自社ECサイトにおける有効な集客手段として注目が集まっている「Googleショッピング広告」。
ツールを使って広告運用を簡単に始める方法と、費用対効果を上げるポイントについて、成功事例を踏まえて分かりやすく解説します!
自社ECサイトの集客と売り上げを伸ばす有効な手段として、
「Googleショッピング広告」に注目が集まっています。
広告運用を始めるために必要なことや、費用対効果を上げるポイントについて、リサーチしているEC事業者さまも多いのではないでしょうか?
そこで株式会社フューチャーショップと株式会社フィードフォースは合同で、
「Googleショッピング広告」の活用方法をメインテーマとしたビジネスセミナー「自社ECサイト集客に効くGoogleショッピング広告」を11月19日に開催しました。
セミナーには株式会社フューチャーショップと株式会社フィードフォースのほか、グーグル合同会社、株式会社伊藤久右衛門、株式会社いつも.が登壇。
自社ECサイトの集客に「Googleショッピング広告」が効果的である理由や、「Googleショッピング広告」を使って集客効果を高める方法について、多数の成功事例を交えて解説しました。
目次
200人以上のEC事業者さまが聴講した、注目のビジネスセミナーで語られた内容とは?
セミナーでは自社ECサイトの集客や売上アップ、運用改善に関するさまざまなノウハウも公開されましたが、
今回は特に「Googleショッピング広告」の活用法に関する部分をピックアップしてレポートします!
プログラム
●「ユーザーの検索行動を活用した自社EC集客強化」
スピーカー:グーグル合同会社 久保 祐子氏
●「Googleショッピング広告の効果を上げる新規集客ツール『EC Booster』」
スピーカー:株式会社フィードフォース 川田 智明氏
●【トークセッション】集客に対して抱えていた課題と「EC Booster」導入の決め手や導入後の効果
スピーカー:株式会社伊藤久右衛門 足立 容子氏
スピーカー:株式会社フューチャーショップ 八木 智仁
●「”売れる自社EC”にするために必要な考え方」
スピーカー: 株式会社いつも. 山下 優佑氏
そもそも「Googleショッピング広告」ってどんな広告?
「Googleショッピング広告」とは、Googleの検索エンジンの検索結果画面に商品の写真や商品名、価格などが表示される広告のこと。
ユーザーが検索したキーワードにマッチした商品をGoogleが自動で選定し、検索結果画面の広告枠に商品画像や価格を表示します。
検索ユーザーに対して画像や価格をダイレクトに伝えられるため、ECサイトの集客やコンバージョンのために高い効果が期待できる広告です。
Googleが解説!ユーザーの検索行動を活用した自社EC集客強化
セミナーでは、グーグル合同会社のストラテジックパートナーマネージャー久保祐子マネージャーがスピーカーとして登壇。「Googleショッピング広告」のメリットや、Googleの検索エンジンのデータから見えてきたユーザー行動のトレンドを踏まえ、自社ECサイトの集客強化のポイントなどを解説しました。
米国では「Googleショッピング広告」が検索広告の主流に
久保氏によると、海外ではショッピング用の検索連動型広告として「ショッピング広告」が主流になりつつあり、特に米国では、小売企業が使うGoogleの検索連動型広告の半数以上を「Googleショッピング広告」が占めているとのこと。「Googleショッピング広告」の利用が広がっている理由として、クリック率やコンバージョン率が、リスティング広告(テキスト広告)よりも高いためだと説明しました。
久保氏は「Googleショッピング広告」のメリットとして、次の3点を挙げました。
メリット1 目立つためクリックされやすい
「Googleショッピング広告」はリスティング広告よりも目立つ位置に表示され、商品の画像や価格が表示されるため、通常の検索キーワード連動型の広告(テキスト広告)よりもクリックされやすく、コンバージョンにもつながりやすい。
また、自然検索よりも上部に表示され目立つため、ブランドの認知にも効果がある。
メリット2 CVRが高い「質の良い」クリックが取れる
「Googleショッピング広告」は商品情報を画像で伝えられるほか、価格も表示されるため、ユーザーはクリックした時点で価格をある程度許容している場合が多い。結果的にクリック後のコンバージョン率が高まりやすいと考えられる。
メリット3 消費者ニーズに的確に応えられる
ユーザーが商品名や色、サイズ、素材などのテキスト情報を組み合わせて検索した場合、その条件に合った商品がピンポイントで表示される。そのため、ユーザーにとって納得感がある情報を表示できる。
