設立から2年半で累計台のキッチンカーを販売 コロナ禍を機に飲食店からの問い合わせが急増/フードトラック カンパニー  浅葉郁男社長
(画像=浅葉郁男社長)

2017年 12月の会社設立から2年半で、累計300台を超えるキッチンカーを販売してきたフードトラックカンパニー(東京都目黒区)。わずかな期間でこれだけの実績を積み上げることができたのには、いくつかの理由がある。

浅葉郁男社長は同社を設立する前、自らキッチンカーを運転して移 動販売を行っていた。キッチンカーのの製造には、実はこのときの経験が十二分に生かされているという。一つが、保健所の定める要件に対応した仕様でキッチンカーを製造していることだ。保健所から営業許可を受けるためには、きちんと安全管理や衛 生管理ができるように車内環境を整備しておかなければならない。知識や経験のないのままキッチンカーを製造する と、このもっとも重要な点を見落としてしまい、結果的に移動販売車として使えない車になってしまうことがあるそうだ。浅葉郁男社長によれば「大切なのは見た目よりも中身。まずは移動販売車としてしっかり役目を果たせるようにすることが重要です」と話す。

また、保健所対応の仕様も含め、 ベースの部分を量産化することで製造コストを削減している点も、同社が実績を伸ばしている理由の一つだ。1台1台、オーナーから要望を受けて車両をカスタマイズしていたのでは、どうしても費用はかさんでしまう。これでは「実店舗を持つよりも少ない投資で飲食ビジネスを始められる」という、移動販売の良さがなくなってしまう。浅葉社長はこの点についても、「見た目を格好良くしたいのなら、儲かってからすれば良い」と、強いこだわりを持っている。

設立から2年半で累計台のキッチンカーを販売 コロナ禍を機に飲食店からの問い合わせが急増/フードトラック カンパニー
(画像=▲保健所の定める要件を満たした仕様)

同社で車両を購入するのはどんな 騒動前は、問い合わせのほとんどは飲食の経験・未経験に関係なく、独立開業を目的とした問い合わせだった。ところが騒動後は現役の飲食店オーナーや飲食店を経営する法人からの問い合わせが急増。今では独立開業関係の問い合わせはほとんどない状態だという。これは起業意欲が低下する一方、店舗だけに依存したビジネスモデルから脱却しようという飲食店が増えているからだろうと、浅葉社長は推測する。

販売するキッチンカーは、サイズ別の3タイプ。軽トラックをベースにした最もコンパクトな「350」は、主に都内でのランチや総菜の販売、クレープ屋に向いている。小回 りが利いて扱いやすいので、女性オーナーにもおススメだ。価格は232万円~。大型イベントへの出店を考える場合は、大容量に対応できる「1500」がいいだろう。価格は310万円~。

「どこのエリアでやるのかによっても、車の向き不向きがあります。 都内は大型の車両を置けるような場所が限られているので、小型の車でないとビジネスとして成り立ちにくい。一方、地方のフェスなどを中心に出店するというのであれば、土地の広さはあまり気にしなくて良いの で、大型車両でも十分やっていけるでしょう」