「Octo Knot」編集部の想い

「金融が変われば、社会も変わる!」を合言葉に、金融サービスに携わるすべての人と共創する「リアルなメディア」を目指して、2021年3月にスタートした「Octo Knot(以下、「オクトノット」)。本記事では、NTTデータの金融DXを考えるチームに所属し、オクトノット運営の中心メンバーでもある、編集長の宮本さん・副編集長の渡邊さん・窪田さんの3名に、立ち上げの裏話や今後の取り組みに至るまでを、語ってもらいました。

目次

  1. はじめに
  2. 立ち上げのきっかけ 〜編集部の想い〜
  3. 「Octo Knot」に込めた想い
  4. 今後の取り組み

はじめに

―「オクトノット」が無事にリリースされましたね。改めてお疲れ様でした。そもそもお三方が所属されている部署はどういうミッションを持っているのでしょうか?

「Octo Knot」編集部の想い

宮本:そうですよね(笑)。我々が所属するデジタル戦略推進部は2017年に設立した組織で、Digital Transformation Office、略してDTOと呼ばれています。

まず、弊社の金融分野では全社方針と金融業界の環境変化を踏まえて、これまでのレガシーな領域も活かしつつ、デジタル戦略を推進しています。DTOは、金融分野のデジタル戦略を中心に所掌しており、各事業組織や金融以外の分野・他社とのHUBになる機能を持っています。

我々自身として推進しているのは、主に、
 ・「金融版Technology Foresight(※1)」というブランドでのトレンド情報の発信
 ・社会課題を軸にした「SPLAB™(スプラボ)(※2)」というラボを活用したお客様との共創
 ・各種ソリューションの企画や事業創出
といった活動をしています。

(※1)技術が主導する今後3~10年の将来変化を予見したトレンド情報「NTT DATA Technology Foresight」の金融版
参考:NTT DATA Technology Foresight 2021

(※2)「手法」「人材」「情報」「場」を提供し、金融領域のお客様が抱える社会課題を起点としたビジネス/サービスの創発支援
参考:SPLABホームページ

組織設立から3年経過しましたが、最近ではデジタル技術中心のテーマから、社会課題も含めたビジネス中心のテーマにシフトしており、金融をキーワードに新規ビジネスを検討しています。

「Octo Knot」編集部の想い

DTOの主な機能

―なるほど。金融領域に軸足を置きつつ、幅広く活動されているのですね。

立ち上げのきっかけ 〜編集部の想い〜

―皆さんの組織ミッションはお伺いしました。さて、「オクトノット」とミッションの関わりといいますか、そもそもどのようなサイトなのでしょうか?

宮本:「オクトノット」は、金融というキーワードに関連する新規企画を、我々同様に悩み、もがきながら取り組んでいる現場のリーダー層をメインターゲットにしています。
弊社は「将来にわたるビジネス革新を、技術の活用により、ともに実現するパートナーになる」という想いを込めてグループVISIONを立てています。
本サイトは、現場で新規事業/新サービスという高い山に立ち向かっている方々と伴走するためのコミュニケーションツールの1つと位置付けています。

―金融というのはあくまでキーワードであって、金融機関以外も含まれるということでしょうか?

宮本:そうですね。我々は金融分野に所属しているので金融のキーワードは前提にあります。
ただ、昨今の規制緩和や「●●Pay」の登場といった動向を踏まえて、これまでの銀行、証券、保険、カード…だけでなく、異業種の方々の参入も多くなっています。さらに、スーパーシティという文脈では1業態だけでなく様々な業態が連携しないと実現できないでしょう。我々のコンセプトは「オープン」なので、「より豊かで調和がとれた社会の実現に貢献する(NTTDの理念)」と同じ志を持った方々と繋がり、伴走していきたいと思っています!
少し真面目に入りすぎましたかね・・・(苦笑)

―そんなことはないです。編集長である宮本さんの熱い想いが伝わってきました。さて、コンセプトは分かりましたが、立ち上げのきっかけはなんだったのでしょうか?

