![サントリー、2025年ノンアルコール飲料活動方針を発表、「オールフリー クリア〈レモン&ライム〉/〈ビターオレンジ〉」など発売](https://cdn.the-owner.jp/600/400/wTPJyuurEBAEeRRmHuNbgAWaaZpfamXr/4764b8bc-d032-4314-bc17-8ab8ac73cb2b.jpg)
サントリーは、健康意識の高まりやライフスタイルの変化による飲用シーンの多様化、幅広いラインアップによる選択肢の拡大によって、アルコール度数0.00%のノンアルコール飲料の需要が今後もさらに高まると予測、2030年には5600万ケース規模になると推定している。伸長する市場に対し同社では、「オールフリー クリア〈レモン&ライム〉」「同〈ビターオレンジ〉」を4月22日から発売する。また、「オールフリー」「同〈ライムショット〉」をリニューアル(「オールフリー〈ライムショット〉」はパッケージリニューアル)し、4月上旬以降順次発売する。さらに、「のんある酒場 レモンサワー ノンアルコール」「同 ハイボール ノンアルコール」を2月下旬以降順次、リニューアル発売する。2月18日から「ノンアルでワインの休日〈りんごの贅沢スパークリング〉」を、4月30日から「同〈白 レモン一搾り〉」を、期間限定発売する。2月5日に行われたノンアルコール飲料戦略説明会では、新商品をはじめ、ノンアルコール飲料に関する取り組みについて説明した。
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「当社は、人と自然と響きあい、豊かな生活文化を創造し、『人間の生命の輝き』をめざすことをグループパーパスに掲げ、『お酒の価値』を大切に伝え届け人々の生活に潤いを与えることを使命にしている」と、サントリー 代表取締役社長 鳥井信宏氏が挨拶。「当社が取り組んできた酒類文化の創造・発展は、時代のニーズをとらえ、人々の心を豊かにする新しい提案を行ってきたと自負している」と、酒類文化を創出しけん引してきたと訴える。「一方で、環境負荷削減と酒類文化の伝承を推進。酒類文化伝承として、適正飲酒啓発および酒価値訴求を行うドリンクスマイル活動やノンアルコール飲料の取り組みを行ってきた。当社におけるノンアルコール飲料はアルコール0.00%のお酒という考えのもと、お酒が持つ素晴らしい価値を、ノンアルコールでも実現したいと願っている」と、サスティナビリティ経営におけるノンアルコール飲料について解説する。
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「当社のノンアルコール飲料カテゴリは、2010年にビールテイスト飲料『オールフリー』を発売。2019年には国内主要ビールメーカー初(2019年2月時点 サントリー調べ)となる飲食店向け樽詰を発売した。そして、今年は新たな取り組みを開始する」と、ノンアルコール飲料を市場に投入してから15年間、様々なジャンルの商品を販売し、ノンアルコール飲料の価値を提供してきたのだと力説する。「これまでビール本部、スピリッツ本部、ワイン本部に分かれていたノンアル担当を、今年1月に新設したノンアル部に集約。マーケティング活動に約50億円を投資する」と、日本の酒類文化の創造に挑戦してきた同社は、ノンアルコール飲料を通じて新たな酒類文化を築き、未来へと伝承したい考えを示した。
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同 ビール・RTD本部 ノンアル部 部長 福本匡志氏が、ノンアル飲料の新商品などについて紹介した。「2024年のノンアルコール飲料市場は、2023年比111%、2019年比135%と大きく伸長している。しかし、酒類が約3.2兆円、飲料が約5.3兆円の市場規模である中、ノンアルコール飲料は約1055億円と酒類+飲料市場比約1%程度でしかない」と、市場は拡大しているものの、飲料市場全体の中ではごくわずかな市場でしかないと嘆く。「当社では、ノンアルコール市場に多大なるポテンシャルを見出しており、2030年には1400億円、そして約30年後には8000億円規模にまで成長すると見込んでいる」と、約8倍にまで市場が拡大すると予測する。
