
2025年4月1日、NFTアーティストや大手取引所がSNSで突然の声明を発表し、業界に波紋を広げました。一見するとエイプリルフールに合わせたユーモアとも取れる内容ですが、その多くは深刻なトーンを含み、ジョークか本気か判断がつかない内容も。
ここでは、2025年のエイプリルフールで話題になった4つの投稿をご紹介します。
XCOPY氏、CC0の方針を撤回すると発表
暗号アート界のパイオニアであり、これまでクリエイティブ・コモンズ0(CC0)によるフリー利用を推進してきたXCOPY氏は、自身の作品を再び著作権管理下に戻す意向を表明しました。
CC0 was a huge mistake. I didn’t expect so many copymints and blatant scams. I’m bringing everything back under copyright.
— XCOPY 🏴 (@XCOPYART) April 1, 2025
長年にわたりCC0の価値を説いてきた同氏の発言だけに、その反響は大きく、「この声明自体がエイプリルフールの演出では?」と見る声もある一方で、近年のコピー問題に直面した末の真摯な決断とも受け取られています。
DeeKay氏「もうアートを作りたくない」投稿で波紋
NFTコレクション「LetsWalk」で知られる人気NFTアーティストのDeeKay氏も、突如として「もうアートを作りたくない」と短文で宣言。
Gm.
— DeeKay (@deekaymotion) April 1, 2025
I don’t want to create art anymore.
Bye.
文脈も補足もないまま投稿されたこの3行のメッセージに、ファンからは心配の声が相次ぎました。これが冗談なのか、本心なのか、同氏からの説明は現在もないままです。
bitFlyer、XRP全面推しのサイトデザインに炎上
国内の大手取引所bitFlyerは、4月1日に公式サイトを「XRP推しNo.1」のデザインに刷新したことをXで発表。エイプリルフール企画とはいえ、特定銘柄を「推し」と表現した点が物議を醸しました。
🎉サイトリニューアルのお知らせ🎉
— bitFlyer(ビットフライヤー) (@bitFlyer) March 31, 2025
本日、ビットフライヤーのホームページをリニューアルいたしました。
今回のリニューアルでは、XRPを全面的に推すデザインに刷新し、「XRP推しNo.1」として新たな一歩を踏み出しました。
XRPにご興味のある方は、ぜひ新しいサイトをチェックしてみてください。… pic.twitter.com/KPdLZ0HCwi
SNSでは辛辣な批判が続出し、bitFlyerのコンプライアンス姿勢に対する疑念が再燃しています。
Xeer氏、3億円超の損失を告白し撤退を宣言
Ape Venturesの創業者であるXeer氏は、暗号通貨取引で3ヶ月間に約3億円の損失を出し、Web3業界からの撤退を決意したと発表しました。
This game is rigged, and I’m done.
— Xeer (@Xeer) April 1, 2025
Lost $3M+ trying to buy dips, thinking the market would bounce. It didn’t. Every move I made, catching knives, doubling down on memes like Popcat, Fartcoin, GOAT, TRUMP, ended the same way. Down 90-95%, then panic selling the bottom. Tried…
Xeer氏は、ポップキャットやファートコイン、TRUMPトークンなどミームコインに投資し、相場の急落で繰り返し大きな損失を出したと詳細に語りました。投資失敗の具体的なストーリーと誠実な口調から、この投稿は本気であると感じるユーザーも多いようです。