「『Googleショッピング広告』は、商品に対するユーザーの関心が高まっているタイミングで、商品を見せることができます。そして、写真や価格といった情報も表示されますから、商品の情報が検索ユーザーに伝わりやすいことがメリットです」(久保氏)
「Googleショッピング広告」の効果に関する具体的な数字は、セミナー会場限定公開だったためここでは言及できませんが、CPAやCVRなどはリスティング広告(テキスト広告)よりも優れていることが実際のデータから証明されているそうです。また、特にスマートフォン経由の新規顧客獲得に効果が高いことなども示されました。
その他にもメリットが多数
本セミナーでは触れられませんでしたが「Googleショッピング広告」には、次のようなメリットもあります。
モバイル対応
スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスに最適化されているため、モバイルユーザーに効果的にアプローチすることができます。移動中などにそのまま買い物ができるよう「自社ECのUIを整えておくこと」が大切です
詳細な分析とレポート
Google Adsのインターフェースを使用することで、広告のパフォーマンスやクリック率、コンバージョン率といったデータの分析をおこなうことができます。これにより「広告戦略の最適化」や「改善点の把握」が容易となります。
「Googleショッピング広告」の課題と、それを解消する方法とは?
「Googleショッピング広告」を使うには、「フィード」と呼ばれる商品情報リストを作成する必要があり、「Googleショッピング広告」用のデータを作る作業が発生します。また、「マーチャントセンター」(「Googleショッピング広告」を使うための管理画面)のアカウント開設やデータのアップロード、キャンペーンの設定、広告の運用などを行うことが必要です。
「Googleショッピング広告」は通常のリスティング広告などと比べて、準備や運用に手間がかかるのが課題の1つ。久保氏によると、「フィード」の作成やアカウント設定のハードルがあるために、せっかく高い効果が期待できる広告であるにもかかわらず、「Googleショッピング広告」の利用をためらうEC事業者も少なくないのが実情だそうです。
こうした課題を解決するため、Googleはフィードフォースに対し、広告運用の手間をなくすツール「EC Booster」の開発を依頼。アカウント開設や広告運用の手間が劇的に軽くなる「EC Booster」を使うことで、「Googleショッピング広告」を利用しやすくしました。
次の講座では、「EC Booster」を提供する株式会社フィードフォースの川田智明マネージャーが、「EC Booster」を使って「Googleショッピング広告」の効果を上げる方法を解説しました。
「Googleショッピング広告」を簡単に始められて、効果も上がる「EC Booster」とは?
続いて登壇したのは株式会社フィードフォースの川田智明マネージャー。
「EC Booster」を使って「Googleショッピング広告」を簡単に始める方法や、「Googleショッピング広告」の費用対効果を上げるためのポイントについて、成功事例を交えて解説しました。
「EC Booster」なら「Googleショッピング広告」を5分で始められる
「EC Booster」は、画面の手順に沿って設定していくだけで、「Googleショッピング広告」の設定が完了するツール。広告運用を自動化し、広告の表示回数やクリック数、購入数入などを自動で分析しながら、運用をチューニングしてROAS(広告費経由の売上高を広告費で割った数値)や注文獲得、売上高などの最大化を図ります。
フューチャーショップが提供しているECサイト構築プラットフォーム「futureshop」と「EC Booster」は今年10月に標準連携を開始しました。
そのため、「futureshop」を利用しているEC事業者さまは、管理画面から「EC Booster」を申し込むことができ、わずか5分で「Googleショッピング広告」を開始することができます。
「futureshop」は以前から「Googleショッピング広告」と連携しており、ECサイト用の商品情報を吸い上げて自動で「フィード」を作成する機能を備えています。
「futureshop」の利用者さまは従来、「Googleショッピング広告」を手動で運用する必要がありましたが、「EC Booster」を利用すれば「Googleショッピング広告」を簡単に開始することできて、運用の手間からも解放されます。
川田氏
