日本M&Aセンターが行うM&A大学。
その卒業生として最前線で活躍するOB・OGバンカーにTHEOWNER編集部がインタビュー。
今回は岐阜信用金庫 成長戦略部 代理 秋山 遼氏にお話を伺った。
ー日本M&Aセンターへのご出向はいつでしたか。
20201年5月から10月末までですね。
ー出向に来られる前のご経歴を教えてください。
今年の4月に成長戦略部に異動してきまして、その前は東羽島支店にて営業を行っておりました。そこでは法人・個人問わずお客様対応をさせていただいていただきました。
その前は本巣支店に2年9か月おりました。営業店からサプライズ人事で出向となりました。
ーもともと岐阜のご出身で、岐阜信用金庫さんへ就職されたのですか。
そうですね。岐阜県岐阜市出身です。大学の4年間だけ関西におりましたが、岐阜信用金庫にご縁があって、就職しました。
ーやはり地元でお仕事されたいという気持ちがあったのですね。
そうですね。実は大学で教員免許を取得したこともあり、教育実習なども経験したのですが、最終的には地元の金融機関で働きたいと思い、今の職に就いています。
ー今回の本部への異動は希望されていたのですか。
いえ、聞いた時は大変驚きました。ご存じかと思いますが信用金庫の業務は多岐に渡りますので、専門性を身に着けたいという希望は伝えており、本部を志望していたことはありますが、決まった時は、正直とても驚きましたね。
ーM&Aについてはご経験や知識があったのでしょうか。
過去に社内の研修で事業承継についてお悩みのお客様の対応方法を勉強したことがあるくらいで、イメージはできましたが、M&Aそのものについての専門知識はあまりないところからのスタートでした。
ー実際、本部に配属されてどう感じられていますか。
配属前のイメージは華やかなで、金庫内でも花形の仕事だと思っていたのですが、実際には緻密な作業や対応が必要だなと感じましたね。情報管理などももちろんですが、細かい準備が必要で驚きました。
M&A大学のカリキュラムに感動
ー日本M&Aセンターに出向されていかがでしたか。
第一に、岐阜信用金庫と日本M&Aセンターとの企業文化の違いに大変驚きました。
日本M&Aセンターの社員はいつ休んでいるのだろう?と思いますね。(笑)夜中や土日まで作業されている方も多く、そこには金庫とのギャップを感じました。
ーM&A大学の研修はいかがでしたか?
オンラインで研修を受けさせていただきました。こんなにも様々なカリキュラムが揃っているのかと大変驚きましたね。入社してから自立するまでの研修やサポートがこんなにも充実しているのかと。オンラインでいつでも視聴・勉強が出来たので、毎日何かしらの動画で勉強していましたね。
ー他の金融機関からの出向者さんもいらっしゃったと思いますが、交流などはありましたか?
はい、名古屋支社に出向させていただきましたが、私の他に2~3名、他の出向者の方々がいらっしゃいました。その方々とは日々意見交流もさせていただいておりましたし、他にも、名古屋だけではなく、東京・大阪・福岡、等々、定期的に全国の出向者の方々と集まる機会もM&A大学ではありましたので、たくさんの出向者の方から刺激をもらったと思います。
ーそれは良かったです。出向中は、日本M&Aセンターの社員との同行などもご経験されましたか?
はい。日本全国色々な地域へ同行訪問に連れて行ってもらいました。
ある時、買いニーズのあるお客様のところへ、譲渡案件を提案するというアポイントの初回提案に同席させていただいたのですが、その提案がお客様にしっかりと刺さっていて驚きました。日本M&Aセンターのコンサルタントさんは、提案前に下調べをしっかりした上でアポイントを取って提案されていたので、事前の入念な準備をされていたことが分かりました。実際にその提案した案件でお客様と話が進んでいるそうなので、本当にすごいと思います。
ーこれからM&A大学に参加される予定の方へのメッセージはありますか?
私は、M&Aということを何も知らないところからスタートし、座学から実践まで学ばせていただき、この経験は身になりました。他の出向者は本部で一定期間経験を積まれてから出向に来られている方もいらっしゃったので、ある程度現場を経験してからまた出向をさせてもらえたら、より深い学びが得られ、違った見方ができるのかなと思います。
ゼロベースでのスタートでも、経験者でも、学びの多い場であることは間違いないですね。
ー最後に秋山さんがお仕事で大切にされているモットーなどあれば教えてください。
この間社内で昇級試験があり、その論文作成で今一度自分の働き方や岐阜信用金庫の在り方を考える良いきっかけになったのですが、お客様に岐阜信用金庫を利用いただくことで、いかにお客様の不安や悩みを解決できるのかということは常に考えていますね。この気持ちは今後も大切にして仕事をしていきたいです。