Far Yeast Brewing、大月市産の大麦と北杜市産のホップを100%使用した「Far Yeast 月の出エール/月の出ラガー」を限定発売
左から:「月の出ラガー」「月の出エール」

Far Yeast Brewingは、同社で初めて、ビールの原料である大麦とホップを100%山梨県産のものを使用して醸造した「Far Yeast 月の出エール/月の出ラガー(ファーイースト ツキノデエール/ツキノデ ラガー)」を、1月21日から限定発売した。

原料の大麦は、大月市内で耕作放棄地を再生するために米や大麦、大豆を栽培している「梁川地球自給研究所」(以下、梁研)の大麦を使用した。

同社では、ビールの原料のほとんど全てを輸入に頼っている現状から、国産の原料のみでビールを醸造できないかと考えていた。そこで、大月市でさらなる耕地拡大にあたって栽培している大麦の使用方法を模索していた「梁研」とご縁があって、ビール醸造用の大麦と して使用できることとなり、今回の「月の出エール」「月の出ラガー」をリリースに繋がった。

Far Yeast Brewing、大月市産の大麦と北杜市産のホップを100%使用した「Far Yeast 月の出エール/月の出ラガー」を限定発売
「月の出エール」

昨年6月、同社のスタッフが実際に梁研の大麦畑を訪れ、梁研の山藤氏の指導のもと大麦を収穫した。その後国内で製麦を行い、醸造に使用できるモルトが完成した。普段のビール醸造で使用している海外産のモルトと違い、今回使用したモルトは成分データがほとんどないという状況だったので、目標通りの麦汁を仕込むためにモルトの糖化試験をするところからのスタート。モルトの挽き目や糖化プログラムなど製造工程も一から見直した。

Far Yeast Brewing、大月市産の大麦と北杜市産のホップを100%使用した「Far Yeast 月の出エール/月の出ラガー」を限定発売
「月の出ラガー」

一方、ホップは、北杜市「小林ホップ農園」のホップを使用した。山梨県北杜市は、日本一を誇る日射量や冷涼な気候からホップ栽培に適しており、日本で初めてホップの契約栽培が本格的に始まった町。今ではホップを栽培する農家の数は減少傾向にあるが、「小林ホップ農園」では、ホップの魅力を伝え、北杜市産ホップの復活と活性化を目指しており、現在では国内の多くのクラフトビールのブルワリーにホップを提供している。

同社でも、これまでも毎年リリースしているフレッシュホップビールで「小林ホップ農 園」のホップを使用しており、今回は、ChinookとCascadeを使用し、ホップ由来のシトラ スのような爽やかさとスパイシーなアロマに加え、穏やかな苦味をビールに与えている。

麦芽とホップのフレーバーをシンプルに味わってもらうために、「月の出エール」はゴールデンエール、「月の出ラガー」はピルスナーというシンプルなスタイルに仕上げた。両者の原材料の違いは“酵母”の種類だけで、「月の出エール」はエール酵母による華やかな香り、「月の出ラガー」はラガー酵母によるスッキリとした爽やかな味わいになっている。飲み比べで、酵母による味わいの違いも楽しんでもらいたい考え。

「Far Yeast 月の出エール/月の出ラガー 」は1月21日12時からFar Yeast Brewing公式Web Storeで数量限定で販売中だ。

山梨県大月市の“まだ見ぬ魅力”を引き出し、地域の未来を創る「令和ビッグムーンプロジェクト」が、昨年に大月市の有志で始動。大月市の魅力を再発見してもらうきっかけとして、「月の出エール」「月の出ラガー」の一部を「令和ビッグムーンプロジェクト」のオリジナルラベル「BIG MOON Ale Beer」「BIG MOON Lager Beer」とし、共に発信する。

[小売価格]オープン価格
[発売日]1月21日(火)

Far Yeast Brewing=https://faryeast.com