「『EC Booster』を使えば『Googleショッピング広告』のアカウント設定やフィード作成、広告運用などの手間を省くことができます。しかも、広告運用を自動化しますから、空いたリソースをマーケティングや商品企画などコア業務に割くことができます」
「Googleショッピング広告」のインプレッション数を増やす方法
それでは、川田氏が解説した「Googleショッピング広告」の効果を高めるノウハウを紹介しましょう。
まずは「Googleショッピング広告」のインプレッション数を増やす方法について。
川田氏は、広告のインプレッションを増やすために最も効果的な方法として「ECサイトの商品情報を改善する」ことを挙げました。
Googleで検索されるキーワードを商品情報に盛り込むことで、インプレッションシェアやインプレッション数が2〜3倍に上がることも珍しくないそうです。
川田氏
よくある間違いは、インプレッション数を上げようとして1日の広告予算を増やすこと。
予算を増やしても、検索されやすいキーワードが商品情報に含まれていなければ、インプレッション数は増えません。予算を増やすよりも先に、商品情報をしっかりと見直すことが非常に重要です
効果を上げる商品ページ改善のポイント
商品ページを改善する際に、最も重要なポイントとして川田氏が挙げたのは、検索にヒットする単語を商品ページの「タイトル」に入れること。
「Googleは商品名や商品説明文、カテゴリーなど複数の情報を読み取っていますが、一番重要視しているのはタイトルだと言われています。特にタイトルの先頭から15文字以内が重要です。タイトルにはブランド名と商品名、色、サイズ、ターゲットの性別、型番といった情報を入れてください」
ただし、「送料無料」や「セール」と言った文言は禁止。大文字や装飾系の文字、顔文字も禁止されています。また、画像にも「送料無料」「○%割引」といった文字を入れると、広告が掲載されなくなることもあるそうです。「Googleショッピング広告」の効果を上げるには、こうした規定を遵守することも大切。また、メーカーが自社商品のJANコードを持っている場合は、JANコードを設定することも必須です。
川田氏
JANコードを設定していないと、Googleショッピング広告に基本的には表示されません
リスティング広告とショッピング広告はバッティングしない?
「Googleショッピング広告」は、「リスティング広告」と競合しないのでしょうか?
この点について川田氏は、「Googleショッピング広告」はリスティング広告よりもカバーできるキーワードの範囲が広いため、リスティング広告では獲得しにくいユーザー層にアプローチできると指摘しました。
川田氏
『Googleショッピング広告』は、商品情報がそのまま広告クリエイティブになるので、キーワードのカバー範囲が必然的に広くなるんです。
検索ボリュームの多いビックのキーワードだけではなく、ミドルからスモールと呼ばれる、2〜4語をかけ合わせたキーワードに対してアプローチできることがポイント。
例えば、商品名や型番での検索にも、すごくヒットしやすく、そこから購入につながります
「EC Booster」を使った方が良いショップの条件とは?
「Googleショッピング広告」を運用する際、「EC Booster」を使った方が良いのは、どのようなネットショップでしょうか?
川田氏は次の3つの条件のうち、2つ以上当てはまる企業は、「EC Booster」を利用した方が良いとアドバイスしました。
①広告運用が初めて
②商品数が100点以上ある
③在庫の更新頻度が高い。2日に1回以上、価格や商品の変更がある。
「EC Booster」の成功事例
「EC Booster」を活用して「Googleショッピング広告」の効果が高まった成功事例も公開しました。
例えば、実店舗とECでアパレルを販売している店舗さまは、開始後2週間ほどでROASが上昇し、最終的にROASは1000%を超えて推移をしているそうです。
最後に川田氏は、「Googleショッピング広告」で効果を上げたいと考えるEC事業者に対して、次のように訴えかけました。
川田氏
『EC Booster』を使うと広告運用が自動で最適化されるため、手動で運用することなく広告の費用対効果が上がります。
そして、自動化によって空いた時間で商品開発や接客、サイト改善などに取り組んでいただき、ECサイトの売り上げを伸ばしてください
引き続き<後編>
トークセッション「自社ECの集客に対して抱えていた課題とEC Booster導入の決め手や導入後の効果」をお楽しみください。
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