SBIホールディングス、SBI貯蓄銀行の株式の一部を韓国の教保生命保険に売却

SBIホールディングス株式会社(8473)は、韓国の連結子会社である株式会社SBI貯蓄銀行(ソウル特別市)の株式の一部を、教保生命保険株式会社(ソウル特別市)に譲渡することを決定した。

SBI貯蓄銀行は、資金の貸出業務及び預金の収入業務等を行っている。

教保生命保険は、生命保険業等を行っている。2007年にSBIホールディングスが教保生命保険の一部株式を取得して以降、デジタル金融など様々な領域において、SBIグループと長年に亘る提携関係を継続してきたパートナー企業。

背景・目的

SBIグループは、アジア地域での投資事業拡大のため、2002年5月にSBI貯蓄銀行の前身である現代スイスⅠ貯蓄銀行、現代スイスⅡ貯蓄銀行に出資した。

その後、2013年3月に、経営環境の悪化等により経営難に陥った同社に追加出資し、SBIホールディングスの連結子会社としたが、僅かな期間で再建を完了し、現在は韓国最大の貯蓄銀行に成長を遂げた。

教保生命保険では、将来の金融持株会社への転換を目指して非保険事業領域の拡大を図るべく、優良な貯蓄銀行の買収を検討していた。

本件により、SBIホールディングスとしてSBI貯蓄銀行に対する投資の一部回収するとともに、教保生命保険グループとの緊密化を図る。

またSBIグループは、保険事業の更なる拡大を目的として、教保生命保険の一部株式を取得し同社をSBIホールディングスの持分法適用関連会社とすることを決定している。

概要

SBIグループは、2026年10月30日までに、SBIグループが保有するSBI貯蓄銀行の普通株式合計156,147,223株を、教保生命保険に対して複数回に分けて譲渡することで合意し、その第一回目として、2025年4月30日付で、SBIグループが保有するSBI貯蓄銀行の普通株式26,545,028株(議決権比率:9.97%)を譲渡する。

その後、最終株式譲渡実行日となる2026年10月30日において、SBI貯蓄銀行に対する教保生命保険の議決権保有比率が過半を超えることになるため、2026年10月30日以降、SBI貯蓄銀行はSBIホールディングスの連結子会社から外れ、持分法適用関連会社となる予定。

株式の状況

異動前の所有株式数 266,169,303株
(議決権の数:266,169,303個)(議決権所有割合:100%)
譲渡株式数 156,147,223株
(議決権の数:156,147,223個)(※)
譲渡価額 9,000億KRW(※)/900億円(1KRW=0.1円で換算)
異動後の所有株式数 110,022,080株
(議決権の数:110,022,080個)(議決権所有割合:41.34%)

(※)株式譲渡契約において合意している譲渡株式数および譲渡価額の合計

日程

第一回株式譲渡実行日:2025年4月30日(予定)
最終株式譲渡実行日(特定子会社の異動日):2026年10月30日(予定)

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(提供:日本M&Aセンター

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