暗号資産取引所おすすめ7社の比較|選び方から口座開設方法まで紹介

Bitcoin(ビットコイン)やイーサ(ETH)などの暗号資産投資は、現在さまざまな店舗やサービスで決済手段としても、広く活用されています。

なかには、エルサルバドルという中南米の小国が、法定通貨に暗号資産(Bitcoin)を導入したほどです。このように、一昔前では考えられないほど世の中に浸透している暗号資産ですが、海外との決済手段や、これから暗号資産の可能性に投資したいと考えている方もいるのではないでしょうか。

暗号資産投資に取り組む際には「暗号資産取引所」の存在が欠かせません。

今回は、暗号資産投資を行ううえで欠かすことのできない、暗号資産取引所のメリット・デメリット、比較、口座開設方法などについて解説します。

国内外の大手取引所が数々あるので、各取引所の特徴やサービス内容などを比較して、ご自身に最適な暗号資産取引所を探して、安心・安全な暗号資産投資を行ってください。

目次

  1. 暗号資産取引所について
  2. おすすめ暗号資産取引所のメリット・デメリット比較
  3. 暗号資産取引所の口座開設、取引開始までのガイド

暗号資産取引所について

暗号資産取引所とは、BitcoinやEthereum、Ripple(リップル)などの、世の中に流通しているさまざまな暗号資産を売買するための場です。

基本的には、暗号資産を売買する際には、この国内外で営業活動をしている暗号資産取引所に登録する必要があります。

一般社団法人 日本暗号資産取引業協会(JVCEA)によると、現在、国内で営業している暗号資産取引業者数は全部で33社あるとされています。(2023年6月時点)。

参照:一般社団法人「日本暗号資産取引業協会」

うち、金融庁からの登録を受けた取扱業社に認定・登録されている企業数は、2023(令和5年)8月7日時点で合計27業者。

金融庁:「暗号資産交換業者登録一覧」

世界的に見ると、2009年誕生のBitcoinから始まった世界の暗号資産取引所の数は、約600社近くに及ぶともいわれています。多様化が進む暗号資産取引所ですが、安心・安全で長期的な投資を行っていく際には「国内の法律(資金決済法)などに基づいて適切に運用されいる国内の暗号資産取引所がおすすめ」です。

以下、国内でのネームバリューがあり、サービス内容、料金形態などの観点から、高く評価されている暗号資産取引所を7社選定。

手数料、取扱仮想通貨種類、セキュリティなどの観点から、総合的に判断して解説します。

1. bitFlyer(ビットフライヤー)

手数料 ・アカウント手数料:無料
・三井住友銀行への出金:220円〜440円
・三井住友銀行以外への出金:550円〜770円
取扱通貨の種類 22種類(2023年8月時点)
セキュリティ ・セキュリティ性:高性能
・「世界最長7年以上ハッキング0」を次世代セキュリティで実現
使いやすさ ・シンプルで洗練されたUI(ユーザーインタフェース)デザイン
・PC、スマートフォンともに可視性が高いので操作しやすい
レビュー・評価 国内有数のバリューを有する取引所であるため、安心して暗号資産取引が可能
その他サービス ・1円からでもBitcoin購入が可能
・bitFlyerクレカやTポイントなどと連動
・bitFlyerかんたん積立サービスも充実

bitFlyer(ビットフライヤー)は、国内有数のネームバリューを有する暗号資産取引所の1つです。

有名なタレントをCMに起用していたり、国内の有名企業とのコラボ企画を行っていたり、一般層にも広がる幅広い取り組みが魅力です。

低価格でのBitcoin購入、ブラウザ連携による暗号資産の受け取りサービスなどは、「これから暗号資産取引所に登録したい」という初心者の方でも安心できる企業だといえます。

