マルコメは、夏休みに子どもたちと一緒に日本古来の発酵食品の魅力に触れるきっかけになればという思いから、毎年8月5日を「発酵の日」として啓発活動を行っている。今回は毎年のように猛暑が続く状況から「子どもの熱中症対策と糀甘酒」について、20代から50代の母親1200名を対象に意識調査を行った。その結果、子どもの熱中症対策に9割が「不安」と回答も過半数が適度な塩分摂取を「特にしていない」という結果になった。熱中症・水中毒対策に塩分&ビタミンB群含む“糀甘酒”で補給をしてほしいと呼びかけている。
子どもの熱中症は2.4人に1人(41.1%)が何らかの経験があり、熱中症に対して約9割(87.1%)の人が不安に感じている。熱中症対策として「こまめな水分補給」(81.3%)をしている人が最も多く、「帽子をかぶる」「麦茶を飲む」との回答が続いた。一方、「こまめな水分補給」をしていても「塩分(ナトリウム)を与えていない人」が、約6割(56.4%)だった。
麦茶は子どもが「普段から飲み慣れていて抵抗なく飲んでくれる」(62.7%)という理由で選ぶ人が多い結果になった。熱中症対策に「塩分(ナトリウム)の摂取が良い」という知識を持っていても実際には与えていない人の多さが目立った。その背景には親としては子どもが口にするものはなるべく身体に優しいものを選びたいという心理が働いている可能性もあるようだ。
甘酒に関しては8割近くの人が「冬」のイメージを持っているが、「夏の季語」であり江戸時代には庶民の栄養ドリンクとして甘酒屋が売り歩いている光景が夏の風物詩だった。また、約7割の人がアルコールを含む「酒粕甘酒」と、米と糀からできる「糀甘酒」の2種類があることを知らなかった。
白澤抗加齢医学研究所の所長で医学博士の白澤卓二先生は、「身体がいわゆる疲労状態にある熱中症や水中毒の症状は人間の生命維持に欠かせない『塩分(ナトリウム)』と『ビタミンB群』の欠乏状態。対策には糀甘酒がおすすめ。スポーツドリンク等には天然のビタミンB群が含まれていないものも多いため適度な塩分を含む糀甘酒は身体にも優しく、熱中症対策にもなる。子どもや高齢者は身体の不調を訴える力が弱く、脱水症にもなりやすいため、適度な水分や栄養補給は早めにしてほしい」とコメントしている。
[調査概要]
調査名:「子どもの熱中症対策と糀甘酒」に関する調査
調査主体:マルコメ
調査委託先:マクロミル
調査期間:6月28日(金)~7月1日(月)
調査対象:20代~50代の母親1200名
調査方法:インターネット調査