「ECサイトでレビューを集めるメリットを知りたい」
「どうすれば良いレビューを集められるの?」
このようにレビューに関して悩みを持つEC事業者は少なくありません。実際に高評価レビューを集めることによって、ユーザーからの信頼性を高め、売上を伸ばしやすくなります。
この記事では、ECサイトにおけるレビューの重要性や得られるメリット、おすすめサービスまで解説します。効率よくレビューを集めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ECサイトにおける「レビュー」の重要性
ネット上の口コミ情報は商品購入やサービス利用時に重要な役割を果たします。マイボイスコム株式会社のアンケートによると、6割弱の人々がレビューを参考にしているとの結果が出ています。また、そのうち約35%の人が商品利用後にレビュー情報を書き込むという結果です。
口コミ情報が信頼される要因としては、主に以下です。
●企業発信ではないため信頼できる
●ネガティブな情報が含まれているため納得できる
●複数の人が同じ内容を投稿していると購買後のイメージが湧きやすい
このようにレビューは購買を迷っているユーザーの背中を押す役割を果たします。ただしその結果、ネガティブなレビューばかりが増えると逆効果になってしまいます。適切にレビュー情報を運用することで、EC事業者の売り上げアップにつながるのが魅力です。
参考:マイボイスコム株式会社「【ネット上の口コミ情報】に関するアンケート調査(第5回)」
ECサイトのネガティブなレビューは商品改善につながる
ECサイトにおけるネガティブなレビューは、一見すると企業にとって不利な要素です。一方でこれらのレビューは商品改善のための貴重なフィードバック源でもあります。「顧客が何を期待していたのか」「それがどのように製品に反映されていないのか」が分かると、より顧客のニーズに合った製品改良が可能になります。
さらに「ネガティブなレビューを踏まえて商品改良をしていること」を発信することで、企業は顧客サービスの質を高めることもできます。顧客の不満に耳を傾け、適切に対応することで、顧客満足度を高め、長期的な顧客関係を築くことができるのです。
結論、ネガティブなレビューも、事業者としての財産となります。ネガティブな声も無視するのではなく真摯に対応しましょう。
ECサイトのレビューを強化する5つのメリット
ではより解像度を上げて、ECサイトのレビューを強化するメリットを説明します。具体的には以下の5つが挙げられます。
●サイトの信頼性が高まる
●購入者の生の体験を訴求できる
●商品の質やサービスの向上に役立つ
●SEO対策につながる
●二次拡散につながりやすい
ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しくみていきましょう。
1.商品の信頼性が高まる
ECサイトにレビュー機能を設置すると、商品の信頼性が向上します。商品ページにレビューが掲載されると、消費者は購入前の判断材料が増え、より安心して購買できるからです。
あと一歩、迷っている方の背中を押す意味でもECサイト上にレビュー機能を持たせることは有効です。ただし逆にネガティブなレビューばかりが集まってしまい、購買率が下がる可能性もあります。「製品の質」がレビューの質に大きく関わってきますので、慎重に判断しましょう。
2.購入者の生の体験を訴求できる
ECサイトでのレビューの重要性は、消費者が商品やサービスの本音や生の声を知る手段として、信頼度や購買意欲の向上に直結します。購買を迷っている層は企業の主観ではなく、客観的な情報を欲しています。
そのため実際に購入した顧客のレビューは、訴求力が高いです。その結果、購入を後押しできるといえます。
3.商品の質やサービスの向上に役立つ
先述したように、ECサイトでのレビューは、商品やサービスの改善点や問題点を把握するうえで重要なフィードバックとなります。これらの情報を商品の品質向上やサービスの改善に役立てることにより、商品の評価を高めるだけでなく、ECサイト全体の質も向上させられます。
顧客の声を直接反映することによって、サイトの信頼性を高め、より良い顧客体験を提供するために欠かせません。レビューによって得られる洞察は、ECサイトの運営者にとって貴重な資源です。
4.SEO対策につながる
ECサイトでのレビューは、サイト内のコンテンツとして検索エンジンに認識されるため、SEO対策に効果があります。すると商品ページなどが検索結果の上位に表示される可能性が高まります。これにより検索エンジンからの流入が表示が改善され、より多くの潜在的な顧客を集められる可能性もあります。
さらに、レビューが多い商品やサービスは、ユーザーからの信頼度を高める要因となります。その結果、集客力の向上につながり、ECサイトの売上にも肯定的な影響を与えられます。
5.二次拡散につながりやすい
SNS上でのレビューを増やすことで二次拡散につなげられます。