参照:bitFlyer公式サイト

2. Coincheck(コインチェック)

手数料 <販売所手数料>
・取引手数料:無料
<入出金手数料>
・銀行振込:
・コンビニ入金:770円〜1,018円
<クイック入金>
・3万円〜50万円未満:770円〜1,018円
・50万円以上:入金金額×0.11%+495円
<日本円出金>
・407円
取扱通貨の種類 25種類(2023年8月時点)
セキュリティ 安定したサービス提供を継続し、多くのユーザーに安心・安全して利用されるようなセキュリティ強化を目指している
使いやすさ スマートフォンアプリの画面がシンプルなので初心者でもスムーズに操作ができる
レビュー・評価 操作性に加えて、各種取引手数料(コスト)が低く抑えられているので、安心して暗号資産投資が可能
その他サービス ・最短1日でスマホから簡単に会員登録が可能・取り扱い銘柄数は国内最大級レベルで充実・500円からBitcoinを購入できる

Coinchieck(コインチェック)は、bitFlyerと並んで国内ではネームバリューのある暗号資産取引所です。サービス内容を比較しても、両者に大きな差異はありません。

取引所でのBTC(ビットコイン)取引手数料が無料で行えたり、登録後は500円でBTCを購入できたり、国内有数の大規模な暗号資産取引所のため、初心者でも安心して取引を行うことができます。「スマホで簡単3ステップ」で、最短1日で暗号資産取引を開始できるポイントも魅力の1つ。

参照:Coincheck公式サイト

3. GMOコイン

手数料 <入金手数料>
・即時入金(日本円):無料
・振込入金(日本円):振込手数料はユーザー負担
・暗号資産入金:無料
<出金>
日本円(日本円)出金:無料
大口出金(日本円):400円
・暗号資産出金:無料
取扱通貨の種類 ・販売所:21銘柄(2023年8月時点)
・取引所:23銘柄(2023年8月時点)
セキュリティ ・マルチシグ対応
・サイバー攻撃対策済み
・アカウント乗っ取り対策
・ユーザー資産の分別管理体制
使いやすさ ・PC専用の高機能ツールも充実
・「暗号資産ウォレット」の独自アプリは初心者でもスムーズに操作可能
レビュー・評価 2022年オリコン顧客満足度調査「暗号資産取引所ランキング総合No.1」取得
その他サービス ・つみたて暗号資産
・API
・暗号資産FX実施

GMOコインは、有名企業との連携やサービスが充実しており、セキュリティ面でも関連グループ企業と連携している安全性の高い暗号資産取引所です。

毎年、ユーザーからの満足度が高い点も、GMOコインの特徴。そのほか、取引手数料がほかよりも比較的ローコストであるため「とにかく投資コストを抑えたい」という投資家にはおすすめできる暗号資産取引業者だといえます。

参照:GMOコイン公式サイト

4. DMM Bitcoin(DMMビットコイン)

手数料 ・日本円振込入金手数料:無料
・日本円出金手数料:無料
・口座維持手数料:無料
・口座開設手数料::無料
取扱通貨の種類 27種類(2023年8月時点)
セキュリティ ・暗号資産交換業:取得
・第一種金融商品取引業:取得
・ユーザー資産の分散管理(信託保全体制)
使いやすさ ・簡単でシンプルな操作画面での取引が可能
・勉強をしながら暗号資産投資に取り組める
・高騰チャート分析機能が可能
レビュー・評価 ・操作性が高いので暗号資産の売買がスムーズ
・ガイダンス機能など、初心者にも優しい
その他サービス ・最短1時間からのスピード登録サービス
・365日充実の対応サービス

DMM Bitcoin(DMMビットコイン)は、暗号資産の売買やライフスタイルに合わせて、柔軟にスマホアプリやPC取引ツールを変更できるため、忙しい方に最適。

また、初心者でも安心の365日サポート(土日祝日)、安全のセキュリティ体制、国内最大規模の27種類からなる取り扱い銘柄数など、経験者からも高い評価を得ています。

参照:DMM Bitcoin公式サイト

5. bitbank(ビットバンク)