「ノンアルコール飲料は、飲酒運転の解決策としての提案から始まり、お酒を我慢するときの代替品としての位置づけとなっている。しかし今後は新たな存在意義が醸成されるものとみられる」と、我慢のときに飲まれる飲料からの変革を目指していくのだと語気を強める。「ノンアルコール飲料に対する生活者のイメージは負のイメージが強いものの、飲用意向については、飲みたいとの比率が高まってきている。この背景には、心身の健康への関心増大に加えて、我慢や制約のない時間をノンアルコール飲料とともに楽しむ人が増えているからだと考える」と、市場拡大に向けたチャンスがみられるのだと力説する。「そこで、当社では、ノンアルコール飲料をスマートからファンな飲み物へと変えるべく、我慢したいときの消極的な選択肢から、楽しいときの積極的な選択肢へと変えていく」と、コア戦略について発表。「ノンアルコール飲料を積極的に選んでもらうことを目指し、ブランド、プロモーション、コミュニケーションに重点において活動を行っていく」と訴えた。
![サントリー、2025年ノンアルコール飲料活動方針を発表、「オールフリー クリア〈レモン&ライム〉/〈ビターオレンジ〉」など発売](https://cdn.the-owner.jp/600/338/pasKMoICzeJkaVpNGlOCzqVvlnrCkqen/a3db1d8a-898c-469d-973d-718a1d5886b8.jpg)
「ノンアルコール飲料のブランドのポートフォリオを再構築するべく、消費者が求めるニーズや気分を、リフレッシュ、健康機能、お酒の楽しい気分の大きく3つに分類。ビールテイスト、RTDテイスト、ワインテイストそれぞれの商品を3つの分類に当てはめることで、消費者にわかりやすく訴求していく」と、3つの分類ごとに消費者に商品を提案していくと説明する。
![サントリー、2025年ノンアルコール飲料活動方針を発表、「オールフリー クリア〈レモン&ライム〉/〈ビターオレンジ〉」など発売](https://cdn.the-owner.jp/600/450/LSyusiQXaWKoJrHOvkIqcPhAAjkpYglI/2a506701-03d5-4cc7-90ce-22978e59bedb.jpg)
「飲めないときの代替ではなく、開放感をもっと自由に、さまざまなシーンで感じてもらうロングセラーブランド『オールフリー』では、その強みを生かした拡大のチャンスと捉え、誰もが最も気軽に楽しめるノンアルコール飲料ブランドへ進化。4つのゼロで気楽にリフレッシュにできる点を維持しながらも、ビールテイストらしい品質感を強化する。また、ビールテイストに限らず日常の気分をあげる爽快な新規軸を新商品で提案する」と、「オールフリー」ブランドの活動方針について言及。「4月に『オールフリー』をリニューアルする」と、ビールのような味わいを強化し、ビールテイストらしい品質感を高めたデザインに刷新するとのこと。
![サントリー、2025年ノンアルコール飲料活動方針を発表、「オールフリー クリア〈レモン&ライム〉/〈ビターオレンジ〉」など発売](https://cdn.the-owner.jp/600/400/JUJYzojSlPmggVLtBeaNTkxQRrvVbmIL/268cc09c-de22-4813-b729-8a917ffb706f.jpg)
「そして、4つのゼロを実現した爽快感を楽しめるサワーテイストの『オールフリー クリア』を4月に新発売する」と、サワーのような甘くなく爽快な味わいで、爽快なサワーテイストのオールフリーであることを表現したデザインの商品を4月22日に上市するという。「中味は、お酒ならではの素材と創味で、『レモン&ライム』と『ビターオレンジ』の2種のフレーバーを展開。アルコール、カロリー、糖類、プリン体の4つのゼロを実現した商品となる」と、中味のポイントについて紹介する。「事前に行った消費や調査においても好評を得られた」と、多くの消費者から、好き・買いたいとの声が寄せられたと目を細めていた。
![サントリー、2025年ノンアルコール飲料活動方針を発表、「オールフリー クリア〈レモン&ライム〉/〈ビターオレンジ〉」など発売](https://cdn.the-owner.jp/600/450/hKmJmbTstpxxhXWcugddDowjWdAWBLwX/cc398bbf-56e6-4ec7-9b95-a65b845c28b0.jpg)
