フォトグラファーライターの齋藤千歳です。北海道千歳市に住んでいます。
Mobility Storyでは連載【プロフォトグラファーが教える北海道の絶景「道の駅」】などを担当していますが、今回は別シリーズの冬の北海道、道東エリアを旅する方にオススメするモデルコースです。
金曜日に都内での仕事を終えた友人を新千歳空港でキャッチアップし、火曜日の昼には道東エリアの大空町にある女満別空港から見送るという4泊5日とややタイトなスケジュールながら、キャンピングカーで「ジュエリーアイス」「タンチョウ」「ラッコ」「オオワシ」「オジロワシ」「野付半島」「流氷」といった貴重な野生動物や絶景の大自然をまわる撮影旅行を計画・実行しました。
この道東の冬の絶景旅の様子を4回にわけてみなさんに紹介していきます。#2の今回は、旅の3日目です。
目次
【3日目】北海道の牡蠣の聖地「厚岸町」へ
おいしい牡蠣が養殖される厚岸湖の日の出を撮影
新千歳空港で友人をピックアップし、翌日の朝は「ジュエリーアイス」、3日目は「音羽橋のタンチョウ」と夜明けの撮影の予定を立てていた筆者達。しかし#1でお伝えした通り、2日目の「ジュエリーアイス」を諦め、最初の朝に「音羽橋のタンチョウ」を撮影したため、3日目の朝はノープランになっていました。
そこで、道の駅「阿寒丹頂の里」でゆったりと温泉に入りながら、プランを検討したところ、「おいしい牡蠣が食べたい!」という案で合意。“北海道の牡蠣の聖地”ともいえる厚岸(あっけし)町に向かうことにしました。
厚岸町には厚岸湖という湖があります。砂嘴(さし)によって厚岸湾と隔てられた海跡湖で、厳寒期には一部が凍るため、湖岸付近が凍結した湖に朝日が昇ってくる様子を撮影できるのです。
そして、厚岸湖は北海道でもっとも有名な牡蠣の養殖湖のひとつ。朝日を撮影したあとは、近くでおいしい牡蠣を食べに行くことに。
【おすすめ撮影アイテム】朝日の撮影にはGNDフィルターをぜひ使ってみてください
厚岸湖の朝日は天候にもそこそこ恵まれ、掲載したような写真が撮影できました。この写真を見て「なにか変」と感じた方は素晴らしい観察眼をお持ちです。
筆者は朝日の撮影では頻繁にGND(グラデーションエヌディ)フィルターというフィルターを使っています。比較的よくみる丸型のフィルターとは異なり、角型のフィルターでホルダーを使ってレンズの前に装着する構造です。フィルター自体は透明な部分とグラデーションして明るさの異なる部分で構成されており、撮影する画面内の明るさをコントロールするアイテム。
朝日や夕日のように明るい空とその前の風景の明るさが極端に異なるシーンでは、多くのフォトグラファーが使用しています。今回の撮影予定のなかでは、朝日にきらめく「ジュエリーアイス」を撮影する際には、ほぼ必携といってもよい撮影アイテムです。
GNDフィルターなしでは、画面手前のジュエリーアイスなどに明るさを合わせると背景の空が真っ白に、空に明るさを合わせると手前の風景がまっ黒になってしまうのです。そこでGNDフィルターを使用します。
掲載した厚岸湖の朝日では、太陽の出ている部分がもっとも暗く、空の部分がある程度グラデーションしながら明るくなっていくRGND(リバースグラデーションエヌディ)フィルターを使用して、画面手前の氷の白さと背景の朝日、空の明るさのバランスを調整しています。
筆者は、いろいろ試して、使い勝手や性能などから現在のCokin NXフィルターシリーズを愛用しています。ちょっとお高いですが、朝日や夕日といった風景写真を撮影するなら角型のGNDフィルターは必須といえます。下手に交換レンズを購入するよりも大きく写真が変わりますので、ぜひお試しください。
Cokin NXフィルターシリーズ
・Amazonは、こちら
ラッコを探して「霧多布岬」をさまよう
牡蠣ランチの時間まで望遠レンズで野生動物とたわむれる
厚岸湖で朝日の撮影が終了したら、そのままおいしい牡蠣が食べたいところですが、7時前の早朝に牡蠣を食べられるお店はみつからず。コンビニでコーヒーを買い、少し休憩したあと、3時間近く時間があるので、クルマで約40分の霧多布(きりたっぷ)岬に向かいます。
目的は「ラッコ」。
「ラッコなんて、どこの水族館にもいるじゃない」と思った方、きっと筆者と同年代です。1990年代半ばにはなんと全国で100頭を超えるラッコが飼育されていたといいます。筆者にとっては、パンダ、コアラに続くアイドル動物でした(エリマキトカゲやウーパールーパーもいましたね)。
それが2023年現在ではわずか数頭で、全国でも2カ所の水族館でしか見ることができないそうです。しかし、霧多布岬では6〜9頭という情報が多いのですが、日本全国の水族館にいるラッコよりも多くのラッコがおり、繁殖も確認されているといいます。野生のラッコ、ぜひみたいではないですか!