たとえば、Xなど拡散力の高いSNSでは、投稿されたレビューがリポストされることによって、複数ユーザーに二次拡散され、商品の認知拡大やレビュー投稿を促すことも可能です。そのためユーザーにSNSでレビュー投稿することを促す施策も同時進行で推進することをおすすめします。
また、SNSへの投稿にはショップから小まめに返信するようにすると、ロイヤリティを高めることにつながります。
ECサイトにレビューを集める6つの方法
ECサイトにレビューを集める方法には、以下の6つが挙げられます。
●フォローアップメールで依頼する
●商品に依頼資料を同梱する
●ユーザーインタビューを実施する
●インセンティブを用意する
●SNSを活用する
●レビューしやすいサイトに改善する
ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しくみていきましょう。
1.フォローアップメールで依頼する
ECサイトでの商品レビュー獲得には、購入後のアプローチが重要です。注文確認後のフォローメールに合わせてレビュー依頼するのは、有効な手段だといえます。
さらに、購入した直後だと使用していない可能性があるため、1週間から2週間程度経過したあとにメールを再送すると、レビュー獲得につながりやすくなります。利用してもらえたことへの感謝の気持ちを述べつつ、率直な意見や感想を購入者に求めるようにしてください。商材に応じて適切なタイミングで送るのが重要です。
集まりにくい場合は「レビュー投稿で次回購入時に〇%オフ」などの取り組みを行いましょう。
2.商品にレビュー依頼資料を同梱する
ECサイトでのレビュー獲得が困難な場合、商品にレビュー依頼を梱包する方法が効果的です。商品到着時は、レビュー記載に最適なタイミングです。そのため、依頼資料を同梱すれば購入者はレビューを書きやすくなります。
こちらも、報酬として割引クーポンなどを提示すると、購入者がレビューを書くメリットを感じ、積極的に投稿してくれるようになります。
3.ユーザーインタビューを実施する
ECサイトでは、購入者の具体的な感想をインタビュー形式で掲載するのが有効です。特に、高額商品では、実際に使った人の意見があると、ほかのユーザーに安心感を与え、購入を促す効果が期待できます。
このインタビューは、通常のレビューよりも説得力があり、サイト内のコンテンツとして非常に価値があります。また、参加者に特典を提供すると、より多くの協力を得ることが可能です。ただし工数がかかります。人件費を踏まえると、高額商品などに適している手法といえます。
4.インセンティブを用意する
先述したようにECサイトで商品レビューを集めるためには、ユーザーにインセンティブを提供するのが効果的です。特に、ポイント付与やクーポン配布などの特典は、レビューを書く強い動機となります。
具体的な方法として、書いたユーザー全員にポイントやクーポンを進呈するのに加え、レビュー内容をコンテスト形式で競わせることもおすすめです。
このアプローチによって、ユーザーに質の高いレビューを書かせる心理を働かせます。
5.SNSを活用する
ECサイトにおいて、すでに投稿された商品レビューをSNSで紹介することは、レビュー収集と共に顧客間のコミュニケーションを促進する効果的な方法です。
SNSでレビューを紹介する際、特に良い内容や具体的な意見が含まれるレビューを選び、商品画像や投稿者のニックネーム、投稿日などの情報と併せて掲載することで、信頼性を向上させられます。さらに、レビュー投稿者への感謝を示せば、ほかの顧客にも良い印象を与え、レビュー投稿促進が期待できます。
6.レビューしやすいサイトに改善する
ECサイトにおいて、商品レビューを投稿しやすくするのは効果的な手段です。投稿フォームはシンプルにし、入力項目を最小限にすることで、顧客がレビュー投稿しやすくなります。
基本的には、評価点数と感想だけの入力だけに絞れば、途中離脱を防げます。さらに、サンプル文を提示すると、ユーザーが考える手間が省けるため効果的です。
また、レビュー投稿ページへのアクセスを容易にし、商品ページや注文履歴ページから簡単にたどり着けるようにする工夫もおすすめします。
ECサイトにレビューを設置する際の注意点は4つ
ECサイトにレビューを設置する際の注意点には、以下の4つが挙げられます。
●ステルスマーケティングをしない
●ネガティブなレビューへの対応方法を決める
●レビューの転用やコピーには許可が必要になる
●ECサイトにレビュー機能があるか確認する
ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しくみていきましょう。
1.ステルスマーケティングをしない
ECサイトにレビュー機能を設置する際は、ステルスマーケティングは避けてください。ステルスマーケティングとは企業が消費者になりすまし、偽の肯定的なレビューを投稿する行為です。
