住友金属鉱山とヴァーレ・カナダ、インドネシアのニッケル鉱石採鉱のPTヴァーレ・インドネシアの株式の一部を売却へ

住友金属鉱山株式会社(5713)とヴァーレ・カナダ(トロント、以下「VCL」)は、住友金属鉱山とVCLが保有するインドネシア共和国のPTヴァーレ・インドネシア(ジャカルタ、以下「PTVI」)の株式の一部をインドネシアの PTミネラル・インダストリ・インドネシア(ジャカルタ、以下「MIND ID」)に売却するとともに、PTVIが既存株主に実施する新株引受権無償割当により住友金属鉱山とVCLに割り当てられる新株引受権をMIND IDに譲渡することに合意し、これらの取引条件を定める枠組み契約を2024年2 月26日に締結した。

すべての新株引受権が行使された場合、本取引によって、各社のPTVI出資比率は、MIND IDが20.0%から34.0%に、VCLが44.4%から33.9%に、住友金属鉱山が15.0%から11.5%になる(※)。

PTVIは、ニッケル鉱石の採鉱およびニッケルの製錬 (住友金属鉱山のニッケルマット購入先であるソロワコ鉱山を経営) を行う。
MIND IDは、鉱業セクターのグループ企業の統括(インドネシア鉱業持株会社) を行う。

住友金属鉱山は、PTVIが運営するソロワコ鉱山の年間生産量の20%を購入する権利・義務を保有し、同鉱山からニッケル原料であるニッケルマットを調達している。

PTVIの操業に関するPTVIとインドネシア政府間の鉱業事業契約は2025年12月に満了する予定であり、PTVIが2026年以降も操業を継続するためには特別鉱業事業許可を取得する必要がある。

そのための条件の1つとしてPTVIへの出資の51%以上をインドネシア資本とすることが求められているが、本取引によりPTVIへの出資の約54%がインドネシア資本となり、特別鉱業事業許可取得の条件の1つを達成することとなる。

住友金属鉱山は、今後もニッケルの安定供給を実現するサプライチェーンの構築に努めていく。

(※)VCL出資比率は、子会社のヴァーレ・ジャパン株式会社保有分を含む。また、すべての新株引受権が行使された場合、MIND ID、VCL、住友金属鉱山以外のPTVI一般株主の合計持分は20.6%のままである。

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(提供:日本M&Aセンター

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