こんにちは!すみかです。
突然ですがみなさん、闘牛と聞くと何を思い浮かべますか?
闘牛というと、迫りくる屈強な牛を、闘牛士が華麗に赤い布を翻しながらかわす、スペインのものを想像する方も多いかと思われます。
実は日本でも闘牛が行われているのです。
今回は新潟県で行われる闘牛、牛の角突きをご紹介します。
牛の角突きって何?
牛の角突きは、伝統的な闘牛の一種です。スペインでみられるような人と牛による闘牛ではなく、牛と牛がぶつかり合うというスタイルの闘牛です。
一般的な牛の角突きは、合図とともに牛と牛がぶつかり合い、時には角を絡ませ、それぞれが力の限りを尽くし、その力量を比べる競技のことをいいます。最終的には頭を離し逃げた牛を敗北として、その勝負は幕を下ろします。
日本では主に沖縄県・鹿児島県・愛媛県・島根県・岩手県・新潟県を中心に行われているそうです。
新潟県では、牛は古くから山における運搬や農耕における働き手として重宝され、その関係の中で牛の角突きは娯楽として定着しました。
そして新潟県の牛の角突きは、他県で行われる一般的な牛の角突きとはまた違った特徴があるのです。
次項では、新潟県の牛の角突きの秘密に迫ります。
勝ち負けなし?!新潟県の牛の角突きのひみつ
一般的な牛の角突きは、勝敗をもってその試合を終了します。
しかしながら、驚くべきことに新潟県の牛の角突きでは、勝敗を決めずに引き分けで試合を終了するという伝統があります。
その理由は新潟県において牛の角突きは神事。神事で賭け事は禁止されているために、勝敗をつける必要はないからだそうです。
したがって、新潟県では開始後、長くても5分程度で牛の両足に綱をかけ強制的に引き分けにします。
伝統に従い、牛を引き分けにするため尽力するのは、勢子と呼ばれる男たちです!大勢の勢子たちが牛の足を全力で引き合います。
つまり牛の角突きでの見どころは、屈強な牛と牛のぶつかり合いだけではなく、牛の角突きを神聖たらしめる勢子たちの熱い働きにもあるといえるでしょう。
想像してみてください!鍛えられた大きな牛がその角を絡め、ぶつかりながらその強さを確かめ合い、そばでは勢子が力強く綱を引きあっています…牛の唸るような声、勢子の男たちの掛け声、観客の歓声…なんて迫力でしょう。
みなさん、牛と牛の熱き戦いと伝統を生で味わいたい、そう思いませんか?
次項では牛の角突きを実際にみることのできる闘牛場をご紹介します!
牛の角突きをみよう!
新潟県では小千谷市と長岡市山古志村で牛の角突きが開催されています。
それぞれ小千谷闘牛場と山古志闘牛場にて観戦することができます。
ぜひ、生でその迫力を実感してください!
小千谷闘牛場
所在地:新潟県小千谷市小栗山2453
アクセス:JR上越線「小千谷駅」より車で約15分
時間:10時開場、12時開始、15時頃終了
電話番号:0258-83-3512
料金:1人2,000円
HP:https://niigata-kankou.or.jp/event/15158
(※開催日は毎年異なるためHPをご確認ください)
山古志闘牛場
所在地:長岡市山古志南平乙986
アクセス: JR「長岡駅」より車で約30分
時間:10時開場、13時開始、15時頃終了
電話番号:0258-59-3933
料金:1人2,500円
HP:https://niigata-kankou.or.jp/event/1985
(※開催日は毎年異なるためHPをご確認ください)
おわりに
いかがでしたか?今回は牛の角突きをご紹介しました。
牛の角突きを初めて知った方が、新潟県の闘牛場に足を運ぶきっかけとなればうれしいです!
参考
小千谷市ホームページ「牛の角突き」
https://www.city.ojiya.niigata.jp/site/kanko/ushinotsunozuki.html
小千谷闘牛振興協議会「牛の角突きを知る」
https://www.tsunotsuki.com/about
小千谷闘牛「北斗会」
http://ojiyatogyuhokutokai.g1.xrea.com/
にいがた観光ナビ「牛の角突き」
https://niigata-kankou.or.jp/spot/42381
山古志農泊推進協議会「牛の角突きの歴史」
https://yamakoshi.place/ja/archives/bullfighting/