程(新会社)

会社設立月:2026年4月(予定)
事業開始月:2026年4月(予定)

日程(JV新会社)

合弁会社設立月:2025年9月(予定)
合弁会社事業開始月:2025年12月(予定)

※なお、JV新会社の設立までに新会社の設立が完了しない見込みである。そのため、JV新会社の設立時は、ナ・デックスが直接出資し、新会社の設立後、ナ・デックスから新会社へ株式譲渡を行う予定。

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(提供:日本M&Aセンター

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