1時間半ほど歩き回ったが、今回もラッコには出会えず
掲載した写真を見てもらってもわかるように、岬なので当たり前かもしれませんが、地の果て感がすごい霧多布岬。とはいえ、納沙布(のさっぷ)岬のように本土最東端というわけでもありませんし、宗谷(そうや)岬のように本土最北端というわけでもありません。
しかし、筆者も同行した友人も「なぜか、子どものときから名前だけは知っている」というのです。なにか理由があるのでしょうか。
海からの風が強く、気温も低い日ではありましたが、筆者も友人も駐車場から岬の先端までを望遠レンズ、SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sportsを抱えて、ラッコを探し回りました。SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sportsは60mmと標準域の撮影からAPS-Cにクロップして使えば900mm相当の超望遠まで1本で撮影できるので、今回のように風景的な撮影でも、海にポツンと浮かぶラッコも撮影したいといったシーンでは本当の便利です。
超望遠ズーム(約2.5kg)を抱えて、真冬の霧多布岬を約1時間半歩いたのですが、ラッコは発見できませんでした。残念です。
ただし、下の写真のようにオオワシなどが近くに現れるので、かなり楽しめます。
また、最果て感のある真冬の風景のなかを歩き回るのも、しっかりした防寒具があれば、非日常感があり楽しいわけです。 とはいえ、野生のラッコに出会えなかったのは残念。しかし、厚岸に戻るとちょうど昼時という時間になったので、厚岸に戻ります。
目的地は、道の駅「厚岸グルメパーク」です。
SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG DN OS | Sports
道の駅「厚岸グルメパーク」で生牡蠣、焼き牡蠣、牡蠣フライに牡蠣のパスタと聖地で牡蠣を堪能
道の駅 厚岸グルメパーク 味覚ターミナル コンキリエが正式名称らしい
筆者は「牡蠣が食べたい」という理由だけで香港までいったことがあるくらい牡蠣が好きです。なかでも厚岸の牡蠣が大好き。霧多布岬まで進んだにも関わらず、クルマで40分ほども戻って、厚岸の道の駅「厚岸グルメパーク」まで来たのも厚岸の牡蠣が食べたいためです。
厚岸グルメパークという名称だけでも、かなり期待度をアップしていると思うのですが、WEBサイトで確認すると「道の駅 厚岸グルメパーク 味覚ターミナル コンキリエ」が正式名称のようです。これでおいしくなかったときはどうしてくれようと思うほどの名前でしょう。
厚岸グルメパークにはいくつかのレストランがあり、筆者たちは2階にある「レストラン エスカル」を選択。日曜日ということもあるのでしょうが、開店の11時前から結構な人数の方が待っています。筆者たちも店頭の食品サンプルを見ながら、何を食べるか、検討して、開店を待ちます。
生牡蠣も、焼き牡蠣も、牡蠣フライだって食べたい!
友人となにを食べるか? 散々悩んだのですが、生牡蠣は食べたいですが、当たり外れが大きい。リスクを減らすなら焼き牡蠣や蒸し牡蠣、もちろん牡蠣フライも食べたいじゃないですか?
