

こんにちは!大阪出身の池田龍生です!
日本にはさまざまなブランド和牛が存在しますが、その中で最も歴史のあるブランド牛が『近江牛』です!
今回は、近江牛の誕生と歴史についてご紹介していきます!
近江牛とは?
日本三大和牛のひとつとして知られる近江牛は、約400年以上の歴史を持つ日本最古のブランド和牛です。
きめ細かい肉質と上品な甘みのある脂が特徴で、多くの美食家を魅了し続けています。そんな深い歴史と誕生の背景を紐解き、近江牛の真の魅力に迫っていきます!
近江牛の誕生ーそのルーツを探る
近江牛のルーツは、江戸時代初期に遡ります。滋賀県は豊かな自然環境と琵琶湖の水資源に恵まれ、古くから農耕用の牛が飼育されていました。特に、彦根藩の藩主であった井伊家が、上質な牛を育てることに力を入れていました。
当時、牛肉の消費は一般的ではなく、仏教の影響で「四つ足の動物の肉を食べること」は禁じられていました。
しかし、彦根藩では牛肉を薬膳料理として「反本丸(へんぽんがん)」と呼ばれる滋養強壮食に加工し、幕府や大名に献上していました。
近江牛の歴史と発展
ここからは、3つの時代に分けて歴史と発展をご紹介します!
江戸時代:薬用牛肉としての消費 |
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江戸時代の日本では、牛肉を食べる文化はほとんどなく、食ベるとしても薬としての扱いでした。しかし彦根藩では、牛肉を味噌漬けにし、長期間保存できるように加工して献上品にしていました。
こうした習慣が、のちの「近江牛ブランド」の礎を築くことになります。
明治時代:食文化の変革とブランド牛としての確立 |
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明治時代に入り、西洋文化の影響を受けて日本の食文化が大きく変化します。牛鍋(現在のすき焼き)が流行し、牛肉の需要が急速に拡大しました。この流れの中で、近江牛はその美味しさと品質の高さから注目を集め、全国に広まっていきます。
また、鉄道網の発展により、近江牛は東京や大阪の市場にも出荷されるようになり、その名声を轟かせていきました。
特に、明治天皇が近江牛を食したことをきっかけに、皇室御用達の和牛としての地位を確立しました。
昭和・平成時代:近江牛のブランド化と品質向上 |
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昭和に入ると、全国的に和牛の改良が進み、近江牛の血統管理が本格化しました。
肉質をより高めるために餌の改良や飼育環境の向上が行われ、昭和40年代には「近江牛」の名称が正式に商標登録されたことから、現在の近江牛の品質とブランド牛としての地位が確立されました。
平成に入ると、近江牛はさらに全国区の知名度を獲得し、海外市場への展開も始まりました。現在では、国内外の高級レストランやホテルで提供されるほか、一般家庭向けの商品としても広く流通しています。
近江牛が育つ環境と美味しさの秘密
近江牛が高品質な和牛として評価される理由のひとつに、滋賀県の豊かな自然環境があります。
豊富な水資源:日本最大の湖である琵琶湖の水資源が、牛の健康な成長を支える。
良質な飼料:近江牛は、地元産の稲わらや栄養価の高い飼料を与えられ、旨みが凝縮された肉質を持つ。
伝統的な飼育方法:長年の経験を持つ生産者が、一頭一頭丁寧に管理し、ストレスの少ない環境で育てることで、柔らかく甘みのある肉質を実現。
このように、近江牛の美味しさは、自然と伝統が生み出した賜物なのです。
おわりに
ご愛読ありがとうございました!
近江牛についての記事作成中、早く食べたいという気持ちになるほど魅力たっぷりなので、是非皆さんも近江牛を食べる時は、この誕生秘話と近江牛のルーツを思い出しながら食べてみてください!
参考
滋賀県庁
https://www.pref.shiga.lg.jp/ippan/shigotosangyou/chikusan/18262.html
日本旅行
https://www.nta.co.jp/media/tripa/articles/Iq40L
近江牛HP
https://oumiushi.com/about/history