売り上げ向上のためにバンドル販売を始めたいけれど、詳しく理解できていない方もいるのではないでしょうか。バンドル販売は、効率的に商品を販売できたり、顧客の販売意欲を促進できたりするのがメリットです。
本記事では、バンドル販売について詳しく紹介します。バンドル販売を成功させるポイントも解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
「まとめ買いがオトク」なセールができるバンドル販売!
futureshopでは「まとめ買いがオトク」なセールを実施できます。代表的なサービスとして下記があげられます。
・「定額固定」「定率割引」「定額値引」の3種類から選べる
・割引計算は「全商品合計金額」「もっとも高い商品」「もっとも安い商品」の3種類から設定できる
・セール販売対象商品一覧が自動で表示される
・お得さをアピールできるデザイン機能が充実している
他にもバンドル販売時のポイント付与率を設定できたり、クーポン割引を行えたりなど様々な機能が搭載されています。futureshopのバンドル販売に興味がある方は、下記ページもご覧ください。
バンドル販売とは?
バンドル販売とは、複数の商品をまとめ売り・セット売りする販売方法です。単品で販売するよりもお得に感じやすかったり、「ついでに買ってしまおう」という購買意欲を刺激しやすいのがメリットです。
「靴下3足セット」や「バスタオル5セット」など同じ商品をセットで販売するケースもあれば、バリューセットと呼ばれるような「ポテトとハンバーガーセット」など異なる商品を組み合わせる方法もあります。
単品購入よりもお得になるよう組み合わせておくことで、顧客みずから商品を1つ1つ選ぶ必要がないため「お得で便利」という印象を与えやすくなります。
ECサイトにおけるバンドル販売の例を紹介
バンドル販売は、複数の商品を組み合わせて販売する施策です。ECサイトにおけるバンドル販売の例を3つ紹介します。
コスメブランドのセット商品
コスメブランドのECサイトでは、スキンケアやメイク用品をバンドル販売で提供することが多くあります。
例えば、「クレンジング・洗顔料・化粧水・保湿クリーム」など一通り使うものをセットにすることで、単品で購入するよりもお得な価格を設定します。また、「夏用のサッパリ系スキンケア」や「冬用の保湿に特化したスキンケア」などもよく見られるセット商品です。
アパレルECサイトのコーディネートセット
アパレルブランドでは、トップスとボトムス、アクセサリーを組み合わせたコーディネートセットとしてバンドル販売を行うケースが多い傾向にあります。
例えば、シャツとパンツ、ジャケットとバッグをセットにし、単品購入よりも割安に設定する方法などです。他にも新生活シーズンには、リクルートスーツのセット販売などもよく行われています。
デジタル商品のセット販売
ソフトウェアやゲームのECサイトでは、複数のソフトウェアやゲームをまとめて割引価格で販売されています。
例えば、ゲームプラットフォームのSteamでは、シリーズ作品や同ジャンルのゲームをバンドル販売しています。
単品購入よりもお得に提供することで、購入してもらいやすくなる効果が期待できるでしょう。
バンドル販売の効果やメリット
いくつかの商品を組み合わせて販売するバンドル販売は、事業者側に多くのメリットをもたらします。主な効果やメリットは、下記があげられます。
・効率的に多くの商品を販売できる
・客単価を上げられる
・顧客の満足度を高められる
それぞれについて見ていきましょう。
効率的に多くの商品を販売できる
バンドル販売のメリットは、効率的に多くの商品を販売できることです。
特に、消耗品をバンドル販売すると「まとめて買った方がお得」「どうせ近々買うことになるからまとめて買ってしまおう」など購買意欲が高まります。コスメ、下着、タオルなどの消耗品は、バンドル販売を活用した方が単品で売るよりも効率的に多くの商品を販売できるのです。
また、高額商品であっても、「エアコン3台同時購入で3台目を半額」といったようなバンドル訴求もできるため、客単価向上や在庫処分といった観点も、バンドル販売はメリットがあると言えます。
客単価を上げられる
客単価を上げられるのもバンドル販売のメリットです。単価の高いものと低いものをバンドル販売することで、単品売りよりも単価を上げやすくなります。