そこで生牡蠣、焼き牡蠣、牡蠣フライに牡蠣のパスタがセットになった「かきバラエティー」を選択しました。6,000円(3月1日~)とランチにしてはかなり高価ですが、ふたりでシェアすれば、ひとり3,000円です。旅先での特別なタイミングの豪華なランチと思えば、さほど高くはないでしょう。
そして、まずは生牡蠣。
最初に出てきたのは、生牡蠣6個。新鮮なためか、かなりおいしいのです。しかし、このあとの牡蠣のコースのなかでは、意外なことにほかがおいし過ぎて前菜という印象に。ふたりでシェアしたので生牡蠣は3つずつです。十分なボリュームでしょう。
おそらく生でもいけるレベルの新鮮な牡蠣を揚げたと思われる牡蠣フライ。かんだ瞬間に口の中いっぱいに広がる牡蠣のスープ、しかも揚げたて熱々です。いい大人がふたりで、ほとんど黙ったまま、笑顔で食べ進めます。こちらもふたりでシェアして3個ずつ。
なんで白いご飯も追加しておかなかったのかと食べ終わってから後悔しました。もし「レストラン エスカル」で牡蠣フライを食べるチャンスがありましたら、白飯も追加しておくことをおすすめします。タルタルソース、醤油、ソース、なにで食べても、脳内で幸せドーパミンが出るほど美味なのです。
生牡蠣と牡蠣フライがあれば、筆者は満足といったタイプで、牡蠣フライがないなら、生牡蠣だけでオッケーという感じです。そのためコースに入っていたものの、ほとんど期待していなかったのが焼き牡蠣。
火を通すことで身は縮まり、牡蠣のエキスは流れてしまい、せっかくのおいしい牡蠣をダメにしてしまうとすら思っていました。しかし、ここで筆者の焼き牡蠣感がまったく変わったのです。
適度に火の入った牡蠣の身はプリプリで歯ごたえも素晴らしく、貝殻のなかのスープは濃縮され、さらに濃厚に生まれ変わっています。レモン汁や醤油を数滴垂らして食べると、口の中全体に幸せが広がるのです。
「焼き牡蠣って、ちゃんと作るとこんなにうまいんだ」というのが素直な感想でした。いままでよい牡蠣で作る焼き牡蠣にあたってこなかったのかもしれません。コースのなかで焼き牡蠣がもっとも感動的においしかったです。
最後のパスタは和風カキスパゲティーか、ミルクパスタが選択できます。筆者たちはミルクパスタを選択しました。写真のとおり大きめの牡蠣がゴロゴロとはいっており、ボリュームも十分です。
ただし、それまでにひとり9個の牡蠣をそれぞれ堪能した後なので、牡蠣の濃厚さなどを感じづらいのが残念なところ。しかし、これで炭水化物もしっかりチャージされ、かなり満腹に。贅沢なランチでしたが、夕食は軽めで済みそうです。
道の駅「厚岸グルメパーク」
・施設情報ページ:https://www.mobilitystory.com/michinoeki/detail/doto/akkeshi_gourmetpark/
・公式HP:https://www.conchiglie.net/
【おすすめのお土産】厚岸漁業協同組合 直売店 エーウロコの「鮮かきA」500gは絶対に試してほしい逸品
厚岸に行ったら筆者が必ず寄るのが「厚岸漁業協同組合 直売店 エーウロコ」。目的は当然ですが生牡蠣です。殻付きの各種ブランド牡蠣なども発送可能ですが、筆者が入手したいのは「鮮かきA」500gで2,580円になります。
売り場のポップによると「厚岸かき漁業者の傑作!!」「漁師が早朝から手間隙かけて剝いた一品!!A品とは大粒を表し、約30〜40粒入りです。超おすすめ♪」とのこと。臭みなどがまったくなく、大粒で歯ごたえもあり、本当においしいのです。
筆者の家から厚岸漁業協同組合 直売店 エーウロコまで約300km離れているのですが、時折「鮮かきA」が食べたいためだけに厚岸まで行こうと思ってしまうほど。ぜひ一度お試しください。発送もできるそうです。
日本のほぼ東の果てから日の入りを撮影する
風蓮湖の東岸「走古丹(はしりこたん)」に回り込んで夕日を撮る
贅沢な牡蠣のランチを楽しんだ後、翌日の朝からは根室市の風蓮湖でオオワシとオジロワシを撮影することと、今日の夜は風蓮湖の道の駅「スワン44根室」で仮眠をとること以外はなにも決まっていません。そこで、まずは風蓮湖の様子を確認して、そのあと天気もよいので日没の様子を撮影することにしました。
