投資のポートフォリオのひとつとして「アート投資」を考えることができる。しかし、アート投資に参入する際には、アートならではの「やるべきこと」と「やってはいけないこと」がありそうだ。この記事では、美術品に投資する際に知っておくべきことを紹介する。

目次

  1. 「アート投資」の特徴とは?
  2. アート投資に投資する際に「やるべきこと」と「やってはいけないこと」は?
  3. 専門的な部分は プロに任せることも検討しよう

「アート投資」の特徴とは?

「アート投資」の特徴とは?
(画像=「アート投資」の特徴とは?)

まず、アート投資の特徴を見てみよう。アートは債券に匹敵するほどの安定した収益性が期待でき、特に長期的な投資には大きなメリットがあると言われている。

Masterworksによると、1995年から2021年までの現代アートの価格上昇率は、米国の代表的な株価指数の1つ「S&P500」の年率換算のリターンの上昇率も大きく上回っている。

現代アートの年間評価額*と、S&P500年率換算リターンの変化
(画像=現代アートの年間評価額と、S&P500年率換算リターンの変化 (現代アート(1945年以降に制作された作品)のうち、パブリックオークションで2回以上落札された作品の価格上昇を、S&P社のCoreLogic Case Shiller Home Priceを用いて加重平均したもの。外貨建ての売上は、固定為替レートで換算。) )

グラフ引用: https://www.masterworks.io/

アートの価値は株式市場の動向に左右されづらく、インフレ時やパンデミックのような不確実性の高い今の時代にも有効な投資方法といえるだろう。

アート投資に投資する際に「やるべきこと」と「やってはいけないこと」は?

では、もし実際にアート投資を始めようと思ったとき、どんなことに気をつければ良いのだろうか?

やるべきこと

タブレットでデータをチェックしている様子 引用:https://unsplash.com/
(画像=タブレットでデータをチェックしている様子 引用:https://unsplash.com/)

・よく調べること

アーティストや作品の情報はもちろん、どこで購入するかについても調査しよう。アートを購入する場所は、ギャラリーやアートフェア、オークションなど様々なルートがあるが、購入場所によっては相場との乖離があることも。

また、同じアーティストの作品でも、作品の年代別の所有履歴などで価値が変わることもあり、購入の際には来歴までしっかり調べるほうが良い。

・作品の希少性を考慮すること。

同じアーティストの作品であれば、制作数の限られた「限定品」は、大量生産された作品よりも価値がある。もちろん、1点物のオリジナル作品の価値は多くの場合、高い価値を持つ。

・じっくり持つこと。

アート投資は通常、数年単位で利益の出る長期的な投資だ。焦らず、価値がじわじわと上がっていくのを待とう。

・作品を大切に保管すること。

作品の価値を維持するためには、作品を良い状態に保つことが大切だ。日に焼けてしまったり、傷がついてしまうと、価値が下がってしまうことも。維持費はかかるが、温度や湿度を一定に保った専用の倉庫に保管を依頼するのもひとつの手だ。

・修復を行うこと。

もし、傷や汚れが発生してしまった場合には、作品の修復を検討しよう。定期的に確認・修復を行うことで、劣化に歯止めをかけ、場合によっては作品そのものの価値が増加することも考えられる。

やってはいけないこと

男性が落ち込んでいる様子 引用:https://unsplash.com/
(画像=男性が落ち込んでいる様子 引用:https://unsplash.com/)

・価格の変動に一喜一憂してはいけない。

例えば、自分の購入した作品と同じ作品や、同じアーティストの作品がオークションで想定よりもはるかに安く落札されたとしても、その価格だけを見てがっかりしない方が良い。サインの有無、保管状態、作品のエディション数などでその価値は大きく変わるからだ。自身のコレクションと違うところはないかを確認してみよう。

・勉強を怠ってはいけない。

「良い作品」は、一朝一夕に見抜けるようになるものではない。よく調べ、美術館やギャラリーに通って、良い作品を見極める目を磨こう。

勉強する中で、その作品の魅力や、共感できるストーリーを感じられる作品と出会い、所有することができれば、仮に思ったほど価格が上昇しなくても、別の価値を感じられるかも知れない。

また、アーティストの大きな展覧会が開催されたり、有名ブランドとのコラボレーションがなされた時など、アーティストが話題になるタイミングは、人気も上昇し、高額で取引できるチャンスだ。こうした売り時を見極めるために、アーティストに関する話題もこまめにチェックしたいところだ。

・感情的になりすぎてはいけない。

投資としてアートを楽しむのであれば、「熱狂的なコレクターの目」と、「冷静な投資家の頭」を併せ持つのが良いだろう。好きなアーティスト・人気のアーティストの作品というだけでなく、「資産性」の観点でも作品について考えることも大切だ。

専門的な部分は プロに任せることも検討しよう

手を組んでいる様子 引用:https://unsplash.com/
(画像=手を組んでいる様子 引用:https://unsplash.com/)

アート投資ならではの注意点を見てみたが、作品の「資産性」や「価格の妥当性」を調べたり、保管・修復など、忙しいビジネスパーソンにとってはややハードルの高い項目もあるだろう。

そういった、自分では難しい部分については、プロに任せるのも一案だ。

1万円からアート作品のオーナーになれる アートの共同保有プラットフォームの「ANDART」では、専門家チームによって「資産性」の吟味された作品を、プロの真贋判定も行った上で妥当な価格で購入している。

また、作品は温度や湿度をコントロールした専門の倉庫で保管を行い、美術館でも作品の保存修復を行うプロの手により、定期的なメンテナンスも行っている。

アーティストのニュースや、オークションでの価格動向など、売買のタイミングを見極めるための情報も、メルマガやオウンドメディアで定期的に発信。自分の購入したアーティストの情報を効率よく収集することができる。

1枠1万円から投資が可能なので、様々な作品に分散投資が可能で、リスクヘッジできるのも魅力だ。

「アート投資」に興味を持ったら、ファーストステップとして、まずは1万円から、ANDARTで効率的にアート投資を始めてみるのはどうだろうか?

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参考:

Masterworks https://www.masterworks.io/?irclickid=x6IUxtydrxyIU6E2IjQIZ3xDUkGyCEy041-JSk0&irgwc=1&utm_source=impactradius&utm_campaign=Money%20Crashers%2C%20LLC&utm_medium=affiliate&utm_source=impactradius&utm_term=Moneycrashers%20Readers

”The Do’s &Don’ts of Investing in Art” (California News Times)
https://californianewstimes.com/the-dos-donts-of-investing-in-art/651823/

“How to Invest in Art – Types, Pros & Cons, Buying & Selling” (Money Crashers)
https://www.moneycrashers.com/art-investment

文:ANDART編集部