レストランであれば、メイン料理とサラダをセットにしたり、メイン料理とデザートをセットにしたりすることで、顧客にお得感を感じてもらえるうえに単価を上げられます。他にも化粧水や乳液とコットン、プロテインとシェイカーなどもおすすめです。あまり売れない脇役商品を組み合わせることで、新しい売り方やニーズ発掘も期待できます。
顧客の満足度を高められる
バンドル販売は個別で購入するよりも割安に感じる価格設定にするため、「節約できた」という感覚が、顧客の満足度向上に繋がります。あらかじめ商品がセットになっていることで、商品を1つひとつ探す手間や労力を省けるのも顧客からすると嬉しいポイントです。
バンドル販売のデメリットや注意点
多くのメリットがあるバンドル販売ですが、下記のようなデメリットや注意点も伴います。
・管理が複雑になる
・利益率が低下するリスクが伴う
・単品販売が避けられる可能性がある
メリットだけでなく、デメリットや注意点についても理解しておきましょう。
管理が複雑になる
バンドル販売は、複数の商品をセットで販売するため、それぞれの在庫を個別で管理する必要があり、在庫管理が複雑になりやすい傾向にあります。
その結果、在庫不足や過剰在庫が起こりやすくなるリスクが考えられます。もし頻繁に商品の組み合わせを変える場合は、その度に在庫調整が必要になるため、手間が増える点もデメリットです。
特にアパレルジャンルでは、在庫管理のために割り当てられる最小管理単位である「SKU単位」で発注・在庫管理をする必要があり、バンドル販売用のセット在庫を確保しなくてはならないため、在庫管理が難しい傾向にあります。また、バンドル販売の写真撮影や販売ページの手間もかかります。
利益率が低下するリスクが伴う
バンドル販売は、利益率が低下するリスクも伴います。基本的にバンドル販売は、単品販売よりも価格を抑えてお得に販売するため、単品で販売するより利益率が下がってしまいます。商品の割引率が高いほど利益率は下がってしまうのです。
しかし、単品商品でも割引を行う場合は、バンドルにした方が送料・倉庫のピックアップ手数料が1つにまとめられ、むしろ利益率が上がりますので、バランスを見た価格設定が重要です。
単品販売が避けられる可能性がある
単品販売が避けられる可能性があるのも、バンドル販売の注意点としてあげられます。顧客がバンドル販売に慣れてしまうと、単品販売の価格が高く感じてしまうリスクがあり、バンドル販売のみが売れるようになってしまう可能性があるのです。
このケースは、特にアパレルに多い傾向にあります。自社商品との向き不向きがあるため、バンドル販売を導入する際は、慎重に検討しましょう。
バンドル販売の計算例
バンドル販売では、カートに入れた商品に対し、どのような条件でバンドルにするかの設定が必要です。futureshopでは、「全商品合計金額」「もっとも高い商品」「もっとも安い商品」の3つが設定できます。それぞれの割引形態は、下記の通りです。
・全商品合計金額 → 対象商品全体を割引対象とする
・もっとも高い商品 → 金額が高いものから「1個目」を割引対象とする
・もっとも安い商品 → 金額が高いもの「○個目(対象個数)」が割引対象とする
基本的に対象個数以上カートに入れられた場合は、金額が高いものからバンドル対象になります。
(例)バンドル対象個数が「3個」の場合 <カートに入れられた商品> 商品A:1,000円× 2個 商品B:2,000円×1個 商品C:3,000円×1個 <結果> ・「バンドル販売構成商品の「全商品合計金額」に対して適用」を選択した場合 → 商品A1つ・B1つ・C1つの合計6,000円が割引対象となります。(商品Aの4つ目は割引対象外) ・「バンドル販売構成商品のうち「価格がもっとも高い商品」に適用」を選択した場合 → 合計バンドル対象中、最も高い3,000円の商品Cのみ割引対象となります。 ・「バンドル販売構成商品のうち「価格がもっとも安い商品」に適用」を選択した場合 → バンドル対象中、最も安い1,000円の商品Aのみ割引対象となります バンドル販売基本情報|futureshopオンラインマニュアル |
futureshopのバンドル販売について詳しく知りたい方は、下記ページをご覧ください。
