2023年2月に千葉県・幕張メッセで開催されたジャパンキャンピングカーショー2023で、大きな注目を集めたキャンピングカー、それがFIAT DUCATO(フィアット デュカト)です。
フィアット デュカトは、2022年のジャパンキャンピングカーショーで日本市場への導入が発表され、デュカト専用の販売ネットワークを構築することが明らかになっていました。
- RVランド
- ホワイトハウス
- トイファクトリー
- ナッツRV
- 岡モータース
上記はフィアット デュカトの正規販売代理店となった5社です。幕張メッセではそれぞれがキャンピングカーに架装したオリジナルのフィアット デュカト キャンピングカーを幕張メッセに展示していて、Mobility StoryでもRVランド、トイファクトリー、ナッツRVがキャンピングカーに仕立てたデュカトをご紹介してきました。
この記事では、フィアット デュカトのモデル別の新車価格や車両サイズ、全6色のボディカラー、正規販売代理店5社が架装したキャンピングカーの内装をご紹介します。
※本記事で掲載している価格は、全て税込表記です。
目次
欧州のベストセラー「フィアット デュカト」の新車価格や車両サイズ
フィアット デュカトとは、FIAT PROFESSIONAL(フィアット プロフェッショナル)のベストセラー商用車で、2020年と2021年にはヨーロッパでもベストセラーになったモデルです。欧州商用車市場でのシェアは約7割。日本市場への導入は初となり、右肩上がりの成長を続ける日本国内のキャンピングカー市場へキャンピングカーのベース車両として正式に導入されました。
フィアット デュカトには、ベース車両としてL2H2、L3H2、L3H3と3サイズが用意されていて、各サイズの新車販売価格やボディサイズ、室内サイズは、下記の通りです。
デュカトの新車価格
- L2H2:5,125,000円
- L3H2:5,300,000円
- L3H3:5,475,000円
デュカトのボディサイズ
- L2H2:全長5,410 × 全幅2,050 × 全高2,525mm、ホイールベース3,450mm
- L3H2:全長5,995 × 全幅2,050 × 全高2,525mm、ホイールベース4,035mm
- L3H3:全長5,995 × 全幅2,050 × 全高2,765mm、ホイールベース4,035mm
デュカトのキャビンスペースサイズ
- L2H2:全長2,960 × 全幅2,000 × 全高1,970mm
- L3H2:全長3,540 × 全幅2,000 × 全高1,970mm
- L3H3:全長3,540 × 全幅2,000 × 全高2,210mm
デュカトのボディカラー
フィアット デュカトには、下画像の全6色のボディカラーがあり、ホワイト以外の5色は別途オプション費用がかかります。
フィアット デュカトの魅力
Stellantisジャパンは、ジャパンキャンピングカーショー2023で来場者に向けてフィアット デュカトの魅力を伝えるプレゼンテーションを開催。
プレゼンを担当したStellantisジャパンのプロダクトマネージャー瀧川可奈子さんは、デュカトの見た目の「カッコよさの秘密」として「前置きエンジンレイアウトによる鼻筋の通った横顔、LEDヘッドライトと流れるターンライトで構成される切れ長の目、おしゃれなカラーラインナップ」を挙げています。
また、「キーレスエントリー&ゴー」「7インチフルカラーメーター」「10インチナビ」「革巻きステアリング」等、コックピットにほしい装備が標準で付いてくる点、商用車ながら「いつもの乗用車感覚で運転ができる」点、回転シートやリアの観音開きの大開口ドアもデュカトの魅力だとプレゼンしていました。
デュカト キャンピングカーの内装【RVランド編】
ここからは正規販売代理店となった5社が架装した各社の「フィアット デュカト」キャンピングカーの内装をご紹介していきます。まずはデュカトで「New Landwagon “Timeless Travel” Fiat Ducato」、「Room」の2モデルを提案したRVランドです。
「New Landwagon “Timeless Travel” Fiat Ducato」
