米どころ越後が生んだ郷土の名産品「笹団子」【新潟エリア】
米どころ越後が生んだ郷土の名産品「笹団子」【新潟エリア】

こんにちは!ライターのりこです。
餡を包んだよもぎ餅を香りの良い笹の葉でくるんだ笹団子。

じゃらんが発表した「新潟県の美味しいお土産ランキング」(2023年9月23日にアンケートを実施)では1位を獲得するほど新潟県民にとって親しみのある和菓子で、お土産としても大人気です!

私もはじめてお土産でもらって食べたときに笹の香りと、口いっぱいに広がるよもぎと餡が絶妙にマッチしていたことに感動し、今でもとても大好きです。

今回は、そんなイチオシのお土産「笹団子」についてご紹介します!

笹団子の歴史

笹団子の歴史は古く、およそ500年前から食べられています!
笹団子の由来は諸説あり、

・笹には殺菌作用があることから戦国時代の武将である上杉謙信が携帯食にするために 考案した
・庶民が年貢米にならない欠けたくず米を美味しく食べるために生まれた

など様々な説があります!

そんな笹団子は、米俵に似た形が「米どころ新潟」を連想させることから、昭和39年(1964年)の新潟国体で新潟県と新潟市の推薦土産品に採用されたことをきっかけに、新潟のお土産の定番となりました!

郷土料理としての笹団子

笹団子の中に餡を詰めるようになったのは、砂糖が手に入るようになった明治中期以降といわれており、それまでは中に何も詰めないまま作られたり、あり合わせの惣菜を詰めて作られたりしていました!
便利な間食として日常を表す「ケ」の日になくてはならないものだったのでしょう。

これに対して、端午の節句や田植えなどのおめでたい「ハレ」の日には上米で作り、家族で伝統的な行事を過ごすために重宝されてきました。

笹団子は、歴史性だけでなく、地域に深く根ざしてきたことで多くの人に愛されてきたのですね!

笹団子を未来へ継承するために

豊かな新潟の風土から生まれ、地域に密着してきた笹団子を、大切な文化として継承するための取り組みがなされています!

新潟県で笹団子を製造している田中屋本店が運営する「みなと工房」では、
“見て・作って・味わえる体験型ショップ”をコンセプトに工場の見学や笹団子作りを体験できるイベントを開催しています!

また、冷凍技術が発達したことで通販でも手に入れることができ、さらに海外向けに輸出もされているそうです!

今後ますます新潟のふるさとの味が広く親しまれること間違いなしですね。

おわりに

いかがでしたか?
皆さんもぜひ、米どころ新潟が産んだ名産品、笹団子を味わってみてくださいね!

参考

じゃらんnet「喜ばれる新潟のお土産23選!地元民「人気ランキング」&編集部おすすめを紹介」
https://www.jalan.net/news/article/86226/
田中屋本店「笹だんご物語」
http://dangoya.com
農林水産省「笹団子 新潟|うちの郷土料理」
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/sasa_dango_niigata.html
新潟商工会議所
https://www.niigata-cci.or.jp/wp/wp-content/uploads/2024/09/P02-03.pdf