バンドル販売を成功させるためのポイント
バンドル販売を成功させるには、下記のポイントが大切です。
・利益率を考えて商品を組み合わせる
・付加価値を考える
・ニッチ戦略やサンドイッチ戦略と組み合わせる
・バンドル販売のプロモーションを実施する
1つずつ解説していきます。
利益率を考えて商品を組み合わせる
バンドル販売を成功させるには、利益率を考えて商品を組み合わせることが大切です。
商品によって利益率が異なるため、利益を向上させるには、利益率の高い商品と低い商品を組み合わせるのがおすすめです。
付加価値を考える
バンドル販売は、ただ複数の商品を組み合わせるのではなく、付加価値を加えることが大切です。
バンドルする商品の特性を考え、セットにすることでより魅力が増すような組み合わせにしましょう。
ニッチ戦略やサンドイッチ戦略と組み合わせる
バンドル販売は、他の販売施策と併用することで、より高い効果が期待できます。相性のよい施策として、ニッチ戦略やサンドイッチ戦略があげられます。
ニッチ戦略とは、特定の市場や少人数の顧客層をターゲットにするマーケティング手法です。ある特定の層に向けてニッチ戦略を用いてバンドル販売を行うと、自社ならではの独自性が生まれ、顧客の購買意欲を高められます。
サンドイッチ戦略は、顧客に複数の選択肢を与えつつも、こちら側が希望する商品に誘導するマーケティング手法です。低価格・中価格・高価格の3つの商品がある場合、人間は平均的なものを選びやすい傾向にあります。この心理を利用し、1番購入してほしい商品を真ん中に持ってくることで、購入を促進できます。
バンドル販売のプロモーションを実施する
バンドル販売のプロモーションを行うのも効果的です。バンドル販売を開始する前に「お得なセット販売を◯日から開始!」といったプロモーションを行いましょう。他にも単品販売価格とバンドル販売価格を並べておくと、顧客はお得に感じ、購入してもらいやすくなります。
プロモーションを行う際は、ECサイト内だけでなく、SNSやメルマガなども活用すると幅広い人にアプローチできます。
futureshopのバンドル販売機能で設定できるまとめ買い方法
futureshopのバンドル販売機能では、下記のような「まとめ買いセール」を開催できます。
・「よりどり3点で999円セール」ができる定額固定
・「3点で5%OFF、5点で10%OFF」ができる定率割引
・「3点買うと500円引き」ができる定額割引
あらかじめ指定した商品のなかで、顧客の欲しいものを組み合わせられるため、満足度の向上を期待できます。3つのまとめ買いセールについて見ていきましょう。
「よりどり3点で999円セール」ができる定額固定
定額固定とは、一定の購入個数で金額を固定して販売できる設定です。単品購入よりもお得な価格を設定することで、購入してもらいやすくなります。好みのデザインなどを選びながらお得に購入できるのは、顧客からすると魅力的に感じやすいでしょう。
「3点で5%OFF、5点で10%OFF」ができる定率割引
定率割引は、3点で5%OFF、5点で10%OFFなど、購入個数に合わせて割引率を決めて販売できる設定です。個数ではなく、割引率でお得さをアピールできるのがメリットです。例えば、シャツやパンツなど定額固定しても額が大きくなり、あまりお得感を感じてもらえない商品は、定率割引が向いています。
「3点買うと500円引き」ができる定額割引
定額割引は、購入個数に応じて割引を行う販売方法です。3点買うと500円引き、6点買うと1,000円引きなど購入個数が多くなるごとに、割引金額が高くなるよう設定できるため、割引金額でお得さをアピールできます。
まとめ
バンドル販売は、複数の商品をまとめて販売する方法です。単品購入よりもお得な価格に設定することで、顧客の販売意欲を促進できます。他にも人気商品と脇役商品をセットにすることで、効率的に多くの商品を販売できるのもメリットです。
しかし、バンドル販売は在庫管理が複雑になったり、利益率が低下したりする恐れもあります。バンドル販売を成功させるには、利益を踏まえて商品を組み合わせたり、販売施策を組み合わせたりなどの工夫が大切です。
futureshopでは、お得なまとめ買いセールができる販売機能が備わっています。興味がある方は、ぜひ一度futureshopにご相談ください。