
サカイ引越センターは、ミズノと共同開発した新ユニフォームの初披露イベント「サカイ引越センター 新ユニフォーム発表会」を4月22日に開催した。発表会では、ユニフォームをリニューアルした背景や新ユニフォームの概要について説明した他、サカイ引越センターでのアルバイト経験を持つタレントの武井壮さんをゲストに迎え、同社現役社員と武井さんによる新ユニフォームのファッションショーを行った。また、武井さんが全国に8名しかいない「引越マイスター」との真剣勝負に挑む「引越三番勝負」も実施し、新ユニフォームの門出を盛り上げた。

「当社は1971年11月に創業し、現在は大阪府堺市に本社を構える国内最大手の引越専業会社となっている。『まごころこめておつきあい』をモットーに、全国200を超える支社ネットワークを通じて、個人の引越しはもちろん、事務所移転や海外引越など幅広いニーズに応えている。現在の正社員は約6000名、年間売上高は1000億円を超え、業界トップの実績を誇っている」と、サカイ引越センター 取締役の飯塚健一氏が挨拶。「品質向上にも注力しており、ISO 9001やISO 14001などの国際認証を取得し、品質と環境への配慮を両立させながら、安心して利用してもらえる体制を整えている。技術面では、『サカイマイスター制度』を導入し、社員一人ひとりが高い専門性とホスピタリティを兼ね備えたサービスを提供できるよう、研修体制を充実させている。当社は、『暮らしの中にもっと“SAKAI”を!』をキャチコピーに掲げ、今後もより良いサービスの提供を追求していく」と、同社が提供する引越サービスへのこだわりを語った。

続いて、同 執行役員の立川睦史氏が、今年5月からリニューアルする新ユニフォームの概要について説明した。「従来の制服は、約20年前にデザインされたもので、青色をベースとした、キャップ・シャツ・長ズボンのセットアップだった。この制服デザインは好評で、機能面についても作業快適性や安全性向上を図るなどマイナーチェンジを繰り返してきた。しかし、従業員の多様性や気温上昇など、社会環境が急激に変化する中で、現場スタッフから制服をアップデートしてほしいという要望が高まってきたことを受け、今回、ユニフォームを全面的に刷新することを決断した」と、約20年ぶりに制服を全面リニューアルするに至る経緯を話す。「リニューアルにあたっては、2023年10月に社内でプロジェクトチームを結成。新ユニフォームのコンセプトを『引越スタッフは接遇のできるアスリート』と定め、若手従業員のアイデアやベテラン従業員の要望を積極的に取り入れた。そして、ただ家財を運搬するだけでなく、目配り、気配り、心配りで、引越という人生の節目に最高の体験を届けるべく、複数社が参加した全社的なコンペティションを開催した。この結果、従業員の4分の3以上に支持されるデザインを提案したミズノを開発パートナーに選定した」と、全社的なコンペティションを経てミズノとの共同開発が決定したという。

「新ユニフォームのデザインについては、『引越=力仕事』という従来のイメージを『オシャレでスポーティーな専門職』にチェンジするため、Z世代の『もっとオシャレに働きたい』という声も開発に反映した。また、機能面では、引越作業で継続的に繰り返される『かがむ』『持ち上げる』などの動作に注目し、ミズノのダイナモーションフィット技術を用いてそれらの運動特性を分析し、引越作業の運動効率を損なわないユニフォームを目指した」と、3DCGを活用した動作解析映像を交えながら機能面のこだわりを力説。「新ユニフォームは、将来を担う若者や多様化する人材にもフィットするデザインに仕上がったと自負している。カラーも視認性の高い黄色と黒色を採用し、年間80万件以上の作業を行う『接遇のできるアスリート』たちが、トラックに次ぐ“動く広告塔”となって全国を駆け巡ることで、未来の社会を支える子どもたちが、エッセンシャルな仕事の意義を理解してもらえる機会になると期待している」と、デザインに込めた想いを語る。
「また、引越はチームプレーが大切であることから、チームスポーツのユニフォームを彷彿とさせるデザインにすることで、従業員の一体感や愛社精神を育みエンゲージメントを向上させる狙いもあった。さらに、新ユニフォームでは、シャツのストレッチ性向上の実現や、長ズボンからハーフパンツへの変更、消臭機能を備えたミズノデオドラントテープなどによって、作業効率の向上と暑熱環境下におけるリスクの低減を図っている」と、現場での実用性と快適さを両立した新ユニフォームによって「物流の2024年問題」に挑んでいく考えを示した。

