江崎グリコ、話題のスーパー物質「短鎖脂肪酸」の働きや最新研究について解説、短鎖脂肪酸を増やす「タンサ活レシピ」も紹介

江崎グリコは、ビフィズス菌などの腸内細菌が、水溶性食物繊維などをエサにして作り出す物質「短鎖脂肪酸」の働きを広め、腸からの健康生活習慣についての研究や啓発活動を行う「タンサ(短鎖)脂肪酸プロジェクト」を推進している。寒さによる外出控えなどから運動量が減る一方で、忘年会やお正月などの食べ過ぎがちなイベントが続く冬シーズン。その本格突入を前にして、基礎代謝量を高め、太りにくいカラダづくりに役立つ、今注目のスーパー物質「短鎖脂肪酸」の働きや最新研究、「タンサ活レシピ」を紹介するセミナーを実施した。

今年の冬は、記録的な暖冬であった昨冬に比べると寒くなることが予想される。冬を目前に、江崎グリコが行った調査では、「寒さによる外出控え」が冬場の“ありがち行動”としてみられたほか、一定の定着を見せるテレワークなどによる「在宅勤務時の運動量減」といった、リモート時代ならではの悩みに言及する人もいた。運動量が減っても、忘年会をはじめとしたイベントラッシュで食べる量は増えてしまう。セミナーでは、こうしたアンケート結果とともに「冬太り」への対策法を紹介した。

江崎グリコ、話題のスーパー物質「短鎖脂肪酸」の働きや最新研究について解説、短鎖脂肪酸を増やす「タンサ活レシピ」も紹介

江崎グリコが、20~50代の男女500名を対象に実施した「冬の生活やカラダの変化に関する調査」によると、冬の生活について「体重が夏よりも増えがちだと思う」と57.0%(あてはまる+まああてはまる)の人が回答した。また、「寒いので、外出を避けて家にこもりがちになる」は64.8%、「他の季節よりも、運動量が減ると感じる」は67.8%の人が「あてはまる」(あてはまる+まああてはまる)と回答していた。

江崎グリコ、話題のスーパー物質「短鎖脂肪酸」の働きや最新研究について解説、短鎖脂肪酸を増やす「タンサ活レシピ」も紹介

食べすぎや飲みすぎた後の対処法を聞いたところ、「食事の量を減らす」が40.5%でトップとなった。また、「食事を抜く」(19.3%)、「食べすぎたり飲みすぎたりしても、対処は行っていない」(13.3%)という人も一定数いることがわかった。

江崎グリコ、話題のスーパー物質「短鎖脂肪酸」の働きや最新研究について解説、短鎖脂肪酸を増やす「タンサ活レシピ」も紹介

この調査結果を受けて、イシハラクリニック副院長の石原新菜氏は、「冬太り対策として、食べすぎや飲みすぎた後は、食事量を減らす人も多いが、むしろ腸内環境を整えるべき。それと同時に基礎代謝量も意識してほしい。基礎代謝量は加齢以外に腸内環境の悪化でも減るので、腸内環境を整えることが重要になる」と指摘した。

江崎グリコ、話題のスーパー物質「短鎖脂肪酸」の働きや最新研究について解説、短鎖脂肪酸を増やす「タンサ活レシピ」も紹介
イシハラクリニック副院長の石原新菜氏

そこで、腸内環境を整えるのに役立つスーパー物質として注目されているのが「短鎖脂肪酸」だという。短鎖脂肪酸は、ビフィズス菌などの腸内細菌が水溶性食物繊維やオリゴ糖などをエサにして作る腸内細菌代謝物質。酢酸、プロピオン酸、酪酸などがその代表とのこと。最新の研究では、基礎代謝量の向上や、体脂肪の低減などの抗肥満作用をはじめ、免疫やストレス、認知機能への作用など、さまざまな機能を持つことが明らかになってきている。

腸内で短鎖脂肪酸を増やすためには、ビフィズス菌などの善玉菌を増やし、エサとなる食物繊維を十分に摂取することが重要となるが、日本人はどの年代でも食物繊維の摂取が不足しているといわれている。食物繊維の中でも、特に「水溶性食物繊維」をしっかり摂取することが、短鎖脂肪酸の産生につながると説明した。

