2022年10月7日、香港にてササビーズ「Contemporary Evening Auction」が開催され、美術史を代表するアーティストの作品が集結。ゲルハルト・リヒターの貴重な「725」シリーズの1点がトップを飾った。本オークションより、落札価格TOP4の作品とANDART取り扱いアーティストの落札価格を紹介。落札価格は1HKD＝18.51円で計算、手数料込み。
4）草間彌生
《Untitled (Pumpkin Sculpture)》(2007)
落札価格：約5億864万円(HKD27,479,000)
草間彌生の代名詞である黄色と黒の「かぼちゃ」をグラスファイバーで強化されたプラスチックで高さ1メートル、幅1メートルの大きさで制作した彫刻作品。本作は2021年11月から2022年5月までイスラエルで開催されていた草間彌生の大回顧展「Yayoi Kusama: A Retrospective」でも展示された。サザビーズの作品画像はこちらから。（予想落札価格：約5億9,230万〜8億3,295万円 / HKD32,000,000 – 45,000,000）
3）ジャン＝ミシェル・バスキア
《Emblem》(1984)
落札価格：約5億2,210万円 (HKD28,205,000)
アメリカを代表するアーティスト、ジャン＝ミシェル・バスキアによるキャンバス作品。UVライトを当てると浮かび上がるバスキアの代表的モチーフのドクロが描かれていて、その上からペイントされているという非常に稀なもの。バスキア作品に多く登場する人間の頭やバスキアがストリートで活動していた頃を彷彿とさせる謎めいたフレーズなど、具体的な意味は明らかにはしていないものの、含みのある表現がされた作品。（予想落札価格：約5億1,830万〜6億4,785万円 / HKD28,000,000 – 35,000,000）
2）ピーター・ドイグ
《Country-rock (wing-mirror)》(1999)
落札価格：約13億9,200万円（HKD75,202,000）
1959年スコットランド生まれのピーター・ドイグはロマンティックかつミステリアスな風景を描く画家。本作はドイグの作品の中でも最もよく知られた作品の一つ。カナダのトロントにあるドン・バレー・パークウェイのレインボートンネルを車の助手席から見た景色が描かれていて、アンニュイな雰囲気とノスタルジックさが融合した作品。（予想落札価格：約13億8,825万〜18億1,400万円 / HKD75,000,000 – 98,000,000）
1）ゲルハルト・リヒター
《Abstraktes Bild》(1990)
落札価格：約37億1,020万円 (HKD200,443,000)
ドイツ最高峰の画家と呼ばれるゲルハルト・リヒターの代表作シリーズ「アブストラクト・ビルド（Abstraktes Bild）」シリーズの一つ。1980年代から制作してきた本シリーズでも今回落札された「725」シリーズは、わずか5点からなる希少な作品群。本作以外の作品はオーストラリアのヴィクトリア国立美術館に所蔵、ドイツのボン美術館に貸与されるなど非常に芸術的価値の高い優れた作品である。（予想落札価格：約32億3,925万〜43億5,000万円 / HKD175,000,000 – 235,000,000)
【ANDART取り扱いアーティスト落札情報】
KAWS《CHUM (KCO18)》(2016)
落札価格：約1億495万円 (HKD5,670,000)
アメリカ出身の現代アーティスト・KAWSの代表的キャラクター「CHUM（チャム）」を描いたキャンバス作品。「CHUM」をはじめ、大衆から認知されている既存のキャラクターを踏襲した独自のキャラクターで絵画やプリント、フィギュア作品を制作するKAWSは、大衆文化を反映させたポップな作風で世界中の人から愛されている。（予想落札価格：約8,330万〜1億2,032万円 /HKD4,500,000 – 6,500,000）
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文：ANDART編集部