手数料 ・入金手数料(日本円_JPY):無料
・出金手数料(日本円_JPY):550円〜770円(3万円以上)
取扱通貨の種類 30種類(2023年8月時点)
セキュリティ ・第三者機関によるセキュリティチェック:済み
・オフラインのコールドウォレットを採用
・マルチシグでハッキング対策も万全
使いやすさ ・値動きの大きなタイミングでも素早く対応可能
・ワンタップでBitcoinが購入できる
・本格的なトレードも可能なので経験者でも使いやすい
レビュー・評価 ・豊富な取引機能が備わっているので安定性が高い
・セキュリティ面でも国内有数の高さを誇るので安心
・国内最大級の暗号資産銘柄数が魅力
その他サービス ・チャート、取引ともに24時間365日リアルタイム対応
・60種類以上のテクニカル分析で本格的な相場分析が可能

bitbank(ビットバンク)は、2023年8月時点で国内の暗号資産取引所のなかで、最大級に暗号資産銘柄の取り扱い数が多い企業です。

国内では最大級となる30種類の銘柄を取り扱っている点や、高いセキュリティ性、上級者にも嬉しい高機能トレードなど、幅広い投資家に使いやすい取引所だといえるでしょう。

参照:bitbank公式サイト

6. SBI VC TRADE(SBIバーチャルトレード)

手数料 ・入金手数料(日本円_JPY):無料
・出金手数料(日本円_JPY):無料
取扱通貨の種類 20種類(2023年8月)
セキュリティ SBIグループ100%子会社として高水準セキュリティを実現
使いやすさ 各種取引手数料が無料のため初心者でも安心
レビュー・評価 ・SBI証券、新生銀行などのグループ会社なので安心
・SBIグループとの連携サービスが充実していて使いやすい
その他サービス ・レンディング(証券会社などへの貸し付け)サービス対応
・積立購入サービスの利用が可能
・レバレッジトレードに対応

SBI VC TRADE(SBIバーチャルトレード)は、国内的にも有名なSBI証券や新生銀行と同じSBIグループに所属しているブランド力が魅力の取引所です。

ほかの取引所と比較すると、やや取り扱い銘柄数が少ない傾向にあるものの、各種取引手数料は国内比較でも最安クラスだといえます。最短で翌日営業日からの口座開設・取引が可能になるため、とにかく手数料を安く抑えたい方におすすめ。

参照:SBI VC Trade公式サイト

7. Binance Japan(バイナンス・ジャパン)

手数料 ・入金手数料:無料
・取引手数料:0.1%
取扱通貨の種類 34種類(2023年8月時点)
セキュリティ ユーザー資産の保全強化のためにすべての取引手数料の10%をセキュア・アセット・ファンドに保管
使いやすさ ・24時間・365日のチャットサポート機能付き
・スマホアプリとデスクトップの連動性が高いのでいつでもどこでも確認可能で操作性が高い
レビュー・評価 グローバルプラットフォームと同じレベルの高速取引環境を実現
その他サービス ・NFT投資にも取り組める

BINANCE(バイナンス・ジャパン)は、世界的に有名な海外の暗号資産取引所であるBINANCEが母体です。

2023年8月1日に、日本国内向けの暗号資産取引所プラットフォームとして展開した新たな取引所。しかし、海外のルーツを持つ暗号資産取引所として大きな注目を集めており、取り扱い銘柄数は国内最多の34種類です。取引コストも低く抑えられた設計がされているため、大きな注目を集めています。

参照:BINANCE Japan公式サイト

おすすめ暗号資産取引所のメリット・デメリット比較

bitFlyer Coincheck GMOコイン DMM Bitcoin bitbank SBI VC Trade BINANCE Japan
手数料 ★★★★ ★★ ★★★★ ★★★★★ ★★★ ★★★★★ ★★★★★
取扱銘柄数 ★★ ★★★ ★★★★ ★★★★ ★★ ★★ ★★★★★
セキュリティ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★
使いやすさ ★★★ ★★★★★ ★★★ ★★★★ ★★★ ★★★ ★★★
サポート ★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★
対象者 初心者 初心者 初心者〜中級者 中級者〜上級者 初心者〜上級者 中級者 上級者
総合評価 3 3.2 3.4 3.8 2.8 3.2 3.8

暗号資産投資に限らず、投資で大切な考えの1つが「取引手数料(コスト)」の低さです。

購入手数料や売却手数料、送金手数料、アカウント手数料は、毎月固定で発生するランニングコスト。多くの投資家は、この「無駄なランニングコストをいかに低く抑えるか」を考えながら投資を行っています。

初心者〜上級者に限らず、可能な限り取引手数料や入出金手数料の低い取引所を選ぶようにしましょう。そのほか、暗号資産投資に慣れていない場合は、24時間365日対応で丁寧なサポート、安心のセキュリティ体制、豊富なサービスを展開している取引所であれば安全です。

