農林水産省は6月25日の閣議に、7月1日付幹部人事を報告した。物議を醸した枝元真徹事務次官は留任、事務方ナンバー2にあたる農林水産審議官に農水省としては初の女性を起用、新井ゆたか消費・安全局長が昇任する。
政策統括官の後継組織として新設される農産局の初代局長に平形雄策農産部長が昇格、最後の政策統括官となった天羽隆氏は林野庁長官に横滑りする。
【農林水産省人事異動=7月1日付】
△農林水産審議官(消費・安全局長)
新井ゆたか《あらい・ゆたか、1987東大法》
△林野庁長官(政策統括官)
天羽隆《あもう・たかし、1986東大法》
△水産庁長官(水産庁次長)
神谷崇《こうや・たかし、1985九大水》
△消費・安全局長(内閣府食品安全委員会事務局長)
小川良介《おがわ・りょうすけ、1987東大法》
△輸出・国際局長(経済産業省大臣官房審議官)
渡邉洋一《わたなべ・よういち、1989東大経》
△農産局長(生産局農産部長)
平形雄策《ひらかた・ゆうさく、1989慶大法》
△畜産局長(大臣官房総括審議官・国際)
森健《もり・たけし、1987東大法》
〈農林水産省組織再編、「農産局」麾下に9課〉
農林水産省は6月25日の閣議に、7月1日付組織再編を報告した。要点は、〈1〉生産局の畜産部を独立させて「畜産局」を復活。〈2〉残る生産局機能と政策統括官を統合し「農産局」を新設。〈3〉食料産業局の一部機能を独立させて大臣官房に「大臣官房新事業・食品産業部」を新設。〈4〉残る食料産業局機能と大臣官房国際部を統合し「輸出・国際局」を新設。本紙関連では、農産局麾下に「総務課(現総務・経営安定対策参事官)」「穀物課」「地域作物課」のほか、現生産局の「園芸作物課」「地域対策官」を配する。また、農産局には「農産政策部(現農産部)」を置き、その麾下に「企画課(現農産企画課)」「貿易業務課」のほか、現生産局の「技術普及課」「農業環境対策課」を配する。
〈米麦日報2021年6月28日付〉