RVランドの「New Landwagon “Timeless Travel” Fiat Ducato」は、日本のキャンピングカーライフに適したレイアウトを体現したモデル。「LandHome(ランドホーム)」とは、RVランドのフラッグシップキャンピングカーに付けられる名で、ファミリーをターゲットにラグジュアリーキャンパーに仕立てたとのこと。
90Lの左右両開きの大型冷蔵庫に、電子レンジ、家庭用エアコンも標準装備となっています。
New Landwagon “Timeless Travel” Fiat Ducatoの車両本体価格は、11,220,000円。
「Room」
「Room」は、バンライフビルダーの鈴木大地さんが制作を担当したデュカトで、「優雅な二人旅。ペットも喜ぶゆとりの空間」をコンセプトにしたバンライフモデル。
ウッド化による温かみを感じる居住空間を実現していて、旅先で過ごす車中泊の夜を楽しんで欲しいという想いが込められています。Roomの車両本体価格は、10,450,000円。
デュカト キャンピングカーの内装【トイファクトリー編】
続いてはToy-Factory(トイファクトリー)のデュカト キャンピングカーの内装。トイファクトリーのデュカトは、ドイツの大手キャンピングカーブランドであるHYMER(ハイマー)社でメインデザイナーを務めていたフランク・ヴェンダー氏と、トイファクトリーのデザインチームのコラボレーションモデル。豪華コラボで、計4モデルのデュカトを披露しました。
「Euro BADEN」
「Euro BADEN(ユーロバーデン)」は、トイファクトリーのフラッグシップモデルであるBADEN(バーデン)のコンセプトを、デュカトに移植したキャンピングカー。
室内のレイアウトは、後に紹介するOriginと同様に「ドライブ」「リビング」「スリープ」の3つのモードに変化させることができます。
Euro BADENの車両本体価格は、11,528,000円。
「Origin」
「Origin(オリジン)」は、ポップアップルーフを設定して+2名の就寝を可能にしたモデルが展示されていました。ポップアップルーフは、Euro BADENにも設定できます。
また、オプションの3列目のシートも追加されています。Originの車両本体価格は、10,978,000円。
デュカト キャンピングカーの内装【ナッツRV編】
ナッツRVは、デュカトのインテリアをツインルームにツインダイネットにツインベッドにもできるデュカトに仕立てています。ナッツRVのキャンピングカーは「FORTUNA(フォルトナ)」という名称で、「C TYPE」と「M TYPE」の2つのレイアウトが提案されました。
乗車人数と就寝人数はそれぞれ、
- C TYPE:乗車人数6名 / 就寝人数2名+子供1名(プルダウンベッド選択時 +2名)
- M TYPE:乗車人数6名 / 就寝人数2名(プルダウンベッド選択時 +2名)
と、なっています。
ナッツRVのデュカト「FORTUNA」の車両本体価格は、9,790,000円。
デュカト キャンピングカーの内装【ホワイトハウス編】
ここまでご紹介した3社とは異なるデュカトで提案を行っていたのが、「ホワイトハウス」です。1台は上画像のようなトランスポーターとしてのデュカト。デュカトの荷室の広さ、積載力の高さを示すようにポラリス社のバギーを格納して展示していました。
ベース車両では2人乗りのデュカトに、3人掛けの2列目シートを追加しています。
ホワイトハウスは、2モデルのデュカトを展示していて、もう1モデルはプロユース向けのツールラック車。
イタリアのGEMA(ジェマ)社のキャメロット ツールラックを搭載しています。
デュカト キャンピングカーの内装【岡モータース編】
岡モータースは「フィアット デュカト」キャンピングカーとして製造した「グランクルーズWD」を展示。名称にあるWDは、ダブル・ダイネットを表しているそう。
インテリアは、デュカトの回転シートを活用したレイアウトになっていて、2列目シートとのフロントダイネットに、リアにもダイネットスペースを設けていて、異なるリビングシーンが楽しめるデュカトになっています。
リアには大人が足を伸ばせて眠れる2段ベッドがあり、エアコンや電子レンジ、両開きの冷蔵庫やFFヒーターも標準装備となっています。
「グランクルーズWD」の車両本体価格は、12,650,000円です。