「『のんある酒場 レモンサワー』は、焼酎旨味凝縮技術を採用。『のんある酒場 ハイボール』は、ウイスキーエキス化技術で、極力熱をかけず、アルコール分を取り除いた技術でノンアルコールを実現している。一方『ワインの休日』では、シニアソムリエ監修によるリアルワインテイスト製法を採用している」と、独自の製法でノンアルコールを実現していると強調。「お酒からつくられた製法であることを消費者に伝えると、試してみたいとの声は92%に達した」と、製法特長の訴求で需要拡大が期待できると調査結果を示しながら説明する。「こうした需要を喚起するべく、4月から『のんある酒場』をリニューアル。『レモンサワー』は本格的なレモンサワーのような味わいの中味に刷新。『ハイボール』はカロリーゼロ、糖質ゼロを実現している。デザインについても『レモンサワー』では“甘くなくてうまい!”の文言を記載。『ハイボール』では“ウイスキー原酒使用”の文言で本格感を表現した」と、お酒の楽しい気分を味わいたいという消費者に訴求していくとアピールした。
![サントリー、2025年ノンアルコール飲料活動方針を発表、「オールフリー クリア〈レモン&ライム〉/〈ビターオレンジ〉」など発売](https://cdn.the-owner.jp/600/450/bMFMlcsHxKRxMtxQPYSLJPHLybkBwZCp/aacc7775-84eb-41f0-a229-d173bb6de4f4.jpg)
「飲食店においては、ノンアルコール飲料の導入はまだまだ少なく、家庭用7に対して業務用は1という比率となっている。こうした現状を少しでも打破するべく、さまざまな清涼飲料と割り、複雑な味わいや余韻が楽しめる『ベースのノンアルコール』を飲料店向けに開発することにした」と、多彩なメニュー展開が可能な商品を今年の秋から導入したいと述べていた。
「プロモーションにおいては、飲用接点を拡充するべく、バー等でさまざまなノンアルコール飲料を販売。また、大阪・関西万博解会場や音楽フェス、屋外イベントなどでノンアルコール飲料を提案していく。さらに、商業施設・イベントなどでノンアル各種を体験できる試飲会や、駅・街頭など日常動線上でのサンプリングも行う」と、多くの人が集まる会場での販売やサンプリングなどを行い、ノンアルコール飲料のおいしさを知ってもらう機会を増やしていきたい考えを示した。
![サントリー、2025年ノンアルコール飲料活動方針を発表、「オールフリー クリア〈レモン&ライム〉/〈ビターオレンジ〉」など発売](https://cdn.the-owner.jp/600/450/YspHElXclTwwkWlkNOUNMurwpiVtLhcb/2effc187-9a4a-4f5e-b7dc-a99b2e4b187a.jpg)
「コミュニケーションについては、4月上旬から、カテゴリのイメージを前向きに変えるためのコミュニケーションを実施する。4月下旬からは、各ブランドの価値を伝えるブランドコミュニケーションを展開する」と、コミュニケーション戦略について発表。「“攻めのノンアルしちゃおっか。”をキーメッセージに、ノンアルコール飲料の魅力を伝えていくと共に、市場を高めていきたい」と、ノンアルコール飲料の価値を高めていく活動を積極的に行っていくと訴えた。
[小売価格]
オールフリー:オープン価格
オールフリー〈ライムショット〉:オープン価格
オールフリー クリア〈レモン&ライム〉:141円
オールフリー クリア〈ビターオレンジ〉:141円
のんある酒場 レモンサワー ノンアルコール:350ml 129円/500ml 173円
のんある酒場 ハイボール ノンアルコール:158円
ノンアルでワインの休日〈りんごの贅沢スパークリング〉:オープン価格
ノンアルでワインの休日〈白 レモン一搾り〉:オープン価格
(すべて税別)
[発売日]
オールフリー:4月上旬以降順次
オールフリー〈ライムショット〉:4月上旬以降順次
オールフリー クリア〈レモン&ライム〉:4月22日(火)
オールフリー クリア〈ビターオレンジ〉:4月22日(火)
のんある酒場 レモンサワー ノンアルコール:2月下旬以降順次
のんある酒場 ハイボール ノンアルコール:2月下旬以降順次
ノンアルでワインの休日〈りんごの贅沢スパークリング〉:2月18日(火)
ノンアルでワインの休日〈白 レモン一搾り〉:4月30日(水)