東京は全国でいち早く桜が開花。だんだんと暖かくなってきて、バイクやクルマで走って気持ちの良い季節になってきました。いよいよツーリングシーズンの幕開けです!
私は普段、バイクで道の駅を巡っていますが、ツーリングといえば景色の良い道を走ることが1番の醍醐味!(ドライブもそうだと思いますが…)欲張りな私は、風景と道の駅、どちらも楽しめるルートを考えるようにしています。
日本各地、絶景ロードはたくさんあります。山の尾根を走る山岳道路だったり、海を眺めるシーサイドラインだったり、高原を通るルートだったり、絶景といってもさまざま。季節によっても見える景色は変わってきます。
今回は、春のドライブにおすすめの絶景ロード&道の駅をご紹介したいと思います。
目次
絶景ロードを通って行ける道の駅①:ビーナスラインと「美ヶ原高原」【長野】
長野県にあるビーナスラインは、茅野市と美ヶ原高原をつなぐ全長約76kmの観光山岳道路で、全国屈指の絶景ロードとして知られています。途中には、白樺湖、車山高原、富士見台、霧ヶ峰など見どころがたくさんあり、車山高原から霧ヶ峰にかけては、晴れの日には八ヶ岳や南アルプス、富士山が見えることも!
茅野市から白樺湖までは高原リゾート地、白樺湖から霧ヶ峰までは標高約1,400mの高原地帯、そのあとの山の尾根を走る約22kmのワインディングは、周辺の山を一望する絶好のロケーション。最後はつづら折れで一気に標高2000mまで上がると、美ヶ原高原に到着。ビーナスラインの終点に道の駅「美ヶ原高原」があります。
「美ヶ原高原」は標高2,000mの日本一高い場所にある道の駅。駐車場や展望テラスからの眺めが抜群で、北アルプスや浅間山など、信州の山々を見渡す360度の眺望が広がっています。
展望テラスでは信州名物のおやきや、ソフトクリームなどを販売しており、景色を楽しみながら休憩ができます。また道の駅には、アモーレの鐘で知られる「美ヶ原高原美術館」が併設。アートを楽しむこともできます。
6月下旬〜7月下旬にかけては、車山高原・霧ヶ峰にニッコウキスゲが咲き乱れ、草原が一面黄色に染まります。とても美しい景観なので、一度は走り、見る価値ありです!
ビーナスラインは記事公開時点では冬期通行止めで、2023年4月18日(火)11時に開通予定となっています。
道の駅「美ヶ原高原」(長野県)
・施設情報ページ:https://www.mobilitystory.com/michinoeki/detail/nagano/post_563/
・公式HP:http://m-utsukushigahara.jp/
絶景ロードを通って行ける道の駅②:志賀草津高原ルートと「北信州やまのうち」【群馬・長野】
長野県山ノ内町から群馬県草津町の草津温泉をつなぐ国道292号、別名「志賀草津高原ルート」。区間距離が約40kmの山岳道路で、全国の国道の中で標高が最も高い場所を通っています。標高2,172mにある渋峠には「国道最高地点」の碑が建てられ、撮影スポットとして人気です。
そんな最高所を通る国道では、荒涼とした火山地帯や上州の山々、高原や森の風景と、変化に富んだ景観を楽しめます。春の新緑から、秋の紅葉まで春夏秋と、いつ走っても絶景を楽しめるのですが、私が1番オススメしたいのが冬季通行止め解除スグ〜GW頃。この時期限定で、雪の回廊を走ることができるんです。
白根山を過ぎ、国道最高地点の碑の手前が1番高い雪の回廊となっています。私が訪れた時は、まだスキー場が営業中で、スキーを楽しんでいる人の横をバイクで通過するという不思議な体験をしました。
渋峠で長野県側に入ると、横手山ドライブインからの眺めも絶景なので、立ち寄りスポットにおすすめです。
湯田中温泉のあたりまでくると国道沿いに、道の駅「北信州やまのうち」が見えてきます。道の駅の規模としては大きくないですが、地域の特産品が豊富に揃っています。
食堂では地粉を使った自家製麺の二八そばを提供。中でも土日祝限定の「すかがわ法印そば」がおすすめです。オヤマノボクチという山ごぼうをつなぎに使った手打ちそばで、ノド越しの良さと、コシの強さが特徴。限定25食なので、早い時間が狙い目。信州の山々を見渡せる席で、季節の野菜天と合わせていただくと最高です。
売店には、おやき、温泉まんじゅうなど地域の特産品が並びます。フルーツの生産が盛んな地域で、ジャムやジュースのほか、フルーツのソフトクリームが人気です。
この時期は雪の回廊と同時に、道の駅周辺では菜の花やりんごの花も咲いていて、春の雰囲気も楽しめます。
道の駅「北信州やまのうち」(長野県)
・施設情報ページ:https://www.mobilitystory.com/michinoeki/detail/nagano/post_551/
絶景ロードを通って行ける道の駅③:房総フラワーラインと「ちくら潮風王国」【千葉】
房総フラワーラインは、その名の通り花の景観を楽しめる絶景ロードです。
房総半島南部の海岸線を通るルートで、館山市下町交差点から、県道257、国道410、県道297を経由し、南房総市和田町フラワーライン入り口交差点までの約46kmを「房総フラワーライン」といいます。そのうちの館山市伊戸から相浜間の約6kmは「日本の道100選」にも選定されています。
街道沿いでは、1月〜春には菜の花やポピー、夏にはマリーゴールドなど、色とりどりの季節の花を楽しめます。フラワーライン沿線には道の駅がたくさんあるのですが、その中で私のイチオシが「ちくら潮風王国」です。
太平洋の目の前にあって、ロケーションが抜群! 館内にある大きないけすが特徴的で、売店では鮮魚や干物など海産物を中心に販売しています。
レストラン「はな房」では、ボリューム満点の海鮮丼や房総の郷土料理のなめろう、地魚にぎりなど、海の幸を堪能できます。「せん政水産」の揚げたての大きなアジフライも、味がふわふわで絶品です。
道の駅「ちくら潮風王国」(千葉県)
・施設情報ページ:https://www.mobilitystory.com/michinoeki/detail/chiba/shiokaze_oukoku/
・公式HP:https://shiokaze-oukoku.jp/
絶景ロードを通って行ける道の駅④:やまなみハイウェイと「阿蘇」【大分・熊本】
九州で絶景ロードといえば、やまなみハイウェイが代表的。大分県湯布院と熊本県阿蘇を結ぶ全長59kmの山岳道路で、森林地帯、高原地域、草原エリアとさまざまな景色を楽しめます。特に長者原からのくじゅう連山や、城山展望所での阿蘇の山々の眺望が抜群!
