犬と一緒にバンライフ(VAN LIFE)をするように、車中泊をしながらクルマで各地を旅する方が増えてきています。私たちも愛犬の「こごみ」を連れて日本の各地へ出かけ、夜は愛車で車中泊をする旅、私たちはそんな旅のスタイルをVANWANLIFE(バンワンライフ)と名付け、楽しんでいます。
観光を楽しんだ後は車内で一緒に寝袋に潜り込んだり、一緒に食事を楽しむことも非日常な出来事であり、愛犬と過ごすかけがえのない時間です。ただ、今回ご紹介するのは、バンワンライフを楽しんでいる私たちオススメの「+αの楽しみ方」、です。
基本的には美しい日本の景色を求めて各地を旅している私たちですが、旅にアクティビティを取り入れるのもオススメなんです。特にオススメのアクティビティが、SUP(スタンドアップパドルボード)です!
今回はバンワンライフで、私たちがどのようにSUPを楽しんでいるのかをお伝えしていきます!
目次
SUPだからこそ出会える景色がある
日本は交通網が発展しているため、島以外は車で簡単に行くことができます。ただ、車では行けない場所や秘境もたくさんあります。そういった場所を目的地にした場合、最後は自分の足で歩いたり、湖や川などの水辺ではSUPを漕いだりしてしか行くことができません。
つまり、SUPだからこそ行ける場所があって、出会える景色があるということなんです。しかも愛犬と一緒にSUPを漕ぎだすと、冒険感が増し増しです。水面から見る景色はそれだけで魅力的だったり、愛犬と一緒に冒険をして、さらにその先に待っている美しい景色、感動も共有できるアクティビティだと思っています。
私たちもチワワのこごみと一緒にSUPを楽しんでいます。場所は、旅先や目的地に合わせて海や川、湖など様々な場所です。
もし、初めて犬とのSUPにチャレンジしたい方であれば、湖がお勧めですよ! 波もなく流れもないのでチャレンジしやすいと思います。浮力の高いSUPであれば最初から立つこともできますが、まずは自分だけで、そして座って漕ぐ練習をしましょう。それから立ち上がって漕ぐ練習をしていくといいかもしれません。
もちろん、最初は犬もSUPになれることが必要です。犬をいきなり水面に浮くSUPに乗せるのではなく、陸上に置いたSUPに乗る練習をするといいですよ。SUPに乗ったらおやつをあげて、犬に「SUPに乗ると嬉しいことがある!」と思ってもらうことがポイントです。
犬が陸上に置いたSUPに乗れるようになったら、次は水の上です。浅瀬に浮かべたSUPに乗せてあげましょう。水面上でも安心して乗っていられるようになったら、人も乗ってゆっくり漕ぎだしてみましょう! 少しずつ距離を伸ばしていけば、人も犬も安心してアクティビティを楽しむことができると思います。
我が家のこごみは、すぐにSUPに乗られるようになりました。随分とおやつでつりましたけどw
愛犬も冒険しているような気持ちに…?
チワワはもともと水を好む犬種ではありませんが、こごみは小さなころから徐々に慣らしてきたので、今ではすいすい泳ぎますし、SUPに乗ることも全く怖がりません。いや、多少は怖がっているかも…。もちろん、犬用のライフジャケットもあるので、安心して楽しむことができます。ライフジャケットを着たこごみってかわいくないですか?w
そして犬はSUPの上でのバランス感覚もさすがです。滅多なことではバランスを崩すこともありません。難なく乗りこなしています。SUPに乗ることで、いつもとは違う場所に行けるので、犬の好奇心が刺激され、周囲の匂いをクンクン嗅ぎ回る姿はとてもかわいらしいです。
きっと普段とは違う乗り物で、あまり嗅いだことのない臭いを嗅いで、こごみも冒険をしているように思ってくれているのかもしれませんね。
SUP選びで大切なこと
SUPを楽しむためには、SUPボードの選び方が重要です。値段やサイズ、素材も様々ですからね。
私たちはインフレータブル(空気を入れて膨らますタイプ)のSUPを使っています。夫婦+こごみが乗るので、最大積載重量は120㎏のタイプです。もし犬と一緒にSUPを楽しみたくて、購入を考えている方は、犬の体重も考慮して最大積載量をしっかりと確認してくださいね。
私たちが使用しているSUPの価格は、29,800円と比較的安価でした。消耗品なので、最初から高価なものは購入しませんでした。5年くらい使っていますが、安定性や操作性も問題なく、空気も漏れることなく安心して遊べています。
収納には工夫が必要
バンワンライフで問題があるとすれば、SUPの収納です。SUPを車内に収納するとかさばって仕方ありませんので、私たちはルーフボックスを活用しています。着替えや食料などを車内に置いて、SUPと関連する荷物、パドルや空気入れなどもルーフボックスに収納しています。
ちなみにルーフボックスはYakimaのもので、SUPをしない旅の時は他の遊び道具を入れてます。
愛犬とのSUP。GoProで思い出を残す
また、愛犬とのSUPの瞬間を撮影するのには、GoProを使っています。私たちのようにしっかりと思い出を残したいという愛犬家のみなさん多いと思いますが、そんな方には防水のアクションカメラがオススメです。
SUPのようなウォーターアクティビティでも旅をしっかり記録してくれます。旅の途中でシーンに合わせてカメラを使い分けることも、愛犬との思い出をしっかり残すポイントですね。
SUPは釣りとの相性も抜群。SUPフィッシング、オススメです!
