明治安田生命、「家計」に関するアンケート調査、96%の人が物価高を実感、特に値上がりを感じるのは「米」「野菜」

明治安田生命は、「家計」に関するアンケート調査を実施した。その結果、96%の人が物価高を実感。特に値上がりを感じるのは「米」「野菜」で、GW予算は2年ぶりの増加。昨年比約5千円アップするとみられる。また、貯蓄額は2年ぶりに増加、夫のおこづかいは現状をキープしている。

明治安田生命、「家計」に関するアンケート調査、96%の人が物価高を実感、特に値上がりを感じるのは「米」「野菜」
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「物価高の影響を昨年以上に感じる」と回答した人は実に96.3%。さらに「最も影響のある費用」を聞くと、トップは「食費」(94.2%)。昨年を21.2pt上回り、食料品の値上げが多くの家計に影響を与えている。「特に値上がりした」と感じる食料品は、「米」(87.9%)、「野菜」(82.6%)の2品目で、突出して高い水準を示した。

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昨年と比べて世帯支出が「増えた」と回答した人は約5割(48.6%)。支出が増えた理由は「物価高騰によって生活費が増えているため」が9割を超え(90.2%)、昨年(83.2%)よりもさらに物価高の影響が高まっている。

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今年のGW予算は3万4935円と、2年ぶりに増加した。昨年(2万9677円)からは、5258円アップしている。GW予算を増やす理由の上位は、「旅行や外出を計画している」(48.4%)、「物価高の影響」(43.0%)。物価高の影響を受けながらも、旅行や外出にお金をかける人が増えており、全体の予算を引き上げているとみられる。

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今年のGWの過ごし方は、「自宅で過ごす」が約半数(46.7%)でトップとなった。「国内旅行」(12.8%)、「海外旅行」(1.4%)ともに昨年から0.7pt増となり、物価高・円安のなかでも、旅行に出掛ける人が小幅に増加した。

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世帯の貯蓄額(預金、投資等)は2年ぶりに増加し、平均1563万円となった。昨年(1303万円)からは260万円増(20.0%増)と、大幅に増加している。賃上げの影響に加え、物価高による買い控えの影響もみられる。貯蓄目的のトップは「老後のため」(66.4%)、次いで「いざという時のため」(57.6%)と、多くの人が先行きが不透明なことに備えたいと回答した。トランプ政権による景気や金融市場への不確実性の高まりも影響しているものとみられる。

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「投資をしている」と回答した人は31.7%で、昨年(26.5%)に比べて5.2pt増加した。このうち75.8%の人がNISAを利用しており、全体では約24%の人がNISAを利用。NISAの平均利用額は約300万円だった。2022年以降に利用し始めた人が45.8%と半数近くを占めており、NISAの利用を通じて投資をしている人が徐々に増加している状況が明らかとなった。

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夫のおこづかいは平均3万3071円と、昨年の水準(3万3039円)を何とかキープ。一方で、物価上昇の影響で「実質的なおこづかい」は減っているといえ、お父さんにとっては厳しい状況が続く。

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昨年と比べて「世帯収入が増えた」と回答した人は25.3%で、3年連続の上昇となった。昨年(23.1%)に比べて2.2ptアップした(調査実施は2025年3月)。世帯収入が増えた理由は、「賃上げ等により給料があがったため」が約6割(62.3%)でトップ、昨年に比べて6.1pt上昇した。今後は、物価上昇が続くなかで、「賃上げが継続していくのか」「物価上昇を上回る賃上げとなるか」がポイントとみられる。

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最も多く利用する決済手段は「クレジットカード」(42.0%)だった。次いで「スマホ決済」(28.1%)、「現金」(25.6%)が続き、初めて「スマホ決済」が「現金」を上回る結果になった。

[対象者の属性]
調査対象:20~79歳の既婚男女
調査エリア:全国
調査期間:3月17日(月)~3月24日(月)
調査方法:インターネット調査
有効回答者数:1620人

明治安田生命=https://www.meijiyasuda.co.jp