ここで、新ユニフォームを初披露するファッションショーが行われた。ファッションショーでは、サカイ引越センターの現役スタッフたちが、新ユニフォームを身にまとい、実際の引越現場さながらに荷物を運びながらランウェイをウォーキング。登場するたびに荷物が大きくなっていく“ステージ進化”の演出に加え、各ユニフォームの推しポイントや着用者ならではのこだわりも紹介した。持ち方の工夫や姿勢の安定感など、まさにプロならではの所作が随所に光るステージとなっていた。

ファッションショーのクライマックスには、“百獣の王”こと武井壮さんが登場。イエロー×ブラックのスポーティーな新ユニフォームを完璧に着こなし、堂々とランウェイを歩いた武井さんは、「パリコレを思わせるようなファッションショーだった。ユニフォームも素敵だが、ユニフォームに負けない、現役スタッフたちの鍛え抜かれた体を目にすることができた」と、興奮気味にコメントしていた。

サカイ引越センターで学生時代にアルバイト経験があるという武井さん。アルバイトのきっかけについて聞くと、「デビュー前はお金もない時期で、空いた時間を有効活用したいと考えていた。お金だけではなく、技術も身につくアルバイトを探していて、ゴルフ場と引越のバイトを選んだ。ゴルフ場では、全ホール走り回っているキャディとして話題になっていたが、それだけでは足りないと感じ、ウェイトトレーニングを強化するために引越バイトも始めた」と明かしてくれた。

また、これまでに16回の引越経験があるという武井さんに、感動したサービスについて聞いてみると、「キッチン周りを何も整理していなくても、あっという間に食器を手際よく梱包してくれる。自分がしまっていた順序で包んでくれるので、開梱も非常に楽だった」と、プロの技術を絶賛していた。これまでの経験から「引越あるある」について聞かれると、「サカイ引越センターのバイト経験者である僕は、サカイのトラックを見かけると営業所の記載を確認してしまう。知り合いが乗っているのではないかと、つい覗き込んでしまう。体力を使う激しい作業を共に行ったので、15年前のバイト仲間でも、今でも十種競技を一緒にやった仲間のように感じている。街で見かけたら、『お疲れさまです!』と声をかけてほしい。むしろ自分が労いたいくらい」と、今でもサカイ引越センターのスタッフを気にかけていると話していた。

そんな武井さんには、全国にわずか8名しかいない「引越マイスター」の2名と、プロの技を競い合う真剣勝負に挑んでもらった。「私は芸能界で一番勝負が好きだと思っているので、全力で頑張る」と、真剣な表情で意気込みを語る武井さん。

第一戦の「ダンボール組み立て&搬送スピード対決」では、スピードで勝負をかけた結果、見事マイスターと同時にゴールイン。ダンボールの中身を確認すると、「マイスターの技術は素晴らしいが、スピードでは同着だった」とコメント。「でも、本の種類ごとに美しく並べて収納されているので、この丁寧さは完敗。芸術点では完全にマイスターの勝利」と、悔しそうに負けを認めていた。

続いて、第二戦の「シーリング梱包対決」では、形状が複雑な照明器具をいかに美しく、素早く包めるかを競った。マイスターによる梱包を見た武井さんは、「これは私が解説したい。ダンボールを重ねて貼り付けた際の隙間が全くなく、ピッタリと梱包されている。自分がどれだけ頑張っても隙間ができてしまうので、やはり素晴らしい技術」と感嘆。持ち前の器用さと粘り強さでマイスターに食らいついたが、第二戦もマイスターの勝利となった。

最終戦の「大物家財搬送タイムアタック」では、特別ルールのチーム対決に。マイスターチームは2分3秒で終了。武井さんは、サカイ引越センターの講師とタッグを組み、抜群のチームワークで奮闘。「3分2秒」という結果で、大型冷蔵庫の重量とサイズ感に苦戦し、マイスターチームが勝利を納めた。武井さんは、「声をかけるタイミングがバッチリだった。コンビネーションは最高だったと思う」とコメント。マイスターからは、「熱量が伝わってきた。家財を傷つけずに運ぶぞという心意気を強く感じた」と、武井さんに労いの言葉が送られた。
最後に武井さんは、「この新しいユニフォームを着たサカイのスタッフが、これから引越をする皆さんの荷物にまごころこめて梱包し、最高のクオリティで運び出してくれると思う」と、新ユニフォームのスタッフによる引越サービスをぜひ活用してほしいとアピールした。
サカイ引越センター=https://www.hikkoshi-sakai.co.jp