ポールスターコミュニケーションズ
北 宏志
代表取締役
【PROFILE】人材育成コンサルタント。1983年生まれ。北海道江別市出身。大東文化大学法学部卒、剣道錬士六段。2006年、立命館慶祥中学校・高等学校社会科教諭。2009年、初芝立命館中学校・高等学校社会科教諭。2012年、羅羅屋業務推進課、2013年、蘇州巴比栄皮具有限公司(中国)董事長助理。2016年帰国、POLESTAR代表。2017年、ポールスターコミュニケーションズ代表取締役。
今後数年で、企業の主戦力となることが期待されているのは、Z世代の若者たちです。一方で、企業のマネジャー層からは「Z世代は何を考えているのかわからない」「どう指導してよいか悩む」「強く指導すると、パワハラだと言われてしまうのがこわい」といった悩みをよく聞きます。
多くの企業では、マネジャー層に対し、マネジメントや管理の仕方を教えることはあっても、指導・教育の仕方を教えることはできていません。これには人材的リソースの問題もあるでしょう。
しかし、このような環境下では、育成されるZ世代の若者たちは次々に離職してしまいます。また、彼らを育成する立場であるマネジャー層もストレスを抱える一方です。では、Z世代の若者たちをどう指導・教育していくべきなのでしょうか。
私は中高一貫校の教諭からキャリアをスタートさせ、中国での経営幹部時代を経て、現在は、人材育成コンサルタントをしています。この経験から、本書ではZ世代の若者たちの考え方や重視することについて徹底的に考え、マネジャー層は彼らにどう接し、どのような点に注意すべきかを紹介しています。
ここで1つ、具体例を挙げましょう。Z世代はコスパ・タイパの世代と呼ばれることがあります。つまり、彼らはその業務をやる意味があるのかを重視するのです。
マネジャーは業務においてやるべきことを伝えるだけでなく、Z世代が“無駄だと思うこと”を聞いてみることも大切になります。パフォーマンスに見合わないと感じることが積み重なってしまう前に、マネジャー層側が一歩歩み寄り、まずはZ世代の考えを理解することから始めてみませんか。
さらにお伝えするならば、Z世代の指導・教育はマネジャー個々人の努力によるものだけではありません。これからの時代のマネジャーに求められるのは、人に依存するリーダーシップではなく、組織に紐付く指導力。本書が、自社の指導・教育方法は時代に合っているのか、きちんとブラッシュアップできているのかを考えるきっかけになればと願っています。
1,400 円+税