日本豆乳協会がこのほどまとめた、2022年1月~3月の豆乳生産量は、前年同期比0.9%増の9万6,285klと微増となった。
分類別では、無調整豆乳の生産量は5.5%増の2万9,038klと、引き続き増加傾向にあった。調製豆乳は0.5%減の4万7,370klだった。コーヒーや紅茶などのフレーバー系の豆乳飲料(その他)は、0.7%増の1万2,936klと昨年をやや上回っており、果汁入り豆乳飲料は5.8%減の3,693klと減少した。なお、主に業務用を用途とする「その他」のカテゴリーにおいては7.9%減の 3,248klと、外食需要の減少による影響があったとする。
同協会では、生活者が豆乳の特徴や成分の優位性に触れる機会が増えたことが後押しとなり、無調整豆乳の愛飲者のリピート購入が増え、特に1~3月期においては季節柄、豆乳鍋やシチューなどの料理需要が拡大したことが、増加の要因になったと分析している。新型コロナウィルスの影響により、生活者の買い物の仕方にも変化が現れ、長期保存が可能な豆乳の需要がさらに高まったことも一因とみている。
同協会では引き続き、国民1人あたりの豆乳年間飲用消費量を4Lに増加させ(20年は3.4L、総人口1万2,500万人)、年間総生産量を50万klにすることを目標としている。
〈大豆油糧日報2022年6月6日付〉