私は小さなころから魚釣りが好きで、大人になってもほそぼそと続けています。でもあまりうまくなく、嫁さんに「針はついてるの?」と、聞かれるくらい釣れないw。僕自身、「海に魚がいなくなってしまったのでは!?」と思い、環境を憂うほどw。
でもその状況を一変させてくれたのがSUPフィッシングです。ロッド1本と少量のルアーをSUPに乗せて、少し沖に出て釣りをする。これが驚くほど釣れるんですね。滅多にボウズ(1匹も釣れないこと)はありません。
バンライフのアクティビティとしても最高だと思います。私たちのバンワンライフで、SUPフィッシングをする時は、嫁さんとこごみには車内で釣果を待ってもらっています 。
石川県へのバンワンライフで起きた奇跡
石川県の能登半島に能登島という島があります。その島に「ねやフィッシングパーク太公望」というRVパークがあります。電源サイト以外での車中泊がなんと無料で、誰でも泊まることができ、サイトのすぐ横からSUPで海に出艇しやすいという場所です。
石川県へのバンワンライフの時に利用し、RVパークをベースキャンプ地としてSUPフィッシングをやろうと海へ繰り出したんです。何度かルアーを投げているとガツンとあたりが…、
なんと66㎝の真鯛でした。何か釣れればいいやくらいに考えていて、まさか釣れるとは思っていなかったのでびっくり!
とりあえずクーラーボックスに詰め込んで、旅の後、自宅に戻ってからさばいて鯛しゃぶにしていただきました。
楽しいアクティビティだからこそ、安全対策はしっかりと
SUPは落ち葉が水面に浮いているようなものだと言われています。風に極度に弱く、風が吹けば簡単に流されてしまいます。
インターネットには風速5mになったら出艇を見送りましょうと記載されているページを見かけますが、個人的には風速3mでも中止します。風向きや体力や装備によるところもあるので一概には言えませんが、風に対して常にアンテナをはっておき、注意をする必要があります。
ライフジャケットを装着する等の安全対策を講じて、安全にアクティビティを楽しんでください。
また、人が水遊び後に疲れるように、犬も疲れます。たっぷり遊んだ後は、意識して車内でゆっくり昼寝する時間を作ってあげることも忘れないようにしましょう。
SUPは愛犬と絆を深めるアクティビティに持ってこい
SUPは犬と一緒に自然を満喫しながら、冒険ができる最高のアクティビティだと思います。一緒に冒険することで絆を深めることができます。安価な物でも十分に楽しめますし、なによりバンワンライフにぴったりです。
例えば私たちのバンワンライフで3泊4日くらいの旅の行程だった場合、1日はアクティビティの予定を入れるようにしています。毎日アクティビティをしてしまうと筋肉痛になってしまうこともありw
バンライフでなくても、犬と一緒にクルマで各地を旅されている方、旅の途中で愛犬と一緒に楽しむアクティビティもオススメですし、中でもSUPはイチ押しです。ぜひ今夏にでも挑戦していただき、最高の思い出を作ってください!
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