SL Creations・佐藤健社長
(画像=SL Creations・佐藤健社長)

SL Creationsは2023年、2つの新しい商品ブランドを立ち上げる。1食完結型の「Wise days」(ワイズデイズ)とミールキット「Mens Startup Meal Kit」(メンズスタートアップミールキット)だ。

「Wise days」では30代の有職女性をメインターゲットにした、世界の鍋料理をアレンジした商品群をラインアップして、2~3月にかけて12品を発売する。「Mens Startup Meal Kit」は男子料理室の第一人者である福本陽子氏の作り方動画付きのミールキット。1月に「特製黒トリュフハンバーグ」を発売し、その後奇数月に1品ずつ追加していく。佐藤健社長が1月11日に開催した「全社合同マネージャーミーティング」で説明した。

佐藤社長は「2021年あたりから冷凍食品の地位向上と高級冷凍食品の台頭が顕著になった。重要なことは購買層が、今までは主婦層が中心だったものが、若者、一人暮らしの女性、男性、富裕層――あらゆる世代が、1,000円、2,000円、3,000円といった高級冷凍食品を自宅のディナーに使っていることだ。冷凍食品が主役になれる時代がついにやってきた」と述べた。あらゆる層にSLCの冷凍食品の認知拡大を図る考えだ。

2つの新ブランドは新しい顧客層の開拓のために、外販を行う。

「Wise days」(=賢い日々、賢い生活)の顧客イメージは30代、独身、一人暮らしの女性、つまり働いていて忙しい、疲れて帰って料理したくないけれど、健康や美容のために良いものを摂りたい人。

第1弾として12品を発売する。日本の「牡蠣レモン鍋」や韓国の「テンジャンチゲ」「タッカンマリ」、タイの「トムカーガイ」、スペインの「コシード」、フランスの「ブイヤベース」など野菜がたっぷり入った、世界の鍋やスープ料理をそろえた。味は本場に近いものを追求し、国産の春雨を入れた。安全・安心かつヘルシーな晩御飯の主食になる。

さらにパッケージはボウル、ふた、スリーブに至るまですべて冷凍耐性のある紙製にした。容器がすべて紙という冷食は日本では初めてだという。特許申請手続きを進めている。価格は1,200円に収める。「Zs MENU(ジーズメニュー)」とは違い、この価格帯からスーパーでの販売も視野に入れている。また同社仙台の店舗ではイートインコーナーを作って提供する計画も進めている。

「Mens Startup Meal Kit」は「冷凍ならではの最高のミールキットが完成した」と述べた。マスコミや行政にもアピールしていきたいとして、そのための施策として映画仕立てのショートイメージ動画を作成した。

「男子料理はミールキットに終わらず、OPFにつづく既存組織との融合ができるものと考えている」として、有料の男子料理教室プロジェクトの準備を今年早々からスタートする。「イメージとしては公共の場所を借りて、希望するシュガーレディさんに研修を受けてもらい先生役をしてもらうというものだ」と説明した。そのために福本陽子氏と正式にアドバイザー契約を結んだという。

「OPF(宅配社食サービスの「オフィスプレミアムフローズン」事業)同様に他社にはまねのできない、SLCならでは、そして世の中のためになり、チームの売上げアップ、シュガーレディさんの収入アップにもつながるサービスに育てていきたい」とした。

佐藤社長は「今までのような昼の時間帯のパーティ・無料試食会だけでは、主婦以外の層には私たちの会社、ブランド、商品を知ってもらうことは不可能だ。本社が中心となって、富裕層、若者、健康に気を遣う層、独身女性、男性――それぞれの層に響き、マスコミに取り上げられるくらい話題になるような、安全・安心かつどこにもない最新・最先端の冷凍食品を開発して、日本中で外販する。百貨店、スーパーであらゆる人が目にし、手に取り、買って家で試す――そのための新シリーズであり、外販だ。一番大事なのはそのあとだ。毎日Zsだけを食べるわけではない。同一の基準で安い、年間1,000品目のSLC商品があることを知ってもらい、それを唯一無二のシュガーレディ組織から購入する――。これが理想であり、グループの大目的だ」と強調した。

〈冷食日報2023年1月12日付〉