やまなみハイウェイをそのまま行ってもいいのですが、私のおすすめは途中で牧草地帯を走るミルクロードに入ること。広大な景色が広がり、阿蘇の大自然を体感できますよ。ミルクロード沿いにある大観峰展望所は阿蘇山を眺める絶好のビュースポットです。
国道212号を下って、国道57号との交差点からすぐそばに道の駅「阿蘇」があります。休日には、多くの人が訪れる人気の道の駅で、高菜漬けやいきなり団子、地元牧場の乳製品など、阿蘇の特産品が充実。春先には、この時期だけの新漬けの高菜漬けも並ぶので、春の味覚を目当てに行くのもいいですね!
阿蘇周辺にはこのほかにも、阿蘇パノラマラインなどの絶景ロードが多数あります。南阿蘇には「あそ望の郷くぎの」があり、こちらでは、あか牛の焼肉や手打ちそばを味わえます。阿蘇は絶景ロードが満載のスポットです。
道の駅「阿蘇」(熊本県)
・施設情報ページ:https://www.mobilitystory.com/michinoeki/detail/kumamoto/post_1091/
・公式HP:https://www.aso-denku.jp/
道の駅「あそ望の郷くぎの」(熊本県)
・施設情報ページ:https://www.mobilitystory.com/michinoeki/detail/kumamoto/post_1099/
・公式HP:https://aso-kugino.jp/asobou.html
絶景ロードを通って行ける道の駅⑤:四国カルスト公園縦断線と「ゆすはら」【高知・愛媛】
四国を代表する絶景ロードの四国カルスト公園縦断線。四国カルストとは、愛媛県と高知県にまたがる尾根に広がる全長25kmのカルスト大地で、四国カルストを東西に横断する県道383号のことを四国カルスト公園縦断線といいます。
標高1,000〜1,500mからの眺めが絶景で、青い空、緑の草原、牧歌的な風景と、まるで別世界に来たかのようです。
姫鶴平からは、緑の牧草地のあちこちにある白い石灰岩、大きな風車、放牧されている牛など、四国カルストの大パノラマを一望できます。
四国カルスト公園縦断線へは、国道197号から東津野城川林道(東線・西線)を通るのがおすすめ。四国カルストをぐるっと1周して、国道197号沿いにある道の駅「ゆすはら」でひと休みできます。
太郎川公園全体が道の駅となっている「ゆすはら」。ホテル、レストラン、温泉、プール、ギャラリー、売店、キャンプ場など、さまざまな施設からなっています。
(ホテル本館、レストラン、ギャラリーは建て替え工事のため、現在休業中。2024年4月リニューアルオープン予定)
温泉施設は日帰り入浴が可能。泉質はメタホウ酸フッ素イオンで、美人の湯ともいわれる温泉を源泉かけ流しで楽しめます。絶景ドライブの後は温泉を満喫してみては。
四国カルスト公園縦断線へは晴れた日にぜひ! 上にはガソリンスタンドがないので、余裕を持って行くのがおすすめです。
道の駅「ゆすはら」(高知県)
・施設情報ページ:https://www.mobilitystory.com/michinoeki/detail/kochi/post_1016/
・公式HP:https://www.kumonouegroup.com/
走っていて気持ちの良いドライブと道の駅巡りが一石二鳥で楽しめる
実はこの原稿書いている今現在、奈良県の道の駅を回っている最中です。
十津川村や和歌山県の熊野本宮大社周辺では「クマノザクラ」という桜が満開で、山肌がピンク色に染まったきれいな風景を見ることができました。十津川や熊野川の雄大な景観を眺め、道の駅ではご当地グルメを味わい、春の陽気とともに道の駅と景色を存分に楽しんでいます。
ドライブの行く先々にあるのが道の駅。絶景ロードを楽しんだ後には、道の駅に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。