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(画像=ricochet64/Shutterstock.com)

コロナショックで全世界が混乱に陥っている。もちろん、株式市場にも大きな打撃を与えているようだ。3月の日経平均株価は9.3%マイナス、ダウは14.3%マイナスと大きく落ち込んだ形だ。その中でも、新高値を出し、ここに来て大きく動いている株もある。コロナショックでも勝てる銘柄を紹介する。

目次

  1. 株式市場にも大きな影響を与えたコロナウイルス
  2. コロナウイルス相場で大きく上げた銘柄は?
    1. コロナウイルス関連
    2. 小売関連
    3. 備蓄関連
    4. テレワーク関連
  3. コロナ相場を乗り切る2つのポイント
    1. 1.リバウンドに騙されない
    2. 2.長期保有なら、コツコツ進める
  4. コロナ相場でも、騰がる株はある

株式市場にも大きな影響を与えたコロナウイルス

コロナウイルスが全世界で猛威を振るっている。感染者数、死亡者数が世界レベルで増えているのはもちろん、経済面でも世界レベルで大きな打撃を受けている状況だ。実際、アメリカでは、これまで20万人前後だった週の失業保険の申請者数が、一気に過去最高の330万人に膨れ上がるなど、全世界的な景気後退に突入する可能性もある。

そんな中、株式市場も、もちろん大きな影響を受けている。アメリカの株式指標であるダウ工業30種は、2月には2万9,568ドルの高値を付けたが、一転、コロナの影響で急降下、3月の安値は1万8,213ドルと、最高値から38%も下落している。同様に、日経平均も、2万3,995円から一時1万6,378円へと31%下落するなど、世界の株式市場が下落基調になっている。いち早くコロナウイルスの影響があった分野の1つといってよいだろう。

コロナウイルス相場で大きく上げた銘柄は?

このような全面安の相場の中でも、着実に株価が騰がっている株式は存在する。では、どのような銘柄が騰がったのだろうか。銘柄名を出して解説する。

コロナウイルス関連

まずは、コロナウイルスに直接紐づく、医薬品メーカーだ。コロナウイルスに効果があるかも、というニュースがあると、株価が上がりやすい傾向にある。

1.スガイ化学工業
スガイ化学工業は、コロナショックで、いち早く株価を上げた銘柄と言えるだろう。同社はHIV治療薬向けの医薬中間物を手掛けていることで知られている。HIV治療薬がコロナウイルスにも効く可能性がある、というニュースとともに大きく値上がった。年初1,124円だった株価は、一時2,980円まで上がっている。普段流動性が小さく、時価総額も小さい銘柄なので、数日で大きく値上がったのも特徴だ。

現在は年始の水準まで戻ってしまったが、間違いなくコロナウイルスで値上がった株の1つと言えるだろう。

2.富士フイルム
富士フイルム工業は、抗インフルエンザ薬である「アビガン」を作っている製薬メーカーだ。3月下旬に、このアビガンが、コロナウイルスに効果があるかもしれない、ということが話題になった。2月に高値をつけていた同社だが、コロナショックとともに株価は低下していた。しかし、このニュースが出た後は、株価はV字回復しており、新高値を更新しそうな勢いだ。

3. ギリアド・サイエンシズ
アメリカの製薬会社ギリアド・サイエンシズは、抗ウイルス治療薬であるレムデシビルがコロナウイルスに効果がある可能性があるとして、注目を集めている。年初は60ドル代だった株価が3月に入り80ドルを超える時もあるなど、今注目されている銘柄の1つだと言えるだろう。

小売関連

小売業は、百貨店など厳しい業態もあるが、堅調に推移している業態もある。上がっているのは以下のような業態だ。

1. アマゾン
1つ目に紹介したいのが、ECの巨人、アマゾンである。各国で外出禁止や自粛が続くため、ECの需要は着実に増加している。そのような状況下でアマゾンは、10万人の追加雇用や、物流拠点の給与の値上げを実施するなど、ここに来て積極的な投資を行っている。株価は一時落ち込んだものの、市場平均に比べると健闘している状況だ。

2. ウエルシアHD
コロナウイルスでプラスに働いているのが、ドラッグストア業界だ。連日マスクやトイレットペーパーが欠品しているという報道があったように、衛生用品に関する需要は高まっている。ドラッグストア大手であるウエルシアHDは、この需要増加を追い風とし、3月には上場来高値を更新している。

備蓄関連

外出自粛が今後さらに厳しくなる可能性も高い。そのため、備蓄品関係の株価も好調に推移している。

・はごろもフーズ
缶詰などの製造を手掛ける同社は、備蓄品ニーズの高まりを受けて、直近の株価が上昇している。3月後半、都民への自粛要請などが始まったタイミングで、それまで下落傾向だった株価が、急回復しているのだ。同じく備蓄食品を手掛ける東洋水産やニチレイなどの株価も、3月後半から急上昇している。業界全体が追い風を受けているといえるだろう。

テレワーク関連

外出自粛の中で、備蓄品同様、盛り上がっているのが、働き方改革だ。4月に入り、テレワークを実施する会社も増えている。

・ZOOM
テレワークが進む中で、急伸しているのがZOOMだ。ビデオ会議などのコミュニケーションソフトを手掛ける同社は、この下落の中でも、一時年始の2倍以上の値をつけるなど、急激に上昇している。テレワークなどで同社製品の普及が期待された形といえるだろう。決算が良かったことも、同社の株価の上昇を後押ししている。

コロナ相場を乗り切る2つのポイント

これからも、コロナウイルスに振り回される相場は続くだろう。では、投資家としては、どのようにこの難局を乗り切るべきだろうか。

1.リバウンドに騙されない

1つ目は、リバウンドに騙されないことだ。株式市場のボラティリティが大きくなると、下げ調子であっても、ある日突然株価が回復することがある。ただそれは、実態のない上昇かもしれない。こうしたリバウンドで「底を打った」と騙されないようにしよう。

2.長期保有なら、コツコツ進める

もしあなたが長期保有、長期投資であれば、この相場はそこまで悲観するほどのことではないかもしれない。

これまでもリーマンショックやドットコムバブル崩壊など、株式市場は様々な苦難に見舞われてきた。しかし、そのたびにその逆境を乗り越えてきたのが株式市場なのだ。そういった意味では、今回の下落は、絶好の「買い場」かもしれない。流されることなく、コツコツ進めるのも立派な戦略の1つだろう。

コロナ相場でも、騰がる株はある

コロナショックで日経平均、ダウともに株価が下がっているが、医薬品メーカーや小売業の中には堅調に推移している銘柄もある。悲観せずに、こういった相場でもきちんと騰がる銘柄を見極めて、慎重に投資するようにしよう。

文・THE OWNER編集部

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