国内消費の縮小が予測されている日本では、海外市場を見据えてグローバルに展開する企業も増えつつある。そんな昨今の状況において、自分の子どもをグローバル教育で育てたいと考える経営者は多いのではないだろうか。当記事ではグローバル教育に必要な要素について紹介する。
目次
グローバル人材とは?
そもそもグローバル化とはどういうことか、その意味を確認しておこう。内閣府のグローバル人材育成推進会議における「グローバル人材育成戦略」によると、以下のように説明されている。
政治・経済・社会等あらゆる分野で「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」が国境を越えて高速移動し、金融や物流の市場のみならず人口・環境・エネルギー・公衆衛生等の諸課題への対応に至るまで、全地球的規模で捉えることが不可欠となった時代状況を指すもの
出典:内閣府
つまりグローバル人材とは、さまざまな言語や習慣、価値観、宗教、思考パターンなどが入り交じる社会に適応できる人材のことである。同資料の中でも、グローバル人材に求められる資質として次の3点が挙げられている。
- グローバルに通用する語学やコミュニケーション能力
- 主体性・積極性・協調性・柔軟性、責任感・使命感、チャレンジ精神
- 異文化に対する理解、日本人としてのアイデンティティー
グローバル人材だけでなく、変化を続けていく社会を支える人材に求められる資質として、以下のような能力の必要性が説かれている。
- 幅広い教養と深い専門性
- 課題を発見して解決する能力
- チームワークを重視する姿勢と異なる価値観を持つ集団をまとめるリーダーシップ
- 公共性・倫理観
- メディア・リテラシーなど
個人の幅広い知識と専門性を活かしながら、さまざまな言語、習慣、価値観、宗教などが混在する集団を束ね、課題の解決に向けて組織を率いていける人材がグローバル人材ということだろう。