リコー、米エリクサジェン・サイエンティフィックの株式を追加取得し完全子会社化へ

株式会社リコー(7752)は、連結子会社のエリクサジェン・サイエンティフィック(米国メリーランド州、以下:eSci社)株式の44.4%を追加取得し、完全子会社化することを決定した。2025年3月31日に本追加取得に関する契約の締結と株式取得手続きが完了した。

リコーは、各種デジタルサービス、オフィス向け機器、商用・産業印刷機器などを中心に、ヘルスケアやエコソリューションなど幅広い分野まで事業を展開している。 eSci社は、iPS細胞・ES細胞から特定の細胞への分化誘導方法の開発、分化試薬キットや分化細胞の製造・販売、iPS・ES細胞の分化サービスの提供等を行っている。

目的

リコーは、2013年からリコーの保有するプリンター技術を応用したバイオプリンターを活用して、細胞応用への検討を開始し、2019年にeSci社に出資、バイオプリンターとのシナジーを目指した共同事業を開始した。

2022年の連結子会社化以降は、リコーがこれまで培ってきた生産工程の自動化技術や生産管理ノウハウの提供を通じ、iPS細胞(人工多能性幹細胞)から分化させた細胞を用いた創薬支援事業(iPS事業)とmRNA(メッセンジャーRNA)原薬を用いたCDMO事業を両社で進めてきた。

今回、iPS事業とCDMO事業の将来的な成長が見込めると判断し、完全子会社化することとした。

電子部品・電気機械器具製造業界のM&A・事業承継の動向はこちら
(提供:日本M&Aセンター

無料会員登録はこちら