マルマエ、アルミニウム製造販売のKMアルミニウムを買収へ

株式会社マルマエ(6264)は、日本産業パートナーズ株式会社が管理・運営その他関与するファンドなどから、KMアルミニウム株式会社(福岡県大牟田市、以下:KMAC社)の株式100%について、マルマエが今後設立する特別目的会社(SPC)を通じて取得する株式譲渡契約を締結することについて発表した。

マルマエは、半導体・FPD製造装置の中枢部品である真空パーツや各種高精度パーツを中心に、切削加工、小径深穴加工、溶接、ユニット組立、表面処理など、試作から量産までワンストップで幅広く展開している。

KMAC社は、主に半導体スパッタリングターゲット用の超高純度アルミニウム製品、アルミ電解コンデンサー用の高純度アルミニウム製品、低圧鋳造鋳物製品、アルマイト製品、鍛造材等の製造・販売を行っている。

背景・目的

マルマエは、営業分野として、半導体分野、FPD分野、その他分野があり、現在は特に半導体分野での成長を目指している。

また、現在進めている中期事業計画において、半導体製造装置用の消耗品を伸ばす戦略を掲げており、先端分野装置部品の受注獲得では一定の成果が出せている一方、レガシー半導体製造装置部品については、チェンジコントロール(CC)やコピーイグザクトリイ(CE)等の業界ルールもあり、先駆企業のシェアを崩せずにいる状況である。

KMAC社のアルミニウムの半導体用スパッタリングターゲットは、レガシー半導体の製造にも多く使用されることから、マルマエの半導体分野の戦略である消耗品の拡充とレガシー分野の補完の双方を両立できることとなる。さらに、KMAC社のアルマイト製品も、主に半導体製造のエッチング装置部品に使用される表面処理(特殊硬質アルマイト)である。

これらのように、KMAC社の事業は、マルマエの半導体分野と親和性が高く、共に成長する関係を築けるものとの考えに至り、本件M&Aを決定した。

株式の状況

異動前の所有株式数 0株(議決権の数:0個)(議決権所有割合:0%)
取得株式数 13,062,703株(議決権の数:130,627個)
取得価額 KMアルミニウム株式会社の普通株式 9,000百万円
アドバイザリー費用等(概算額) 90百万円
合計(概算額) 9,090百万円
異動後の所有株式数 13,062,703株(議決権の数:130,627個)(議決権所有割合:100%)

日程

株式譲渡実行日:2025年4月8日(予定)

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(提供:日本M&Aセンター

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