暗号資産取引所の口座開設、取引開始までのガイド

暗号資産取引所おすすめ7社の比較|選び方から口座開設方法まで紹介

暗号資産投資を行う際には、国内外のいずれかの取引所に登録する必要があります。

国内の決済法を加味すると、日本の金融庁に登録されている取引所で登録することがおすすめです。もしものトラブルでも、問題解決する可能性も高いので安心だといえるでしょう。

なお、以下では国内プリダウンロード数No.1のCoincheck(コインチェック)を参考に口座開設〜取引開始までの手順をご紹介します。

1:会員登録

暗号資産取引所おすすめ7社の比較|選び方から口座開設方法まで紹介

まずは、Coincheckの公式サイトにアクセスしてください。
Coincheck(コインチェック)公式サイト

Coincheckの公式サイトにアクセスできたら、トップページの赤枠内「会員登録」ボタンをクリックします。

2:メールアドレス、パスワード設定でCoincheck会員登録

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赤枠内・画面の指示に従い、メールアドレス、パスワードを入力できたら、ご自身のメールボックスにCoincheckからの連絡が届いたかを確認してみましょう。

この時、登録情報を送付できたら、メールフィルタリング機能の確認を忘れずにチェックしてください。もしもフィルター機能を設定している場合、Coincheckからの連絡が正しく届かない可能性があります。

3:メールアドレス送信確認画面

暗号資産取引所おすすめ7社の比較|選び方から口座開設方法まで紹介

無事にメールアドレス情報やパスワードを送信できると、上記のような画面に切り替わります。

「メールアドレスを確認」の画面に切り替わり、「認証を完了させて下さい」という指示が出たら、メールボックスに移動して、Coincheckからのメールを開封してください。

4:メールアドレス認証完了後は個人情報の登録

暗号資産取引所おすすめ7社の比較|選び方から口座開設方法まで紹介

Coincheckから届いたメールアドレスによる認証が完了すると、添付リンクから公式サイトにアクセスできます。公式サイトへのアクセス後は、画面左上が「Exchange」と表記されているかを確認してみましょう。

その後、画面指示や右上のお知らせアイコンの指示に従って、以下の情報を順次入力していきます。

・本人確認(日本住居、18歳以上〜74歳以下)
・電話番号
・各種重要事項の確認・同意
・承認コード入力
・基本情報入力(指名、生年月日、性別、国籍、住所など)
・職業内容(職種、業種、資金状況、利用目的など)
・本人確認書類の提出(運転免許証、パスポート、個人番号カードなど)
・本人確認書類の撮影&提出
・本人の顔の撮影

なお、本人確認書類の撮影や顔撮影は、スマートフォンアプリから手続きを進めるようにしてください。

5:二段階承認設定

暗号資産取引所おすすめ7社の比較|選び方から口座開設方法まで紹介

本人確認の手続きが完了したあとは、セキュリティを強化するために「二段階承認」の手続きを済ませることを推奨します。

Coincheckへの不正アクセスや、Wi-Fi経由からのハッキングを阻止するためにも、GoogleアカウントやSMSを組み合わせた二段階承認を済ませておくと安心です。

Coincheckに限らず、多くの暗号資産取引所では、この2段階承認の設定方法が設けられています。カフェやショッピングなどの出先からでも、いつでもどこからでも、好きなタイミングで取引状況を確認できるようにしておきましょう。

6:暗号資産取引のスタート

暗号資産取引所おすすめ7社の比較|選び方から口座開設方法まで紹介

Coincheckの場合、TOPページ左側にある赤枠内のメニューバー、または右側赤枠内「現物取引」に注文数やレートを入力して売買をスタートします。

CoinCheck以外の暗号資産取引所でも、アプリやデスクトップ画面から、トップページに移動すると、メニューバーに「日本円入金・出金・注文する・売り・買い」などのボタンが表示されています。

初心者の場合、基本的には日本円による取引からスタートするケースが一般的なので、まずは登録後に「マイアカウントから公式サイトのトップページに移動」してみましょう。低価格からBitcoinなどを購入できる取引所もあるため、ぜひ暗号資産投資をスタートしてみてください。