アサヒ飲料は、リバネスが運営する中高生を対象とした未来の研究者の卵たちをサポートする研究助成プログラム“第6回サイエンスキャッスル研究費”に2024年も参加した。
12月22日には、「アサヒ飲料賞」に採択された松商学園高等学校、さいたま市立大宮国際中等教育学校、順天高等学校、神奈川大学附属高等学校、横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校の5チームの中高生による成果報告会を、アサヒグループ本社ビル(東京都墨田区)で開催した。
「アサヒ飲料賞」は、アサヒ飲料の募集要項に沿った研究テーマに対し、応援する助成プログラム。「『健康』『環境』『地域共創』などの社会課題の解決に役立ち、未来のワクワクや笑顔を生み出す研究や開発」をテーマにしている。
今回採択された5件には、研究費用として資金を助成するだけでなく、アサヒ飲料の研究員がリバネス社スタッフとともにアドバイザーとして参加し、約半年間にわたって各研究をサポートした。
成果発表会では、採択された5チームからの研究発表に加え、質疑応答、ポスターセッションなどが行われた。
そして、審査の結果、最優秀賞には「ガラクトースを選択的に分解する乳酸菌の探索」を研究した順天高等学校が選ばれた。
順天高等学校の生徒は、最優秀賞の受賞の喜びを語りつつ、「研究が思うように進まないときにはアドバイザーからアドバイスしてもらって実験を計画的に進められた」とし、「将来も研究職に携わりたいと思っているので夢への第一歩になったと思います」と話した。
また、「他校で研究を商品化までつなげているのを見て、自分たちもこれからの実用化に向けて参考にしたいと思いました」とした。さらに、「アドバイザーの方からの専門的な知識を取り込みながら深く実験に取り組むことができたことが、『アサヒ飲料賞』で得られた一番大きなことです」と語った。
アサヒ飲料は、社会との共有価値(Creating Shared Value)を生み出す次世代育成の取り組みとして、2019年からこの研究助成プラグラムに参画し、研究者の卵である中高生たちが、同賞をきっかけに研究や社会課題などに興味を持ち、未来の社会を明るくするような価値を生み出すことを応援している。
同社は、「6年目となる本年も、採択させていただいた学校の生徒さんたちはそれぞれの研究テーマに熱心に取り組み、素晴らしい成果が得られました。それぞれの研究テーマに純粋な気持ちで取り組む生徒さんたちに当社社員も刺激を受けています。アサヒ飲料では、今後も若き研究者たちの活躍を応援していきます」とコメントしている。
【「アサヒ飲料賞2024」の受賞校と研究テーマ】
▽松商学園高等学校:「脂質から日本人を救う~郷土味噌を使って~」
▽さいたま市立大宮国際中等教育学校:「緑茶成分の新たな抽出方法および緑茶廃棄物の再利用法の検討」
▽順天高等学校:「ガラクトースを選択的に分解する乳酸菌の探索」
▽神奈川大学附属高等学校:「ホップサステナビリティ」
▽横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校:「アセタール化を用いた水に強い寒天プラスチックの制作方法の確立」