アールティ「Foodly」
(画像=アールティ「Foodly」)

イチビキ(愛知県名古屋市)は10月1日、アールティ(東京都千代田区)が開発した人型協働ロボット「Foodly(フードリー)」を、同社第2工場(愛知県東海市)へ試験的に導入することを発表した。2022年3月からの稼働を予定している。

総菜加工工程への導入は初の事例で、人手不足の解消、生産性の向上、安定した商品供給を目指す。

イチビキはみそ、しょうゆ、つゆなどの調味料、総菜、釜飯の素などを製造販売している。総菜は加工工程に多くの従業員の手作業を必要とし、パート従業員に支えられている。今後人員確保が難しくなることや、賃金の高騰が予想される中、人手不足、生産性の向上、安定した商品供給を行うために、人型協働ロボットを導入する。

アールティの人型協働ロボットは、食品工場の盛り付け工程への導入事例はあるが、加工工程への導入は初の事例となる。イチビキは「今回の導入は、当社だけでなく総菜業界にとっての大きなチャレンジとなる。導入後は、アールティが持つノウハウと当社の現状を踏まえてFoodlyをカスタマイズし、将来的にはより多くの総菜加工工程で活用することを目指す」としている。

イチビキは今回の導入により、日本惣菜協会が主導する「令和3年度 革新的ロボット研究開発等基盤構築事業(ロボットフレンドリーな環境構築支援事業)」に参画する。

〈大豆油糧日報2021年10月7日付〉