(左から) サプライチェーン・マネジメント本部 ピエール・アラン・ミショー氏、堤美優氏、伊藤健二氏
(画像=(左から) サプライチェーン・マネジメント本部 ピエール・アラン・ミショー氏、堤美優氏、伊藤健二氏)

ネスレ日本は2月7日、2024年度 省エネ大賞輸送分野で、最高位の「経済産業大臣賞」を受賞したことを発表した。

案件名は、「鉄道輸送を活用した持続可能な食品物流の革新」。

受賞の理由は以下の通り。

ネスレ日本は、バリューチェーン全体を通じ環境へ配慮する取り組みを行っており、物流分野においては、 二酸化炭素(CO2)排出量の低減のために、トラックから貨物鉄道や船舶などに輸送を切り替える 「モーダルシフト」を推進している。

「モーダルシフト」は、長距離になるほど効率的な輸送が期待できることから、これまでは長距離輸送(走行距離500km以上)が中心だった。

しかし、同社は今回、より貨物量の多い中距離輸送においても新たに挑戦し、2024年2月より島田工場(静岡県 島田市)からJR貨物 百済貨物ターミナル駅(大阪府大阪市)を経由し関西方面への輸送を開始した。

JR貨物 百済貨物ターミナル駅(大阪府大阪市)に到着した貨物コンテナ
(画像=JR貨物 百済貨物ターミナル駅(大阪府大阪市)に到着した貨物コンテナ)

静岡エリアから関西エリアへ日々200トンのトラック輸送を鉄道へシフトし、安定的に客先へ「ネスカフェ ボトルコーヒー」を輸送する物流体制の構築するとともに、年間の二酸化炭素(CO2)排出量は約900トンの削減見込みになったという。

なお、「省エネ大賞」は、事業者や事業場等において実施した他者の模範となる優れた省エネ取り組みや、省エネルギー性に優れた製品並びに ビジネスモデルへ、省エネルギーセンターから授与される賞となっている。