〈ポテトなど主要品目軒並み2桁増、中国産は合計28.1%増〉
財務省が9月29日発表した2021年8月の輸入通関実績によると、冷凍野菜輸入量は9万1,689トンで前年比20.9%増、3カ月連続で前年同月比2桁増となった。前年大幅減(12.7%減)から反転増加した。主要品目は軒並み1〜2割以上の大幅増となった。金額ベースでは27.1%増となり、平均キロ単価は190.5円で、前年比5.1%高と5カ月連続で前年を上回った。国別数量で見ると、中国産は合計4万2,991トンで前年比28.1%増、3カ月連続で前年を大幅に上回った。
品目別に見ると、ポテトは15.9%増と3カ月連続の大幅増となった。米国は1.8%減と3カ月ぶりにマイナスに転じたが、カナダが前年比2.2倍と伸長、8カ月連続のプラスとなった。欧州はベルギーが67.0%増と2カ月連続の大幅増、オランダが前年比2倍と、3カ月連続大幅増となった。ポテトの平均単価は145.8円で前年比4.3%上昇した。
枝豆は4.9%増、2カ月連続で前年比プラスとなった。トップシェアの台湾が4.2%増と16カ月ぶりのプラスとなった。タイも2.9%増で、13カ月ぶりのプラス。中国は7.5%増、インドネシア19.5%増、ベトナム23.0%増と全体として回復傾向となった。
ブロッコリーは12.3%増と伸長、3カ月連続のプラスとなった。中国産は前年比28.5%増と4カ月連続プラス、エクアドルが4.6%増と2カ月連続のプラスとなった。規模は小さいが、インドが前年比6.5倍となった。
ほうれん草は16.3%増で3カ月連続の前年比プラス。中国産が18.3%増で4カ月連続で前年を上回った。台湾は38.3%減とマイナスに転じたが、ミャンマー(17.0%増)、イタリアが実績を伸ばした。
コーンは24.8%増、2カ月連続の前年比プラスとなった。トップシェアの米国が11.6%増、2カ月連続プラスとなった。2位のタイは55.6%の大幅増で7カ月連続プラス。ハンガリーは14.9%増で、5カ月連続プラスとなった。
インゲンは8.5%増。トップシェアの中国産が10.3%増、2位のタイは2.8%増となった。
〈冷食日報2021年9月30日付〉