そして、おいしく、手軽に毎日の食事にビフィズス菌と水溶性食物繊維を取り入れることができる「タンサ活レシピ」を紹介した。「タンサ活レシピ」は、太りにくいカラダづくりに役立つ短鎖脂肪酸を産生するために必要な「ビフィズス菌入りヨーグルト100g+水溶性食物繊維2g以上」を一食で摂ることができるレシピとなっている。

江崎グリコ、話題のスーパー物質「短鎖脂肪酸」の働きや最新研究について解説、短鎖脂肪酸を増やす「タンサ活レシピ」も紹介
「ヨーグルトレモンドレッシングのバランスサラダ」

「ヨーグルトレモンドレッシングのバランスサラダ」は、一皿で満足感があり、ごはん代わりにもなるサラダ。朝食やランチ、遅夜ごはんにもおすすめとのこと。ごまドレッシング、シーザードレッシングなどさまざまなバリエーション展開が可能で、飽きずに続けることができる。ノンオイルで仕上げているのでギルトフリーとなっている。

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「オートミールパンケーキ ヨーグルト・キウイソース」

「オートミールパンケーキ ヨーグルト・キウイソース」は、水溶性食物繊維が豊富なキウイを使ったソースがポイント。ヨーグルトとの相性抜群で、パンケーキだけでなく、ジャム代わりにも使える。2~4倍作ってストックしておいてもよいとのこと。なめらかな食感のビフィズス菌入りヨーグルトを使用しているが、ホエーが分離していたら、かき混ぜてからかけてほしいという。

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「プルーンとナッツのフローズンヨーグルト&オートミールチーズクラッカー」

「プルーンとナッツのフローズンヨーグルト&オートミールチーズクラッカー」は、ヨーグルトにゼラチンが入っているものを使うと、フローズンヨーグルトが固くなりすぎずおいしく仕上げることができる。加糖タイプのヨーグルトを使用する際は、砂糖を抜いて作るのがポイント。

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「根菜キーマカレー ヨーグルトソース」

「根菜キーマカレー ヨーグルトソース」は、なめらかな無糖タイプのビフィズス菌入りヨーグルトと相性抜群。大麦は、米1合に対して大さじ2の割合で入れたものを使用している。麦ごはんは、オートミールにも代用可能となっている。

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「根菜のホットサラダ ヨーグルトのバーニャカウダ風」

「根菜のホットサラダ ヨーグルトのバーニャカウダ風」では、加糖タイプのビフィズス菌入りヨーグルトを使っているが、無糖タイプを使う場合には大さじ1/2程度の砂糖を加えるとよいとのこと。

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「焼き芋のヨーグルトスムージー」

「焼き芋のヨーグルトスムージー」は、寒い季節には50~60℃くらいに温めた豆乳や焼き芋をミキサーした後、ヨーグルトを混ぜるとほんのり温かいスムーズが味わえる。焼き芋によっては、ねっとりとした仕上がりになる場合があるが、その際には少しずつ豆乳を加えて濃度を調整するのがポイント。ヨーグルトは、無糖でも加糖でも好みの方を使ってほしいという。

江崎グリコは、人々の健康寿命を延伸することを一つの使命と考え、腸の健康と腸内細菌の研究に注力している。近年、腸と密接に結びついたさまざまな疾病が人々の健康課題となる中、「短鎖脂肪酸」と「ビフィズス菌」の研究と啓発活動によって、健康寿命の延伸に寄与したいと考え、2022年6月に「タンサ脂肪酸プロジェクト」を立ち上げた。生活者への「短鎖脂肪酸」に関するわかりやすい情報の発信と、同社独自のビフィズス菌であるGCL2505株のヒトへの作用に関する臨床研究などを進めている。

「調査概要]
調査名:冬の生活やカラダの変化に関する調査
調査方法:インターネット
調査対象者:20~50代の男女500名
調査期間:2024年10月

江崎グリコ=https://www.glico.com/jp/
タンサ脂肪酸プロジェクト=https://cp.glico.com/tansa/
タンサ活レシピ=https://cp.glico.com/tansa/recipe/