「Octo Knot」編集部の想い

渡邊:きっかけは単純というか個人的なものでした。それがたまたま同じ想いを持ったメンバー・上司が揃っていたことが重なりトントンと・・・
立ち上げのきっかけは大きくは3点ありますが、その前に、そもそも弊社NTTデータの金融部門ってどういうイメージをお持ちですか?

―大手SIerなイメージや大規模・中央省庁との仕事が多いイメージがありますね。“伝統”・“信頼”とかはキーワードとして浮かびます。でもその反面、“保守的”・“草食系”なイメージが強いですね。

渡邊:あはは、耳が痛いですね。我々も検討時に「想定読者となり得る方々へのインタビュー」や「お客様の声」などを通じて自分達のイメージを整理しましたが、おっしゃっていただいたイメージと近い結果でした。

きっかけの1つ目は、デジタルという文脈で分野全体で色々と取り組んでいるのですが、アンケート結果も踏まえてあまり伝わっていないと感じておりまして、そこを伝えていきたかったという点です。色々な形で新しい事に挑戦しているはずなのに、誰にも知ってもらえなければゼロに等しいと思っています。 先ほどおっしゃっていただいた弊社金融分野のポジティブなイメージは残しつつ、我々が挑戦している姿をタイムリーかつオープンにきちんとお伝えしていくことがイメージを変えていく事に繋がってくると考えています。

2つ目は、新規事業や企画の難しさを私自身が痛感したことで、これは万国共通の悩みなのではないか?と感じたことですね。私は1年前に異動してきたのですが、企画の大変さを間近で感じ、「新規事業/新サービスの創出」という共通の課題を持った方々を支えていく、または一緒に盛り上げ、創り上げていくという活動を推進したいと考えるようになりました。

最後は手段の話になってしまいますが、コロナ禍でリモート環境への移行が進んだことですね。我々の組織に新規事業創発を支援する「SPLAB」や「DCAP(※3)」など様々なメニューを用意しておりますが、これまでのオフライン(対面)中心のやり方ではリソースや環境に制約があるので、どういった取り組みなのかを多くの方に伝えていくことは限界がありました。ですが、オンライン中心になってきた今だからこそ、デジタルを活用してより多くの方と伴走する1つのやり方として「オクトノット」というオウンドメディアの企画が生まれました。

(※3)個別企業のニーズにあわせて提供するオープンイノベーション支援プログラム
参考:DCAP(Digital Corporate Accelerate Program)

―なるほど。イメージの変革・新規企画の共創・新しい伴走の形を模索してこの形に辿りついたのですね。
オウンドメディアリリースまでの活動の中で苦労されたことはありますか?

窪田:幹部の方々が背中を押してくれたこともあり、自信を持って力強くプロジェクトのスタートを切ることができました。ただ、少人数かつ、短期間のプロジェクトということもあって、実務上の苦労はたくさんありましたね・・・(笑)。

当初、メディア運営に知見のある方からは、立ち上げには構想からローンチまで1年近くかけることも珍しくないと言われましたが、「有言実行」・「挑戦」・「Fail Fast」をプロジェクトチームの皆で合言葉のように唱えて、スタートアップとまではいきませんが、自分たちなりにスピード感を意識して取り組みました。

そうは言っても、サイト構築自体には時間がかかりますから、そこまで待っているというのは勿体ない。それで、まずはできるところからトライしてみようということで、プロジェクトを立ち上げてほどなくしてFacebookのトライアル発信を始めました。

どんな情報を届けていけば読んでもらえるだろうかと、金融機関やスタートアップで企画業務に携わる方々と実際に会って話し、悩みや欲しい情報などをヒアリングして、プロトタイプ記事の発信を重ねました。広告費などは投下していませんので、小規模ではありましたが、フォロワーの反応を見ながら、サイトの読者像やコンテンツの輪郭をシャープにしていきました。

そういった走りながらの活動も奏功して、本格的に動き始めてから約3ヵ月で、ウェブサイトを形にすることができました。もちろんこれで終わりではなく、ようやくスタートラインに立ったという感じで、ホッとしてはいられませんが。

―編集部の皆さんはサイト立ち上げの経験があったのでしょうか?