簡単に夕日や日没と言っていますが、風蓮湖に隣接する道の駅「スワン44根室」は日本最東端の道の駅です。そして根室市は本土最東端の自治体。そこから東側をねらう朝日なら容易なのですが、西側をねらう夕日を撮影しようというのですから、なかなか骨が折れます。結局は風蓮湖の東岸にある走古丹まで行き、凍結した風蓮湖の向こう側に沈む夕日をねらうことになりました。
15時前には走古丹に到着したのですが、そこから日没まで現地で待つことになり、1時間以上キャンピングカーのなかで待機しました。この際に「風蓮湖畔公園」に隣接する「走古丹公衆便所」に助けられました。
北海道は冬季は特に公衆トイレが閉鎖されていることが多く、コンビニがないとトイレに困ることが多いので覚えておくと便利でしょう。北海道のコンビニは、都内などと違って気持ちよくトイレを貸してくれるところが多いですが、筆者はトイレを借りたら、必ずなにか水でもよいので買い物をするようにしています。
ねらっていた夕景は、太陽が沈む瞬間よりも、太陽が沈んだ後の空が赤く、凍結した風蓮湖の湖面が青くなる時間帯が美しく撮影できました。
筆者はこの日、SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sportsを使って300mm付近で撮影したためGNDフィルターを使用しませんでしたが、空の明るさをGNDフィルターで調整して撮影するのもありでしょう。どちらにしても冬の北海道らしい夕景が撮影できたと思います。
別海ふるさと交流館の温泉で芯まで温まる
料金も安く、駐車場も広いことが多いので公共温泉はおすすめ
北海道での撮影の楽しみのひとつが温泉です。ほぼどこに行っても温泉施設があり、市町村などの自治体が運営する公共温泉も数多くあります。施設が充実している割には、利用料が安いことが多く、筆者はさまざまな土地でそんな温泉を訪ねるのを楽しみにしています。
そして、この日は少し遠回りになるのですが、「別海町ふるさと交流館」にある温泉を訪ねました。利用料金は中学生以上大人510円。銭湯とほとんど変わらない料金で、源泉掛け流しの本格的なモール温泉が楽しめます。露天風呂や泡風呂、ジェットバスなどもありました。休憩場も広く、ゆっくりと風呂に入ったあと、休憩し水分を補給して、またお風呂に入ってと十分に楽しめました。
唯一の失敗は、この日は日曜日で20時過ぎに温泉のスタッフさんに「このあたりで晩ご飯が食べられるところはありますか?」と聞くと「日曜日の20時過ぎなので、ほとんど閉まってしまっている」とのこと。残念ですが、しっかりと牡蠣のランチを食べていたので、近くのコンビニで軽めの夕食を購入して、仮眠予定の道の駅「スワン44根室」へ向かいました。
【おすすめアウトドアアイテム】キャンピングカーでも寝袋装備、友人と出かけるならインナーシュラフシーツがとても便利
キャンピングカーの場合、冬は24時間FFヒーターを付けっぱなしなので、筆者は真冬でも寒いと思ったことはほとんどありません。
ただし、キャンピングカーはアウトドアレジャー用品でありながら、いざというときには家族の居場所を確保する非常用の避難所としても考えているので、もしFFヒーターが動かせないときにも体温を確保できるように、耐寒性の高いシュラフを用意しています。
そのひとつがキャプテンスタッグの「フォルス スリーピングバッグ 3」(実勢価格11,000円前後)です。快適温度:約−3度、使用限界温度:約−9度のシュラフは、北海道の真冬の屋外といった特殊な環境でなければ、かなり寒さのなかでも眠ることができます。
また、体温の確保という意味では便利なシュラフですが、洗濯などの手間がかかりますし、もしニオイがしたらどうしようという心配もあるので、友人などと出かけるときにはインナーシュラフシーツを洗濯した状態で用意します。
