オススメ温泉地の宝庫。高速道路で行く長野県のおすすめ温泉地【後編】

本州の中央に位置するのは長野県だといわれており、長野県松本市には「本州中央の地」の石碑が建てられています。さらに、都市圏でみても東京を中心とする首都圏と、名古屋を中心とする中京圏のほぼ中間地点にあり、どちらからでもアクセスがしやすいのが特徴です。

そんな長野県は、赤石山脈・木曽山脈・飛騨山脈からなる、日本アルプスが近郊にある日本有数の山岳地帯となっており、そのため名湯の温泉地がたくさん存在します。

長野県は主に北信地方・東信地方・中信地方・南信地方に分かれており、前回は北信地方と中信地方の西部の温泉地をいくつか紹介させていただきました。高速道路でいうと、上信越自動車道(以下 上信越道)や長野自動車道(以下 長野道)近郊の温泉地になります。

そして、長野県にはまだまだたくさんの魅力的な温泉地があります。今回は、中信地方の松本市から東側と、南信地方の温泉地をいくつか紹介していきます。

中信地方南部と南信地方では、主に中央自動車道(以下 中央道)や長野道が活躍する地域となります。中央道や長野道近郊の観光地巡りと合わせて、ぜひ温泉地へのドライブも楽しんでいただけたらと思います。

目次

  1. 観光だけでない幅広い目的と一緒に堪能できる「浅間温泉」
  2. 武田信玄が隠し湯として「蓼科温泉」
  3. もっとも東京都心から近い「上諏訪温泉」
  4. 日本一の星空の村にある「昼神温泉」
  5. 長野県の温泉地を楽しむポイント

観光だけでない幅広い目的と一緒に堪能できる「浅間温泉」

オススメ温泉地の宝庫。高速道路で行く長野県のおすすめ温泉地【後編】

長野県第2の都市である松本市の市街地から北東の位置にある「浅間温泉」は、先ほど紹介した本州中央の地の碑が建っている場所でもあり、観光にも便利な位置にある温泉地です。

古くは、西暦700年前後の飛鳥時代から入られていたとされ、江戸時代には松本藩の初代藩主である石川数正によって、御殿湯が置かれたとされています。

泉質としてはアルカリ性単純泉で、お肌がスベスベになる美人の湯であり、無色透明でお湯に匂いがほとんどないのも特徴で、みなさんが楽しめる温泉になっています。

松本市街地から近いことからも、観光やハイキング以外でも、スポーツ観戦やお祭りなどの各種イベントやビジネス・会議の目的と合わせてなど、幅広い利用目的で入浴ができるのも特徴です。

浅間温泉は、東京駅から約240kmほどの距離で3時間ほどでアクセスができ、首都高4号新宿線〜中央道〜長野道と経由して、長野道の「松本IC」より約20分で到着できます。

武田信玄が隠し湯として「蓼科温泉」

オススメ温泉地の宝庫。高速道路で行く長野県のおすすめ温泉地【後編】

長野県の中東部には、リゾート地として有名な白樺湖をはじめ、女神湖や蓼科湖などの湖が数多くある地域です。そのなかでも、蓼科湖周辺にある温泉地が「蓼科温泉」になります。

開湯は平安時代という説や戦国時代という説などさまざまあり、かつて甲斐国を治めていた武田信玄が隠し湯として、愛用していたともいわれております。

八ヶ岳の北側のふもとに位置しており、標高1200〜1600メートルのところに温泉があることから、周辺の山々の景色を楽しみながら入浴できるのも特徴です。

また、蓼科温泉や蓼科湖周辺は長野県にいったらぜひ食べていただきたい、名物「信州そば」のお店もいくつかあるので、温泉と合わせて楽しむのがおすすめです。

蓼科温泉は、東京駅から約200kmほどの距離で3時間ほどでアクセスができます。中央道の「諏訪南IC」か「諏訪IC」が最寄インターとなり、両インターから約30分でアクセスできます。

もっとも東京都心から近い「上諏訪温泉」

オススメ温泉地の宝庫。高速道路で行く長野県のおすすめ温泉地【後編】

数ある長野県の温泉地のなかでも、もっとも東京都心から近い位置にあるのが、長野県諏訪市にある「上諏訪温泉」です。諏訪市は、中央道や鉄道の中央本線でみてみると、東京方面から長野県に入ってすぐのところにあるため、アクセスのしやすさは他の温泉地よりもいいのがメリットです。

諏訪湖湖畔に広がる温泉地は、1日約15000リットルの湧出量をほこり全国有数の量で、諏訪の街では田んぼや民家などにも温泉がひかれているところがあるくらいです。

江戸時代初期から温泉地として知られ、諏訪の街は古くから諏訪大社の門前町や、諏訪藩の城下町、甲州街道の宿場町などさまざまな要素を兼ね備えた街でした。

上諏訪温泉のなかでも、特に有名なのが国の重要文化財にも指定されている開業約90年の歴史のある「片倉館」で、深さが1.1メートルあり一度に100人は入れるという千人風呂は、開業当初の雰囲気をそのまま保っております。

上諏訪温泉へは、東京駅から車で約200kmの距離で、2時間30分ほどでアクセスできます。中央道の「諏訪IC」から5km、約10分と、高速道路から近いことも、アクセスしやすさにつながっています。

日本一の星空の村にある「昼神温泉」

オススメ温泉地の宝庫。高速道路で行く長野県のおすすめ温泉地【後編】

長野県の南信地方の中心地といえば、長野市・松本市・上田市・佐久市に次ぐ、長野県内5番目の人口規模をほこる飯田市です。その飯田市から、さらに南へ15kmほどいったところにあるのが、阿智村にある「昼神温泉」です。

1973年に発見された比較的新しい温泉地ではありますが、阿知川沿いに大小さまざまな宿やホテルが構えられている他、日帰り温泉施設も備えていて、どこか懐かしい雰囲気をかもしだしている温泉地です。 

昼神温泉が発見された後、近郊に中央道が開通したことにより、首都圏からはもとより特に中京圏からのアクセスが格段によくなったため、人気がでてきました。

また、昼神温泉のある阿智村は環境省から「星空が一番綺麗な村」という認定を受けており、夜満天の星空を眺めて楽しむのも、おすすめのプランになります。

昼神温泉は、東京駅から約280kmほどいったところにあり、3時間30分ほどでアクセスできます。東京方面からは中央道の「飯田山本IC」が名古屋方面からは中央道の「園原IC」が最寄インターとなります。

長野県の温泉地を楽しむポイント

オススメ温泉地の宝庫。高速道路で行く長野県のおすすめ温泉地【後編】

長野県のおすすめ温泉地を紹介してきましたが、長野県はとにかく広くて各地域に人気の温泉地があるため、観光地巡りと合わせてある程度地域を絞ってドライブするのがポイントです。

お伝えしているとおり、長野県には中央道・上信越道・長野道が通っており、これらの高速道路を上手に利用することで移動をスムーズにすることができます。

長野県のなかでも温泉地周辺は、山道でくねくねした勾配の激しい道が続きますので、普段なかなか味わえない雰囲気や景色を楽しみつつ、速度をひかえめにして周囲の安全を確かめながら走行していただければと思います。

長野県は信州そばをはじめ、ソースかつ丼や伊那ローメン、峠の釜めしなどのご当地グルメも豊富なうえに、りんごやぶどうなどの果物の産地でもありますので、ぜひそちらも堪能しつつ温泉も楽しむのがおすすめです。

みなさん、ぜひみなさん自身のお気に入りの温泉地をみつけて、ドライブをより楽しくよりワクワクするものにしていただければと思います。