長坂真護氏のNFTプロジェクト「MAGO Mint」が日本橋三越本店7階にて展示。8月28日まで。

アートの売上の大半を西アフリカ、ガーナの電子ゴミ問題を改善するための事業に使い、ガーナにガスマスクを贈り、私立学校を建て、美術館を造り、雇用まで生んでいるアーティスト。それがMAGOこと長坂真護(ながさかまご)氏である。
当メディアでも何度か取材をさせていただいているが、今回は日本初の百貨店である日本橋三越が創業350周年という記念すべきタイミングに長坂真護氏の展示会が行われている。それが「長坂真護展 Still A BLACK STAR truth of capital」である。2年前にも日本橋三越で展示を行い、大きな注目を浴びた長坂真護氏自身二度目となる三越での展示である。

目次

  1. 展示されている作品や資料の一部をご紹介
  2. 長坂真護展 Still A BLACK STAR truth of capital 詳細
  3. 長坂真護氏に関する関連記事
  4. 長坂真護氏プロフィール

展示されている作品や資料の一部をご紹介

長坂真護氏のNFTプロジェクト「MAGO Mint」が日本橋三越本店7階にて展示。8月28日まで。
今回のための新作。詳細はぜひ展示会場にて。
長坂真護氏のNFTプロジェクト「MAGO Mint」が日本橋三越本店7階にて展示。8月28日まで。
ベストドレッサー賞受賞の際の衣装
長坂真護氏のNFTプロジェクト「MAGO Mint」が日本橋三越本店7階にて展示。8月28日まで。
2017年からの長坂真護氏のガーナへの関わり
長坂真護氏のNFTプロジェクト「MAGO Mint」が日本橋三越本店7階にて展示。8月28日まで。
ガーナのアパレルゴミから生成したカーボンを含有した建材ブロック

など、アート作品だけではなく、取り組みや思想が垣間見れるのもまた長坂真護氏の展示の特徴の一つだろう。

中でも特にNFT Mediaとして感慨深いのは、やはり2年前の三越の展示にはなかった長坂真護氏のNFTプロジェクトMAGO Mint(マゴミント)第一弾、Waste St. in NYC(ウェイスト ストリート イン ニューヨーク)の原画が展示されていたことである。

長坂真護氏のNFTプロジェクト「MAGO Mint」が日本橋三越本店7階にて展示。8月28日まで。
Waste St. in NYC(ウェイスト ストリート イン ニューヨーク)の原画

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長坂真護氏のNFTプロジェクト「MAGO Mint」が日本橋三越本店7階にて展示。8月28日まで。
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2022.8.29

当時、本原画はNFTホルダーのみに購入権利が付与され、「0.55ETH(当時およそ14万円)」にて販売された。

それ以降、追加で原画の販売はなく、数量限定ということもあり、今回展示されているNFTの原画については30万円(税別)にて販売されている。

1年あまりで2倍以上の値上がりを見せているのもすさまじいが、やはり日本橋三越本店という歴史ある場所にNFTアートが展示されている、というのが冬の時代と言われているものの、徐々に市民権を得てきているように感じられる。

同時にNFTプロジェクトMAGO Mint(マゴミント)第二弾、SLUM STARS(スラム スターズ)のアーティスト達も描いたスーパースターズの作品も展示されており、こちらも今後注目である。

長坂真護氏のNFTプロジェクト「MAGO Mint」が日本橋三越本店7階にて展示。8月28日まで。

※SLUM STARS(スラム スターズ)とはWaste St. in NYC(ウェイスト ストリート イン ニューヨーク)のホルダーを中心にフリーミントされたNFT。ガーナのスラム街にいる青年や子供たちのアート作品をNFTコレクションとして配布した。このアートがホルダーから二次流通(転売)されるごとにガーナでこの作品を描いた子供たちにロイヤリティの収益が入る仕組みとなっている。

編集部は今回、レセプションイベントにて長坂真護氏と直接話ができた。その際「今回は開催日が少ないので毎日います」とコメントしていた。本人に会える可能性も高いので、NFTアートを見に行くも良し、彼の想いに共感して作品を買うも良し。ぜひ読者の方にはアートを楽しんでほしい。

長坂真護展 Still A BLACK STAR truth of capital 詳細

 開催日:2023年8月23日(水)〜8月28日(月)

開催時間:午前10時~午後7時 ※最終日のみ午後6時終了

開催場所:日本橋三越本店 本館7階 催物会場

詳細情報は三越のwebサイトよりご確認ください。

https://www.mistore.jp/shopping/event/nihombashi_e/nagasakamago_50

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長坂真護氏プロフィール

長坂真護

美術家/MAGO CREATION株式会社 代表取締役/MAGO MOTORS JAPAN株式会社 代表取締役/MAGO MOTORS LTD CEO/iU情報経営イノベーション専門職大学 客員教授

1984年生まれ。2009年、路上の絵描きとなり世界を放浪後、2017年に世界最大級の電子機器の墓場と呼ばれるガーナのスラム街・アグボグブロシーへ向かう。それ以降、スラムの人権と環境保全を改善するため廃棄物で作品を制作し、その売上から生まれた資金で、現地にアートギャラリー、リサイクル工場建設、オーガニック農業やEVの事業を展開。経済・文化・環境の3軸が好循環する新しい資本主義の仕組み「サステナブル・キャピタリズム」を提唱し、2030年までにガーナ人10,000名の雇用創出を目指す。スラム街をサステナブルタウンへ変貌させるため、日々精力的に活動を続けている。2022年上野の森美術館にて自身初となる美術館個展を開催。第51回ベストドレッサー賞(学術・文化部門)受賞。ガーナに「MAGO MOTORS LTD」を設立し、現在ガーナ人38名の雇用を創出。(2023年4月時点)