2022年9月8日、東京でマレットオークション「Modern & Contemporary Art」が開催。古典的なアーティストから現代までの全244点の平面作品が出品され、アジアで強い人気を誇るロッカクアヤコがトップ2を独占した。本オークションより、落札価格トップ5の作品とANDART取扱い作品の落札情報をご紹介。落札価格は手数料込み。

同額4)草間彌生《夕映の海》(1991)
落札価格:約769万円

日本を代表する前衛芸術家・草間彌生(1929-)の1991年の作品。27.4×24.1cmの色紙にエナメルで夕日を映す海が描かれている。ヴィヴィッドな色彩の作品の印象が強い草間彌生だが、本作では薄いピンクで夕日、海をブルーで表現するのではなくグレーがかった白のような淡い色で描いている。(予想落札価格:約400万〜600万円)

ANDARTでは、緑のかぼちゃを描いた《Pumpkin (Gt) (1996)》を取扱い中!

同額4)モーリス・ユトリロ《ムーランの教会》(1925)
落札価格:約769万円

Maurice Utrillo
(画像=Maurice Utrillo)

出典:https://mallet.co.jp/

モーリス・ユトリロ(1883 – 1955)はフランスの近代画家。1901年、アルコール中毒による衰弱のため療養所に入所し、治療の一環として絵を描き始める。1907年頃から1914年頃、ユトリロは白い建物に熱中し、教会や路地、運河などパリの風景を叙情的に描いた「白の時代」が絶頂期とされている。パリ郊外のサノワにはモーリス・ユトリロ美術館もあり、長い間愛されている人気画家である。本作は1925年頃に描かれた油彩画。(予想落札価格:約600万〜800万円)

3)ジャン=ピエール・カシニョール《チューリップの花束》(2020-21)
落札価格:約955万円

Jean-Pierre Cassigneul
(画像=Jean-Pierre Cassigneul)

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ジャン=ピエール・カシニョール(1935 – )は、フランス・パリ生まれの現代画家。花柄の帽子をかぶったファッショナブルな女性たちを描いた人物画で知られている。鮮やかでありながらスモーキーでもある色彩と緑豊かな風景で優雅な雰囲気を醸す作品は、多くの人から支持を得ている。本作は2021年に開催された展覧会「画業65年記念 カシニョール展」で展示されたキャンバス作品。(予想落札価格:700万〜1,000万円)

2)ロッカクアヤコ《早生まれ行進曲(版画集)》(2017)
落札価格:約1,573万円

ロッカクアヤコ《早生まれ行進曲(版画集)》(2017)
(画像=ロッカクアヤコ《早生まれ行進曲(版画集)》(2017))

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1)ロッカクアヤコ《Untitled》(2007)
落札価格:約5,592万円

ロッカクアヤコ《Untitled》(2007)<
(画像=ロッカクアヤコ《Untitled》(2007)<)

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トップ2を独占したのは日本の若手を代表するアーティストのロッカクアヤコ(1982 -)。段ボールに手で直接描いていく制作スタイルが有名で、日本国内はもちろん香港などアジアの市場で強い人気を集めている。2022年7月15~16日に開催されたSBIアートオークションでは、約1億8400万円で落札され、自身のオークションレコードを更新。その前は2022年5月に更新したばかりと、目を見張る成長ぶりである。

2位になった作品は、シルクスクリーンの4点1組(エディション66)の作品(予想落札価格:約1,000万〜1,500万円)。1位の作品は、キャンバスにアクリル絵の具で描かれた作品(予想落札価格:約2,500万〜3,500万円)。

ANDARTでは段ボールにアクリル絵の具で制作された作品を取扱い中!

【ANDART取扱い作品落札情報】

ジュリアン・オピー《New York Couple 2.》(2019)
落札価格:約157万円

NY couples2
(画像=NY couples2)

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イギリス・ロンドン生まれの現代アーティスト、ジュリアン・オピー(1958 -)。大胆な黒の点と線でミニマルな表現をするのが作品の特徴。本作は、ニューヨークを行き交う人々を描いた8枚組、55部限定の作品の1枚。どこかで見たことのあるような人物を最低限の要素で完璧に表現しているところにオピーの観察力や表現力の高さが表れている。(予想落札価格:約100万〜150万円)

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文:ANDART編集部