こんにちは!ライターの「ひな」です!
昔から親しまれ、愛されているお花「チューリップ」。
実はチューリップは「新潟の花」だということをご存じですか?
「チューリップ」という童謡まであるほど世代を問わず、認知度の高いお花ですが、意外とチューリップの花型(咲き方)や品種、花色についてしっかり調べたことがある!という方は少ないのではないでしょうか?
そこで今回は、新潟県のお花「チューリップ」についてご紹介します!
チューリップってどんなお花?
チューリップは、ユリ科の球根植物で、開花時期は3月から5月ごろの春を代表するお花です。花壇にチューリップのお花が咲いているところを見かけると「あたたかくなってきたんだなあ」という気持ちになりますね!
チューリップ全体の花言葉は「愛の告白」や「おもいやり」といったロマンチックな意味を持ち、本数や色によってもそれぞれ花言葉を持つ奥深いお花で、感謝を伝えるプレゼントにぴったりです!
特徴として、品種の数の多さが挙げられ、現在世界中で知られているだけでも約2500品種が栽培されていると言われています!
花の色は、童謡「チューリップ」の歌詞にある「あか、しろ、きいろ」以外にも、ピンク、オレンジ、紫、バイカラーのように多様に展開されています。
花型(咲き方)にも多様な形があり、カップ咲きともいわれるスタンダードな咲き方の「一重咲き」やダブルともいわれる花弁の多いボリュームのある咲き方の「八重咲き」、ユリのようなスリムな咲き方の「ユリ咲き」。
そのほかにも花弁の先端(覆輪)にフリンジが付いている花弁の咲き方の「フリンジ咲き」、花弁に緑が残るタイプのチューリップ「ビリデフローラ咲き」、オウムの羽のような花弁の形にちなんで名づけられた「パーロット咲き」や新潟県オリジナル品種の「にいがたオリジナル」などとバリエーションも豊富です。
この「にいがたオリジナル」については、次の項目にて新潟県でチューリップの栽培が始まったきっかけとともにご紹介します!
どのように新潟の花になり、オリジナル品種は広がった?
新潟県北東部にあたる下越地方の蒲原地域を中心にチューリップが栽培されていますが、新潟県のチューリップの歴史を振り返ると、中蒲原郡小合村(現 新潟市)で小田喜平太がオランダから数万球の球根を輸入し、大正8年(1919年)に初めて栽培したことが始まりと言われています。
歴史的にみても新潟市は日本におけるチューリップ球根商業生産の「発祥の地」であり、富山県とともに日本のチューリップ生産の中心を担っています!
2つの県の気候は湿度が高く、気温がそこまで高くならないという気候であり、新潟県の場合、冬場の降雪や春先の穏やかな温度上昇といった条件もチューリップの生育環境に適しているため、生産規模の拡大につながったと言われています!
また、新潟県園芸研究センターでは県産チューリップ球根と切り花のブランド力強化のため、昭和60年頃からチューリップのオリジナル品種の育成に取り組んでおり、2022年時点で16品種(うち1品種は出願中)を輩出しています。
交配する場合、チューリップは植えてからおよそ1年で開花する球根ではなく種から育てる必要がありますが、交配を行ってからできた種を取り、そこから花を咲かせるまでには5~6年の長い年月がかかるそうです!
その後こうして交配に成功したチューリップは、花が咲く大きさになるまで球根を育て、球根を増やしていくことで品種の拡大を行っています。
このようにしてできたオリジナル品種の記念すべき「新潟1号」は白色でピンクのふちどりがある「桜小雪」(さくらこゆき)といわれる一重咲きの品種です。日が経つにつれ、ふちのピンク色が広がるというチューリップでは珍しい色の変化が楽しめます。
「桜=ピンク色」、「白=雪」をイメージしており、雪が解け、徐々に暖かくなる4月に咲くところが季節の変化を象徴しているみたいですね!
実際に足を運んでみよう!新潟チューリップ祭り!
「五泉市チューリップ祭り」 |
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県内有数のチューリップ産地・五泉市では、名峰・菅名岳を望む広大な土地に、毎年約150万本が咲き誇ります。
まるで花のじゅうたんのように赤、黄色、紫といったカラーバリエーション豊富なチューリップで見ている人を魅了しています!
施設情報
施設名:一本杉地内のチューリップ畑
住所:新潟県五泉市単本地区一本杉地内
料金:入場無料
アクセス:JR磐越西線 「 五泉」駅から タクシーで約10分
外部リンク:https://www.city.gosen.lg.jp/organization/12/7/2/2/6107.html
「チューリップフェスティバル」 |
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なんとこちらのフェスティバルは県内随一の規模と集客を誇る道の駅「新潟ふるさと村」で開催されています!
約6万本のカラフルなチューリップの他にも四季折々の花が咲く敷地内のお花畑には毎年違ったテーマでチューリップが植えられています!毎年違った雰囲気を感じられるのは、楽しみの一つですね!
施設情報
施設名:新潟ふるさと村 野外 花畑
住所:新潟県新潟市西区山田2307
料金:入場無料
アクセス:「新潟」駅前よりBRT萬代橋青山ラインに乗車し「青山」バス停にて大野・白根線・味方線に乗り換え後、「新潟ふるさと村」バス停下車。(所要時間約40分~1時間20分)
外部リンク:http://furusatomura.pref.niigata.jp/
どちらも季節を感じることができる絶好のスポットです!
例年4月中旬頃が見頃で、それに伴い4月上旬〜ゴールデンウィークでの開催が多いですが、開花時期は毎年前後するため詳しい情報は公式サイトでご確認ください!
おわりに
いかがでしたか?
これまで何気なく見ていたチューリップの咲き方や色、品種を知ると改めてチューリップの見方が変わったのではないでしょうか?
1品種の開発に多大な時間・人力・費用がかかって咲いているということを知るとますますチューリップの咲き方や色、品種の細部まで興味が沸きますね!
ぜひ新潟県を訪れて、その違いを感じてみてください!
参考
全農 新潟県本部 「チューリップ」
https://www.zennoh.or.jp/nt/product/flower/2024/103046.html
新潟チューリップ図鑑
https://niigata-tulipicture.jp/
新潟県庁 「新潟県のチューリップ品種育成の取り組みについて」
https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/nosanengei/tulipbulb.html
新潟県庁 「チューリップ育成品種「新潟1号」愛称:桜小雪(さくらこゆき)」
https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/nosoken_engei/tulip-niigata1.html
&Komachi 「新潟のチューリップ畑 名所」
https://www.andkomachi.com/article/1057023#
花キューピット 「チューリップってどんなお花」
https://www.i879.com/tulip/column/01/
趣味の園芸 「「育て方は難しい?」「来年も咲くの?」球根ってどんなもの?」
https://mag.nhk-book.co.jp/cn/article/18012