現在使っているのは同じキャプテンスタッグの「サーモライト インナーシュラフシーツ」(実勢価格5,000円前後)。普段、自分がシュラフを使うときにも使うようにしているので、来客時にシュラフの汚れやニオイをかなり低減できると感じています。精神衛生上も快適です。
サーモライト インナーシュラフシーツ
風蓮湖で早朝に星景撮影
道東は星がきれいですが「天体観測可能時間」を調べておくのが◎
「別海町ふるさと交流館」から道の駅「スワン44根室」に移動すると、コンビニで購入した軽めの夕食をとって早々に寝た筆者たち、おかげで4時前には目が覚めてしまいました。
筆者は道東など星の美しい地域を旅するときには、薄明や月の明かりの影響を受けない「天体観測可能時間」を調べておき、チャンスがあれば星景写真を撮影するようにしています。
この日は朝の5時くらいまでは、星景撮影に向いた時間であったので、目が覚めたと同時に風蓮湖で撮影を行いました。使用したレンズはSIGMA 20mm F1.4 DG DN | Art。シグマ最新の超広角20mmレンズは絞り開放から点を点として、しっかりと描写してくれるので星景写真の撮影に最適です。実勢価格は12万円前後。明るい開放のF1.4から描写力が高く素晴らしいレンズです。
【おすすめ撮影アイテム】星の撮影には多く場合、フィルターを使っている
星景写真や星の写真を撮影して「なにか違う」と思っている方もいるのではないでしょうか? 同じような場所で撮影しても星の写り方や光の影響、明るさの感じなどが違う、レンズなどの違いなのだろうかと感じる方も多いと思います。しかし、かなり大きな影響を与えているのはフィルターであることが多いです。
上に掲載した写真は先に掲載した写真を撮影する前のフィルターなどを使っていない状態になります。多くの場合、より星を印象的に仕上げるためにソフトフィルター、筆者は「ハーフプロソフトン(A) 100×125mm」という角型フィルターに、ナトリウム灯などの光害の影響をカットする「スターリーナイト」を重ねて付けています。
このあとでホワイトバランスや露光時間、ISO感度を調整して、色合いや明るさをコントロールしているのです。特にソフトンは星をにじませてより印象的に仕上げてくれるので必須のフィルターといえます。
この2枚のソフトフィルターと光害カットフィルターは、星景写真の定番フィルターなのですが、2枚ともそろえるのはなかなかハードルが高かったのも事実です。しかし、2023年のカメラ機材などの総合展示会CP+でふたつの効果を1枚のフィルターで得られる製品がサイトロン ジャパンとケンコー・トキナーからそれぞれ発表されました。
実際の効果次第ではありますが、今後はこちらが主流になってくる可能性もあります。
SIGMA 20mm F1.4 DG DN | Art
Kenko レンズフィルター ハーフプロソフトン (A) 100×125mm
・Amazonは、こちら
Kenko レンズフィルター スターリーナイト 82mm
・Amazonは、こちら
野生のラッコは見られませんでしたが、おいしい牡蠣と温泉などに大満足!
実は野生のラッコが見たくて筆者が霧多布岬を訪ねるのは今回で2回目でした。前回もラッコには出会えなかったわけです。さまざまな情報を見る限りラッコは絶対にいるわけで、筆者が出会えなかったのは運が悪いか、見落としているかのどちらかでしょう。
おかしな言い方ではあるのですが、実際のところ、出会えなくてちょっとほっとしているのです。出会ってしまったら、もう霧多布岬に行く理由がなくなってしまうのでは…と思ってしまいます。まあ、それくらいラッコがいなくても魅力的な場所なので、素直に行けばいいのですが、なにか目的があるほうが行きやすく感じるのです。
また牡蠣はかなり好き嫌いのある食べ物かもしれませんが、道東まで行ったなら厚岸の牡蠣はぜひ味わってもらいたい逸品です。筆者は帰り道で厚岸に寄る時間があるときには、必ず「鮮かきA」500gを購入します。
おいしくて美しい道東ですが、今回はおいしいに偏った印象です。次回4日目は早朝から風蓮湖のオオワシとオジロワシ、さらには野付半島の景色を紹介する予定なので、ぜひ次回もご覧ください。
■著者プロフィール、これまでの記事はこちら