健康価値の提供を通じて社会に貢献するシオノギヘルスケアは、子どもが抱える頭痛の実態調査として、7~14歳の子ども、7~14歳の子どもをもつ親、学校の先生計1200人を対象に「子どもの片頭痛に関する調査」を実施した。その結果、3人に1人以上の子どもが「頭が痛いと感じることがある」と回答した。一方で、約8割の親は子どもの頭痛を認識していないことが明らかになった。
新生活を始める人が多い4月。気温の変化が激しい天気と年度初めの環境変化によるストレスが重なり、自律神経の働きが乱れ、頭痛を感じる人が増える傾向がある。そして、頭痛は大人ならではの悩みとして認識されがちだが、実は、子どもも同じく頭痛を抱えていることが明らかになっている。
子どもが感じる頭痛と親や教師の認識の違いについて探り、その真相と傾向について紐解いてみよう。
調査は(1)7~14歳の子どもをもつ親(2)7~14歳の子ども(3)小中学校の先生の3つのグループで実施した。まず、3人に1人以上の子どもが「頭が痛いと感じることがある」と回答する一方で、子ども特有の頭痛“小児片頭痛”を「聞いたことがある」と回答した親はわずか22.6%の結果になった。
「頭が痛いと感じることがある」と回答した約3人に1人以上の子どものうち、30%は「週に1回程度」もの頻度で頭痛を経験している。一方で、60%の親は「半年に1回程度」の頻度と想定していた。
頭痛を感じる約7割もの子どもが「担任の先生や親など近くにいる大人に相談しなかった」ことが明らかになった。学校生活では約3割、日常生活では約2割が「何もせず、我慢する」と回答した。
頭痛を感じる子どものうち、2人に1人以上は頭痛が原因で「勉強に集中できない」と回答。その他も、「会話や趣味が楽しめない」などと、頭痛の悩みが日常生活に支障をきたしていることが明らかになった。
子ども特有の片頭痛”小児片頭痛”の対策に対して、「不安がある」と回答した親は43.3%と、3割以上の親が、子どもの頭痛の対策について自信がないことが明らかになった。親の約4割が子どもの頭痛の対処法に不安を感じるなかで、親が子どもに頭痛を相談された際、約4人に1人の親は「その痛みを解決できなかった」ことが明らかになった。子どもの頭痛の原因と対策について、約7割もの大人が「相談したり調べたことがない」と回答した。
[「こどもの片頭痛に関する調査」概要]
調査期間:2024年
調査方法:インターネット調査
対象人数:1200名
調査対象:(1)7~14歳の子どもがいる両親:400名
(2)7~14歳の子ども(子どもの意見を両親が代理回答):400名
※(1)、(2)の回答者は分けて回収
(3)小中学校の先生:400名
シオノギヘルスケア=https://www.shionogi-hc.co.jp/