2023年10月以降はステマ規制といってステルスマーケティングが景品表示法による不当表示規制の対象となりました。違反は措置命令等の対象となります。
法規制はもちろんのこと、ステルスマーケティングが発覚すると信頼を失い、利用者が減ってしまいます。その結果、売上や顧客満足度が低下するだけでなく、法的なトラブルにも発展するおそれがあります。
2.ネガティブなレビューへの対応方法を決める
レビュー機能を導入した際、ネガティブな投稿は避けられません。しかし、事前に計画を立てておけば、冷静かつ迅速な対処が可能です。
ネガティブなレビューには、誠実かつ公正な評価を尊重する姿勢で接するように努めましょう。投稿者の不満を詳しく聞き出し、改善の姿勢を示すことで、顧客満足度の向上やリピーターの増加につながります。
ネガティブなレビューは必ずしも悪いものではなく、隠さず掲載することで信頼性が増し、新たなビジネスチャンスを生む可能性もあります。
3.レビューの転用やコピーには許可が必要になる
EC事業者がユーザーのレビューを転用やコピーする場合、著作権法に触れる可能性があります。このため、必ずレビューを投稿したユーザーから許諾を得て、事前に二次活用する旨を伝えることが重要です。プライバシーポリシーなどに盛り込み、ユーザーに見えるようにしておきましょう。
この手順を踏むことで、SNSや自社のECサイトへの反映ができるようになります。信頼を基盤とした関係を維持することは、EC事業の成功にとって欠かせません。
4.ECサイトにレビュー機能があるか確認する
ECサイトを構築する際、レビュー機能の有無を事前に確認するのが重要です。この機能があらかじめ搭載されているか、アプリを導入してカスタマイズできるかをチェックするようにしてください。
また、外部ツールを使用する場合は、以下のポイントを確認することをおすすめします。
●購入していない人からのレビューかのチェック機能
●複数回レビューへの対策
●レビュー承認機能
レビュー機能はユーザーの意見を反映させ、サービスの改善に役立てるため、ECサイト運営において欠かせない存在です。
レビュー機能があるおすすめのECサイト制作サービス4選
レビュー機能があるおすすめのECサイト制作サービスを4つ選んでご紹介します。
1.futureshop
futureshopは、初心者にも使いやすく、無料セミナーなどのサポートが充実しているプラットフォームです。
アパレル関連企業を含む多くの業種が利用し、デザインの自由度が高く、細部のカスタマイズが可能で、HTMLやCSSの知識がなくてもページの編集ができます。さらに、顧客の決済方法も幅広く用意できるため、自社ECサイトを簡単に作れることが大きなメリットです。
また、レビュー機能においては投稿によるポイント付与にも対応しています。さらに、投稿に関する詳細な設定もできるため、サイトに掲載したいレビューの質を高められます。
2.MakeShop
MakeShopは、業界トップクラスの651機能を標準搭載しており、UIが分かりやすく初心者でも操作しやすいプラットフォームです。また、カスタマーサポートの質が高く、セキュリティ面も強固で、国際水準に達しています。
多機能であるため、覚えることは多いかもしれませんが、EC構築や運営に必要なものがそろっています。
デザインにこだわる際はコードの知識が必要ですが、100種類以上のテンプレートがあり、初心者でも利用可能です。
3.Shopify
Shopifyは、HTML知識がなくても簡単にECサイトを開設できるプラットフォームです。
デザイン性が高いテンプレートが100種類以上あります。また、サーバーも提供され、ECサイト開設を簡単に実現可能です。
また、越境ECに適しており、世界175ヶ国以上で利用され、さまざまな決済方法や言語、税率に対応しています。
さらに、Shopifyは2,200種類以上のアプリがあり、カスタマイズや機能拡張が容易です。
4.BASE
BASEは、無料で利用できるECサイト構築プラットフォームです。初期費用やランニングコストがかからず、売上手数料のみで運営できます。
ショップの作成は簡単にでき、HTMLやCSSなどの専門知識がなくても、パソコン操作ができれば1~3日で構築が可能です。
また、拡張機能を使用してあらゆる機能を追加できます。そのため、商品や販売方法を柔軟に調整可能です。
まとめ
ECサイトにおけるレビューの重要性やメリット、おすすめサービスについて解説しました。
レビューを収集することによって、信頼性を得る・ショップの認知を広められる可能性が高まるなど、あらゆるメリットを得られます。
また、futureshopでは、投稿に関する詳細な設定にも対応しており、レビュー掲載内容を社内で調整可能です。futureshopが気になる方は、お気軽にお問い合わせください。
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