渡邊:私はサイト立ち上げの経験がなかったので、専門用語やサイトデザインのルールなどが分からないところからスタートしています…。コロナ禍で打合せもリモートが多かったので、特にコンセプトやデザインの領域で意思疎通に苦労しました。

リリースまで編集部のメンバーだけではなく、デザインを中心に活動しているメンバーやパートナーの方々に協力していただきながら試行錯誤を繰り返していきました。
短期間でここまで辿りつけたのは本当にご支援・ご協力いただいた方々のおかげでして、とても感謝しております。

―素人という点は除いても、関係メンバーとの意思疎通はコロナ禍で大変でしたね。編集部が3人という少人数だったことが、制約のある中でもうまくコミュニケーションを取れることに繋がって、結果的に雰囲気の良いチームに育ったのかもしれませんね。

「Octo Knot」に込めた想い

―立ち上げに至ったみなさんの想いを教えていただきありがとうございます。次は「オクトノット」の由来を教えてください。

「Octo Knot」編集部の想い

窪田:自分たちが納得できるまで考え抜きたかったので、核となる伝えたいイメージの明確化をしっかりやりつつ、みんなにも可愛がってもらえるようにと、組織内でも名称の募集をかけました。良い案がたくさん出てきて悩みましたが、最終的に編集部のメンバーで決定しました。

私はよく登山をするのですが、オクトノットはロープの結び方の一種(エイトノット)からインスパイアされたものです。強度があり信頼性の高い結び方とされているのですが、これが「頼りがい」、「共に新しい世界を目指すパートナー感」、「巻き込み力」といったイメージを連想させ、このメディアが目指す読者との関係性とすごく合っているな、と。

―編集長がお話していた「新規事業/新サービスを生み出すという高い山に立ち向かっている方々」とかかっているのですね(笑)

窪田:そうですね。また、ラテン語で8を意味する「Octo」は「Octopus(タコ)」の語源でもあるので、「8本足のように様々なことにアンテナを伸ばして挑戦する積極性」を連想できて面白いんじゃないか、と編集部では話していました。

実は、ロゴを考えるときにはタコのキャラクターも候補にあったんです。最終的にはキャラクターのないロゴとなったのですが、実は、サイト内にあるお問合せバナーにこっそり登場しています。是非探してみてください。

今後の取り組み

―本日は「オクトノット」を立ち上げた想いを中心にお伺いしてきました。ようやくスタートラインという発言もありましたが、DTOという組織に留まらずNTTデータの金融のイメージを良い意味でリニューアルしていくという意気込みを感じました。
読者の方々と双方向でこのサイトが育っていく姿を楽しみにしています。最後に意気込みをお願いします。

宮本:良い意味でNTTデータらしくないものにしつつ、NTTデータの良い面も感じていただけ、このオウンドメディア発で新しい金融の世界や企画が創られるような、そんなありそうでなかったオウンドメディアを目指していきますのでよろしくお願いします!

渡邊:これから編集部も強化して、「伴走する」というサイトのコンセプトを実現していくために様々なコンテンツを用意して参ります。 「金融」・「オープン」をキーワードとして、様々な立場で取り組んでいる方々とのコラボ記事も注力して「ミライの金融」を共創する仲間作りも展開していきます!
読者の皆様と一緒にオクトノットを育てていきたいと思いますので、これからよろしくお願いします。

窪田:私は転職組なのですが、新卒で金融機関に入社してから現在まで、一貫して「金融を通じて世の中をより良くする」を志に仕事を続けてきました。わくわくする金融の世界をみなさんと一緒に作りあげていく、そのきっかけになるようなメディアを目指したいですね。デスクに座って情報を集めるばかりでなく、色んな人たちとコラボしながら、オープンで手触り感のある情報を届けていたいと思っています!

「Octo Knot」編集部の想い

※お問い合わせの際は「オクトノットを見た」とご記載ください