こんにちは、学生ライターのあやのです。
今回は、姫路発祥の「えきそば」についてご紹介します。
えきそばは、中華麺にうどんスープのような和風だしをかけあわせた珍しい料理です。
どうしてこの組み合わせになったのか、戦後から続く歴史を見てみましょう。
えきそばってどんなそば?
えきそばの始まりは、戦後まで遡ります。
当時は小麦粉が統制品であったことから流通に制限がかかり、市場では大変手に入りにくい状況でした。
そこで、小麦粉の代わりにこんにゃく粉とそば粉をまぜたうどんを販売し、このうどんに合わせて和風だしが作られたのです。
このままうどんと和風だしの組み合わせになるかと思いきや、問題が発生。
うどんは伸びやすく、すぐに腐敗してしまうのです。
そこで、うどんではなく、かんすいを入れた中華麺に辿り着き「中華麺」と「和風だし」という一見するとミスマッチな「えきそば」が完成したのです。
こうしてえきそばは姫路駅で販売され、大人気に。
2015年にはTBSの「世にも不思議なランキング」で紹介されるなど戦後から始まったえきそばは、今でも姫路市民から愛されています。
実は味付けは2つあった?
姫路で愛されてきたえきそばですが、実は、今とは違う味付けがあったことをご存じですか?
なんと、1980年代にはだしの味が上りと下りのホームで違う時期があったのです。 驚きですね。
当時は2社のメーカーを併用していたため、神戸方面は辛め、岡山方面は甘めという2つの味付けで提供されていたとのこと。
お客様のなかには、このことに気付く方もいらっしゃったそうです!
ちなみに、2024年現在では、甘めに統一されています。
終わりに
現在、えきそばは姫路駅だけではなく、姫路市内の各地で食べることができます。
さらに、大阪の梅田にも店舗を展開しているほかオンラインショップでも販売されているため、遠方にお住まいの方でも安心です。
最初は中華麺と和風だし?と困惑するかもしれませんが、ぜひ一度挑戦してみてください!
参考
まねき食品株式会社公式HP
https://www.maneki-co.com/?m=f
行きたい!が見つかる 兵庫おでかけプラス:「えきそば、ゴマみそ」姫路駅の二つのソウルフード 「変わらぬ味」武器に新たなファン獲得へ
https://www.kobe-np.co.jp/news/odekake-plus/news/detail.shtml?url=news/odekake-plus/news/gourmet/202201/14961363
東洋経済オンライン:「究極の立ち食いそば」は、いかに生まれたか:観光名所・姫路のトップ人気グルメの正体」
https://toyokeizai.net/articles/-/72093?page=2
TBS「世にも不思議なランキング」公式HP
https://www.tbs.co.jp/nandenande/archives/ranking_20150518.html#ranking_set16