ぐるなび総研 「今年の一皿」
(画像=ぐるなび総研 「今年の一皿」)

食を主要テーマにさまざまな調査・研究を行う「ぐるなび総研」は12月4日、今年の日本の世相を反映し象徴する食として、2023年「今年の一皿」に「ご馳走おにぎり」を選んだと発表した。

ぐるなび総研 今年の一皿「ご馳走おにぎり」
(画像=ぐるなび総研 今年の一皿「ご馳走おにぎり」)

「今年の一皿」は、優れた日本の食文化を人々の共通の遺産として記録に残し、保護・継承するために2014年に開始し、「ぐるなび総研」が毎年発表している。今回で10回目。

「ご馳走おにぎり」は具材を外から見えるほど使った「おにぎり」で、選定理由では「ご馳走に進化した」と評価している。

そのほかの受賞は、準大賞「米粉グルメ」、食のポシビリティ賞「陸上養殖魚」、ノミネート「ホタテ」。

ぐるなび総研 準大賞「米粉グルメ」
(画像=ぐるなび総研 準大賞「米粉グルメ」)
ぐるなび総研 食のポシビリティ賞「陸上養殖魚」
(画像=ぐるなび総研 食のポシビリティ賞「陸上養殖魚」)
ぐるなび総研 ノミネート「ホタテ」
(画像=ぐるなび総研 ノミネート「ホタテ」)

◆「ご馳走おにぎり」選定理由
「ご馳走おにぎり」の選定理由は、〈1〉ふんだんに乗せた具材のしるしが食欲をそそり、見た目の華やかさからSNSを中心に話題となった〈2〉豊富な具材から選べる楽しみと飲食店で握りたてを味わうスタイルが消費者に受け、ご馳走へと進化した〈3〉おにぎりの消費支出額が増加傾向にあり専門店の新規開業が相次いで、中・外食の精米消費を後押しした〈4〉また海外でも“ONIGIRI”の名で販売され、日本の伝統的な食文化が浸透しつつある――としている。

◆「今年の一皿」
飲食店情報サイト「楽天ぐるなび」の総掲載店舗約45万店、総有料加盟店舗42,525店(2023年9月時点)が発信する一次情報と、2,507万人(2023年10月1日時点)のぐるなび会員、月間3,800万人(2022年12月時点)のユニークユーザーの閲覧履歴や行動履歴などを掛け合わせて分析したビッグデータを保有している。

2023年「今年の一皿」では、そのビッグデータから、検索数や上昇率などの一定条件を満たした40ワードを抽出。それらを選択肢として、ぐるなび会員を対象にアンケートを実施し、30ワードを抽出。さらにメディア関係者による審査の得票数を加味し、4つのノミネートワードを選定。

その中から、〈1〉その年に流行または話題になったこと〈2〉その年の社会の動きと関係が深く世相を反映していること〈3〉食文化の記録として後世に受け継ぐ価値があること、の3つの条件を満たしていること――を「今年の一皿」実行委員会にて確認して、「ご馳走おにぎり」を2023年「今年の一皿」として承認・決定した。