死んだ動物をホルマリン漬けにした過激な作品で、賛否両論を巻き起こしたダミアン・ハースト。自ら自分の作品をオークションに出品したり、話題のNFT作品を制作したり、常に新しいものを生み出しているアーティストだ。そんなハーストのインタビューから人生に役立てられそうなヒントになる言葉をお届けする最終回。前回の記事はこちらから《第1弾》《第2弾》

ダミアン・ハースト
(画像=ダミアン・ハースト)

出典:https://www.spiegel.de/

一番大事なのは何を作るのかではなく、何をするのか

今まで作った作品に対して、「後悔している作品や自分の代表作と思っている作品はあるか?」というインタビュアーからの質問にハーストはこう答えた。

それは関係ありません。なぜなら「何を作るか」ではなく、「何をしようとするか」が重要なのですから。私は人を喜ばせようとはしていませんし、テート・ギャラリーに入りたいわけでもありません。私はアートを作ろうとしているのです。そして、それとこれは別のことなのです。

Interview with Damien Hirstより翻訳

※テート・ギャラリー(TATE)とは・・・イギリス政府の持つイギリス美術コレクションや近現代美術コレクションを所蔵・管理する組織のこと

目に見える「何か」を残そうと必死になるあまり、物事の根源となるコンセプトがブレていないだろうか?まずは自分が何を本当にしたいのか、どんな気持ちでそれをやりたいのか。それらを見失わず一貫性を保った先に評価がついてくるはず。結果ばかりに気をとられてしまうあまり、目的を見失ってしまった時は「初心忘れるべからず」の基本に立ち返りたい。

ANDARTでは、オークション速報やアートニュースをメルマガでも配信中。無料で最新のアートニュースをキャッチできます。この機会にどうぞご登録下さい。

文:ANDART編集部